丸尾末広×関西出身クリエイターで放つ異色舞台!怪奇幻想歌劇『笑う吸血鬼』開幕


2017年12月28日(木)に、大阪・大阪ビジネスパーク円形ホールにて怪奇幻想歌劇『笑う吸血鬼』が開幕した。本作は、生まれた始まりの場所=“地元”に基づいて「エンタメ」を広げていくことを掲げたプロジェクト「based on origin」の第1弾作品。丸尾末広の「笑う吸血鬼」(ビームコミックス/KADOKAWA刊)を、丸尾丸一郎(劇団鹿殺し)の脚本、山崎彬(悪い芝居)の演出という関西出身クリエイターが舞台化した。

開幕にあたり、大原海輝(毛利耿之助役)、飛鳥凛(宮脇 留奈役)、ゆうたろう(橘マコト役)、高本学(辺見外男役)、柄谷吾史(駱駝女役)が意気込みを語った。

怪奇幻想歌劇『笑う吸血鬼』舞台写真_2

大原は、初日を迎えるにあたり「一言で言うと最高です!この日を迎えられること、すべての人に感謝です」と挨拶。大原にとって、この公演が初の座長公演となるが、「心境としては、始めから変わりません。ただ、大原海輝だからこそできる“毛利耿之助”、この座組みだからこそできる『笑う吸血鬼』であればいいと思っています」と語った。

怪奇幻想歌劇『笑う吸血鬼』舞台写真_3

ヒロインを演じる飛鳥は「始まりと終わりで留奈自身が大きく変化するので、流れ、気持ちの切り替わる部分を、中学生の彼女なりに考え続けてきたのですが、一番悩んだ部分でもありました」と明かし、「留奈として、彼女なりの信念、一貫性を持つことを大切にしてきました」と役作りに対する思いを吐露。

怪奇幻想歌劇『笑う吸血鬼』舞台写真_4

ゆうたろうは「原作や台本を読んだ時は、正直不安でした」と前置きしつつ、劇中での役の変化と共に「僕自身、元々感情が表に出ない人間なんですが、マコトくんを演じてるうちに少しずつですが喜怒哀楽の4つの感情が表に出てきた気がしてます。意識して会話をするようにもなりましたね(笑)。ふとした会話からも自分の気持ちをしっかり発見して、素材として持ち歩くようになりました」と自身の変化を感じたという。

怪奇幻想歌劇『笑う吸血鬼』舞台写真_5

また、大変仲の良い座組みでもあったそうで、高本は「演出の山崎さんがとてもユニークな方で、ダメ出しのほかに、台詞を噛んだ部分や、芝居中のおもしろい出来事を『いじる用』としてしっかり書き出していたんです(笑)。まるで昔から一緒にやっているメンバーで演劇を作っているような感覚が強く、演出の山崎さんをはじめ、演者の皆が一丸となってすべてのシーンを作り上げたことがとても楽しく、印象的でした」と振り返る。

怪奇幻想歌劇『笑う吸血鬼』舞台写真_6

柄谷も「演出の山崎さんが作ってくれる稽古場の空気が素晴らしく、ちゃんと皆が『笑う吸血鬼』のゴールへと向かっていて、世代に関係なく助け合える役者さんが揃っている。プラスのイメージしかない雰囲気のカンパニーです」と続け、「見どころは“人間力”。人だから出来ること、人だからこそのおもしろさ。何か一つ感じて帰ってもらえるとすごく嬉しいです」とアピールした。

怪奇幻想歌劇『笑う吸血鬼』舞台写真_7

最後に、大原は「支えられ、積み重なり合い、唯一無二の作品が出来上がりました。明確なスタートとゴールがあるものの、答えや正解はありません。人生の最高と最悪と共に、絶望に幸福を感じて頂ければ本望です」と締めくくった。

謎の駱駝女(らくだおんな)から血を受けて、吸血鬼となった14歳の美少年・毛利耿之助。血を求めて夜を彷徨う。悲しみと憂鬱に満ちた日々。そして、第二の吸血鬼となった同級生の宮脇留奈。二人の運命は・・・。

出演は、大原、飛鳥、ゆうたろう、高本、柄谷のほか、幸田尚子、野村麻衣(悪い芝居)、森田真和、中西柚貴(悪い芝居)、池田謙信、浅野康之(劇団鹿殺し)、近藤茶(劇団鹿殺し)、町田尚規、新津昭江、増本優子。

怪奇幻想歌劇『笑う吸血鬼』舞台写真_8

怪奇幻想歌劇『笑う吸血鬼』は、12月28日(木)から12月31日(日)まで大阪・大阪ビジネスパーク円形ホールにて上演。

【公式サイト】http://kgk-waraukyuketsuki.com/
【公式Twitter】@kgk_warauk

【4cu公式サイト】http://4cu-ent.com/
【「based on origin」project公式サイト】http://basedonorigin-project.com/

怪奇幻想歌劇『笑う吸血鬼』舞台写真_10

怪奇幻想歌劇『笑う吸血鬼』舞台写真_9

(C)丸尾末広 (C)怪奇幻想歌劇「笑う吸血鬼」製作委員会

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