「もののふ」シリーズ最終章にして最高傑作!Da-iCE花村想太主演『駆けはやぶさ ひと大和』開幕


西田大輔が作・演出を務める舞台『駆けはやぶさ ひと大和』が、2018年2月8日(木)に東京・天王洲 銀河劇場にて開幕した。初日前には公開ゲネプロと囲み会見が行われ、主演の花村想太(Da-iCE)をはじめ、久保田秀敏、山本涼介、杉江大志、健人、近藤頌利、林田航平、中村亀鶴、青木玄徳、荒木宏文、的場浩司が登壇し、開幕に向けての意気込みを語った。

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【あらすじ】
新撰組に入隊した中島登(花村)は剣は立たぬものの、「絵」を描く男だった。
同志が動乱の中を駆けぬけ、散っていく中で、自分にしかできないこと―それは新撰組の想いを姿絵に残すこと。
大和―。
それは近藤勇(的場)が目指した国の名前であり、理想郷の「まほろば」。
隊士たちから見た新しい国は、近藤勇と土方歳三(荒木)の背中そのものであった。

新たに訪れる明治という国の前に、自らの信念に生き、散っていった「誠」たち。
その想いを遺すために時代を駆け抜けた蒼きもののふたちの物語―。

2015年の『もののふ白き虎』、2016年の『瞑るおおかみ黒き鴨』に続く第3弾となる本作では、ダンスボーカルグループDa-iCEの花村を主演に迎え、激動の時代に散った新撰組の物語を描く。

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剣は立たぬが筆は立つ、新撰組隊士の絵を描いて後世に残したと言われている中島登役を演じる花村は、テーマソング『終わりある旅』の作詞と歌唱も担当。「主役は中島登であって中島登ではないということを意識して、登が一番伝えたかったこと、残したかったものを、楽曲にも残したいという思いで歌詞を書きました。そしてこれまでの舞台の内容を踏まえて『もののふ』シリーズはこういうものだと伝えられるような歌詞になっているので注目していただけたら・・・」とコメント。また「本作を見たら第1弾、第2弾も観たくなるような作品になっていると思うので、ぜひ楽しみにしててください」と自信を見せていた。

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外交官・政治家・海軍中将として活躍した榎本武揚を演じる久保田は「実在の歴史上の人物を演じるということで榎本さんのお墓参りもさせていただきました。史実に基づき歴史に恥じない人物を演じたいと思います。あと付け髭が取れないようにがんばって演じたいと思います」と笑いも交えた一言で場を和ませ、沖田総司役の山本涼介は「髪型や衣装のおかげで1、2割増しにカッコ良く見えると西田さんに言われました(笑)」と語ると、横から演出の西田が「もっとカッコ良く見える!」と声をかけ、笑顔を見せる一幕も。さらに「僕は人より長い刀を差していて、それが決まれば沖田総司の記述にもある殺陣のシーンになると思います」と見どころを語った。

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市村鉄之助役を演じる杉江は「殺陣の手数の多さはもちろんですが、それだけじゃない、命を懸けた男の生き様に注目してほしいです」とアピールし、横倉甚五郎役の健人も「観に来て下さるお客様に楽しんでいただけるように、文字通り死ぬ気で精一杯最後までがんばっていきたいです」と続いた。

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第1弾から斎藤一役を演じて来た青木は「1作目の『もののふ白き虎』から観てくださる人も、本作から見る人も、全員が楽しめる作品になっています!」と自信をのぞかせ、土方歳三役の荒木宏文は「一生懸命がんばります!」と力強い一言に、想いのたけを込めた。

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のちの内閣総理大臣となる伊藤博文を演じる近藤は「まだまだ発展途上の若さあふれる生き様に注目してほしい」と笑顔。前作に引き続き島田魁役で出演する林田は「斎藤さん、沖田さんの“ひっつき虫”だった島田に、今回は後輩が出来てえらくなりました。上には弱く、下には強い島田をお見せできたらと思っています」と見どころをアピール。

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新撰組局長・近藤勇役の的場浩司は「劇場に足を運んでいただいた方に“何か”を残せる舞台になればいいなと思っています。若者に引っ張ってもらってがんばります」と懐の深さをのぞかせ、桂小五郎役の中村は「男の生き様と死に様、カッコ良さとカッコ悪さが描かれている作品。現代を生きる人にも共感していただける作品になっています」と作品の魅力を明かした。

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作・演出の西田大輔は「今作は“もののふシリーズ”3作目となりますが、並々ならぬ思いで最終章までたどり着きました。第1作目で憧れの対象として描いていた新撰組の憧れの存在だけではない姿を描けたらと思っていました。生身の人間たち、集団とは何なのかを、すべて詰め込んだ作品になったと思っています。花村くんが愛らしくどこにもない主人公を作ってくれたし、的場さんが率いる新撰組も、観終わった後ももっと彼らを見ていたいと思えると思います。本当に集大成の作品が出来上がりました。大阪の千秋楽までみんなと一緒に駆け上っていきたいと思います!」と熱く語った。

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本編は、歴史好きにはお馴染みの池田屋事件から始まり、花村が演じる中島登の目を通じて、時代の渦の中に巻き込まれて行く新撰組の物語が語られる。「刀を握るより筆を持ちたい。“もののふ”になるより絵を描いていたい」と願う中島。やんちゃで自由奔放でありながら愛らしく憎めないキャラクターを、花村が等身大の魅力でコミカルに演じる姿には好感が持てた。また、幼なじみである音海役の山下聖菜との関係も、ほほえましい。

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市村鉄之助役の杉江と横倉甚五郎役の健人も、少年から青年へと逞しく成長していく新撰組隊士を真っすぐに演じ、若き伊藤博文役の近藤も血気盛んでクセのあるキャラクターを熱演。

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榎本武揚役の久保田が見せるクールな表情、裏にある熱さや土方との絆は胸にグッと来るものがあり、近藤勇役の的場、勝海舟役の萩野崇、桂小五郎役の中村、乾退助役の越村友一は、さすがの存在感と台詞一言一言の重み、説得力で作品を引き締める。また、シリーズを通じて出演してきた斎藤一役の青木と土方歳三役の荒木にいたっては、役が降りてきたかのような芝居と表情に、鬼気迫るものを感じるほどだった。

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そして、西田舞台の最大の見せ場ともいえる手数の多い殺陣は、今回もスゴイことに!間一髪のところで切先をかわすスリリングな動きはもちろん、天才剣士・沖田総司役の山本は長い手足を生かした流れるような華麗な殺陣を見せ、なびく髪とはためく羽織の残像に思わずため息がもれそうになる場面も・・・。

時代に翻弄され、それでも自身が信じる“夢”のために、命をかけて戦った男たちの物語を、その目と記憶に焼き付けてほしい。

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舞台『駆けはやぶさ ひと大和』は、2月18日(日)まで東京・天王洲 銀河劇場にて、2月23日(金)から2月25日(日)には大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演。

また、舞台「もののふシリーズ」の全主題歌&挿入歌を収録したベストアルバムが6月6日(水)に、『駆けはやぶさ ひと大和』の公演DVDが7月11日(水)に発売されることが決定した。詳細は、以下のとおり。

◆舞台「もののふシリーズ」ベストアルバム
【発売日】6月6日(水)
【価格】ALBUM+DVD:3,300円+税、ALBUMのみ:2,500円+税
※ALBUM+DVDセットのDVDには『もののふ白き虎』『瞑るおおかみ黒き鴨』『駆けはやぶさ ひと大和』PVが収録される予定
【商品内容】※予定
『もののふ白き虎』『瞑るおおかみ黒き鴨』『駆けはやぶさ ひと大和』全テーマソング、挿入歌(ボーカル10曲+インストver.10曲)
※『駆けはやぶさ ひと大和』会場限定予約特典あり
【アルバム情報】http://avex.jp/mononofu-cd/

◆舞台『駆けはやぶさ ひと大和』DVD
【発売日】7月11日(水)
【価格】8,800円+税
【仕様】DVD2枚組
【収録内容】
DISK1:本編
DISK2:東京公演アフタートーク集、顔合わせ風景、稽古場風景、舞台稽古風景
封入特典:ブックレット(16P)
【限定予約版特典】スペシャルディスク付 ※予定
大千秋楽カーテンコール(2月25日夜公演)/アフタートーク特別編(新規録り下し座談会)
※限定予約版は3月4日(日)23:39にて受付終了
【品番】限定予約版:DSTD04648、通常版:DSTD20082
【発売元】東映ビデオ株式会社

【公式HP】http://www.mononofu-stage.com/
【公式Twitter】@mononofu_St

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(C)2015「もののふシリーズ」

(取材・文・撮影/近藤明子)

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