ミュージカル「黒執事」豪華客船編、出航!古川雄大「想像以上のものが出来上がった」


ミュージカル「黒執事」新作公演、『ミュージカル「黒執事」-Tango on the Campania-』が、2017年12月31日(日)に東京・TBS赤坂ACTシアターにて開幕した。本作は、枢やなの原作漫画(月刊「Gファンタジー」連載)の中でも、屈指の人気エピソード「豪華客船編」の初ミュージカル化したもの。演出に児玉明子を新たに迎え、全国5都市へ向けて出航する。初日前日に行われた公開ゲネプロの模様を、お伝えする。

『ミュージカル「黒執事」-Tango on the Campania-』舞台写真_2

19世紀の英国。女王の密命を受け暗躍する「女王の番犬」シエル・ファントムハイヴ(内川蓮生)と悪魔で執事のセバスチャン・ミカエリス(古川雄大)は、耳にした「死者蘇生」の噂の真相を探るうちに、「医学による人類の完全救済」を掲げる秘密結社・暁(アウローラ)学会の存在にたどり着く。二人は調査のため、暁(アウローラ)学会の集会が開かれるという豪華客船「カンパニア号」に乗り込むが・・・。

『ミュージカル「黒執事」-Tango on the Campania-』舞台写真_3

『ミュージカル「黒執事」-Tango on the Campania-』舞台写真_11

セバスチャン役の古川、シエル役の内川が前作の「サーカス編」」から続投する中、新キャスト、シエルの婚約者エリザベス役の岡崎百々子(さくら学院)、過保護な兄エドワード役の内海啓貴、母フランシス(秋園美緒)、父アレクシス(那須幸蔵)のミットフォード家の登場や、人気キャラクターであるロナルド・ノックス役の味方良介、スネーク役の原嶋元久、物語の鍵を握るリアン・ストーカー役の河合龍之介らが、“生執事”の世界に新風を吹き込む。

『ミュージカル「黒執事」-Tango on the Campania-』舞台写真_5

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また、グレル・サトクリフ役の植原卓也、ドルイット子爵役の佐々木喜英、葬儀屋役の和泉宗兵、“生執事”に欠かせないキャストも集結。2年ぶりの登場となる植原と佐々木の登場シーンでは、待ってました!という感覚に包まれるのでは。また、アバハンコンビこと、フレッド・アバーライン役の高木俊、シャープ・ハンクス役の寺山武志のおなじみの軽快なやりとりも健在だ。

『ミュージカル「黒執事」-Tango on the Campania-』舞台写真_13

今回で3度目のセバスチャン役となる古川は、より悪魔らしい、ぬめりを感じるような視線と、執事としてシエルを守る紳士な姿勢を絶妙なバランスで同居させている。圧巻の歌声はもちろん、長い手足を存分に活かした立ち回りにぞくりとさせられた。

『ミュージカル「黒執事」-Tango on the Campania-』舞台写真_7

2度目のシエル役となった内川には、自身の成長とシエルの成長が重なって見えた。特に、リジー(エリザベス)が登場したことで、少年が大人の階段を登る様と、ちょっぴり背伸びをしたような振る舞いが見られ、微笑ましさを覚える。そのリジー役を演じる岡崎は、これがミュージカル初出演と思えないほど目をひく。ふわふわのかわいい女の子の中に通った芯を、華やかな歌声で聞かせてくれた。

『ミュージカル「黒執事」-Tango on the Campania-』舞台写真_12

児玉が得意とする演出ギミックを存分に盛り込み、“豪華客船”の悪夢が見事に表現されている。その中で、最も重要な役割を果たしているのが、20人のアンサンブルキャストの存在だ。本当に20人?と疑ってしまうほどの大活躍ぶり。物語の世界観を増幅させる彼らの活躍にも注目だ。また、これまで秘められていた真実が、ついに本作で明るみに出る。劇場へ足を踏み入れたら、「黒執事」の世界に心ゆくまでひたってきてほしい。

開幕にあたり、演出の児玉、出演者より古川、内川、植原、和泉、佐々木よりコメントが届いている。

◆児玉明子(演出)
回を重ねるごとにスケールアップし続けている舞台を演出させていただけることは、大きな喜びであると共にプレッシャーでもあります。ですが、ミュージカル「黒執事」の先輩である、心強いキャストの方々、そして私と同じように初参戦のフレッシュなメンバーと共に、一生懸命作品作りに取り組んでまいりました。
今回の「豪華客船編」。セバスやシエルはもちろん、ドルイット子爵、葬儀屋、グレルやロナルドをはじめとするオールスターの人気キャラクターに加え、ミットフォード家も舞台初出演になります。そしてダンス、殺陣、歌に大活躍の総勢20名におよぶアンサンブルキャスト。まるで“豪華客船”に乗り込んだように、全員一丸となって取り組むこの舞台が、ご観劇いただくお客様に、素敵な年納めと年始めとしてお届けできますことを心より願って―。

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◆古川雄大(セバスチャン・ミカエリス役)
ミュージカル「黒執事」豪華客船編、このお話はアニメにもなり、映画にもなり、大人気のストーリー。今回は舞台化ということで、キャスト、スタッフかなり気合いを入れて稽古をしてきました。その過程はとても過酷なものとなりましたが、出来上がったものは想像以上のものになりました。信頼できるスタッフ、豪華なキャスト、実力派揃いのアンサンブルと共に、黒執事の世界を皆様にお届けできたらと思います。ご期待ください。

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◆内川蓮生(シエル・ファントムハイヴ役)
ミュージカル「黒執事」のシエルを、シエルと同世代で二度演じることができて、とても嬉しいです。それができるのは、応援してくださる皆さん、キャストの皆さん、スタッフさんが支えてくださるからだと思っています。自分がシエルとして生きた2年間が、僕自身にすごく大きな影響を与えてくれました。本当に、シエルも黒執事も大好きです!これからの公演、カンパニー皆でがんばります。応援よろしくお願いいたします。

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◆植原卓也(グレル・サトクリフ役)
いよいよキャスト、スタッフ一同が心待ちにしていた日を迎えます。そして長い間楽しみに待ち望んでくださっていた観客の皆様の前で、初の「豪華客船編」を披露することになります。その名のとおり、これまでとは一味違う豪華なセット、豪華なキャスト陣の集結で、とても力強い作品をお届けできる予感がしています。また、2009年から演じさせていただいているグレル・サトクリフを今回2年ぶりに披露させていただくことにも、いろいろな想いがあふれます。
楽しみなのはもちろん、他のステージで得てきたものを自分なりにしっかりと役に反映させたいと試行錯誤してきました。たくさんの期待に応えられるような感謝の気持ちと喜びを噛み締め、今だからこそ出来るミュージカル「黒執事」をお届けしたいと思います。

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◆和泉宗兵(葬儀屋役)
長く「黒執事」という作品に携わらせてもらってきたので、「豪華客船編」の「葬儀屋」を舞台で成立させるというのは、簡単ではないと自覚していました。今回、お話をいただいた時のことを今でも鮮明に覚えています。まさかという気持ち、嬉しい気持ち、ありがたい気持ち、自分に出来るのか?という気持ち。そして、同時に覚悟の気持ちも芽生えました。2017年は、この「生執事」のために過ごしてきたといっても、自分の中では過言ではないと思っています。
作品内容はまさに豪華で、演出・舞台美術・音楽・照明・音響・衣裳・メイクなどのスタッフワークもそうですが、「黒執事」の人気キャラクターたちも宝箱のように現れてきます!古川雄大、内川蓮生が牽引する座組みは、おなじみの手練キャストや、新しく力強いキャストで盛り上がり、生執事史上最多人数のアンサンブルキャストが作品をさらに昇華させてくれています!この豪華客船のチケットをお持ちの皆さん、どうぞ極上の現実逃避として「生執事」の時間をお楽しみください!

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◆佐々木喜英(ドルイット子爵役)
いよいよミュージカル「黒執事」が開幕します。前々作の「地に燃えるリコリス」の再演ぶりに、この黒執事の世界に戻ってこられたことを、とても嬉しく思っています。前作のサーカス編を拝見しましたが、改めて「黒執事」という作品の素晴らしさを体感し、次回作を楽しみにしていました。今回は、原作でもとても人気のある「豪華客船編」ということで、皆様の期待値も高いと思いますが、その期待を上回る作品になるよう、カンパニーの一員として、美しく、華やかに、ドルイット子爵を演じたいと思っています。
観に来てくださるお客様を、波乱万丈の航海の旅にお連れしますので、ぜひ、ご期待ください!

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『ミュージカル「黒執事」-Tango on the Campania-』の上演日程は、以下のとおり。

【東京公演】2017年12月31日(日)~2018年1月14日(日) TBS赤坂ACTシアター
【兵庫公演】2018年1月19日(金)~1月22日(月) 神戸国際会館こくさいホール
【愛知公演】2018年1月26日(金)~1月28日(日) 江南市民文化会館
【石川公演】2018年2月3 日(土)・2月4日(日) 本多の森ホール
【福岡公演】2018年2月10日(土)~2月12日(月・休) 久留米シティプラザ

なお、2月12日(月・休)の大千秋楽公演では、全国の映画館でライブ・ビューイングが行われるほか、DMM.comの動画配信サービスでLIVE配信(ディレイ配信もあり)される。詳細は、以下のとおり。

◆『ミュージカル「黒執事」-Tango on the Campania-』大千秋楽ライブ・ビューイング
【日時】2018年2月12日(月・休)12:00開演
【会場】全国各地の映画館
実施映画館:http://liveviewing.jp/namashitsuji2017/
※開場時間は映画館によって異なる
【料金】3,600円(全席指定/税込)
※3歳以上有料/3歳未満で座席が必要な場合は有料

◆『ミュージカル「黒執事」-Tango on the Campania-』LIVE配信
【対象公演】2018年2月12日(月・休)12:00開演
【配信開始時間】2018年2月12日(月・休)11:30~(予定)
【価格】3,600円(税込)
【配信形式】LIVE配信+ディレイ配信
【視聴デバイス】PC・スマートフォン(iOS/Android対応)
【予約販売期間】2017年12月18日(月)10:00~2018年2月12日(月・休)13:00
【ディレイ配信視聴期間】2月14日(水)18:00~2月17日(土)23:59
【配信ページ】http://www.dmm.com/digital/top/stage/kuroshitsuji_toc/
※ディレイ配信とは、LIVE配信と同映像を後日期間限定で視聴出来るサービス
※詳しい視聴デバイスに関してはサービスサイトにてご確認を

(C)2017 枢やな/ミュージカル黒執事プロジェクト

(取材・文・撮影/エンタステージ編集部)

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