いよいよ全国大会!ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 青学(せいがく)vs比嘉ゲネプロ&会見レポート


2017年12月21日(木)に東京・TOKYO DOME CITY HALLにて、ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 青学(せいがく)vs比嘉が開幕した。現青学(せいがく)のうち、越前リョーマ役・阿久津仁愛以外の11名は来春に卒業することが決定しており、今のメンバーで本公演に挑むのは本作が最後。たくさんの想いが詰め込まれた公演が、いよいよスタートした。

今年7月から10月にかけて上演された立海公演での激闘を制し、ついに全国大会へ進出した青学(せいがく)。本作では、沖縄からやってきた比嘉との対戦が描かれる。

ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 青学(せいがく)vs比嘉_舞台写真2

比嘉メンバーは個性派揃いで、沖縄らしさを感じさせる演出も盛りだくさん。テニスの試合シーンは、まずシングルス3で越前リョーマ(阿久津仁愛)と田仁志 慧(高田 誠)が一戦を交える。体格差がある不利な状況でも負けじと食らいつく越前の勇姿は、いつ見ても感慨無量。

ダブルス2は河村 隆(鈴木雅也)・不二周助(定本楓馬)と、比嘉の平古場 凛(岩城直弥)・知念 寛(雷太)が対戦。真面目でひたむきな青学(せいがく)と多少の荒々しさを感じる比嘉、真逆のタイプであろう両ペアが本気でぶつかり合う様は必見だ。

シングルス2では、菊丸英二(永田聖一朗)と甲斐裕次郎(吉澤 翼)が激闘を繰り広げる。ダブルスを得意とする菊丸がなぜシングルスの試合に登場するのか。また、テニミュ比嘉戦において楽しみなシーンの一つでもある、甲斐の得意技にまつわる演出も乞うご期待!

ダブルス1は乾 貞治(加藤 将)・海堂 薫(牧島 輝)と、不知火知弥(園村将司)・新垣浩一(松井遥己)が白熱した試合展開を見せる。不知火と新垣はテニミュシリーズ初登場のキャラクターで、比嘉に新鮮な風を吹き込む。

ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 青学(せいがく)vs比嘉_舞台写真3

最後のシングルス1は、手塚国光(宇野結也)と木手永四郎(武藤賢人)の部長対決。肩の治療のためしばらく不在にしていた手塚が復活を遂げ、「殺し屋」の異名を持つ木手もその実力を披露。映像を使ったダイナミックな演出で気迫あふれる試合が描かれる。

前作に引き続き立海大附属中も登場。部長の幸村精市(立石俊樹)を筆頭に、真田弦一郎(田鶴翔吾)、柳 蓮二(井澤巧麻)、仁王雅治(後藤 大)、柳生比呂士(大隅勇太)、丸井ブン太(大薮 丘)、ジャッカル桑原(川崎優作)、切原赤也(前田隆太朗)らが一堂に集まると空気がピシッと引き締まるようで、王者の貫禄がさらに増したように感じた。

ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 青学(せいがく)vs比嘉_舞台写真4

六角中からは佐伯虎次郎(二葉 要)が参戦。普段の穏やかな雰囲気から一変、ここぞという場面で見せる気迫に引き込まれる。堀尾聡史(相馬眞太)、加藤勝郎(奥井那我人)、水野カツオ(畠山紫音)ら青学(せいがく)一年トリオはまるでベンチから一緒に戦うように、いつでも全力で応援する姿が印象的だった。

ゲネプロ後に行われた会見には、阿久津、宇野、武藤、立石が登壇。まず、越前リョーマ役の阿久津が「たくさんのドラマがあるので一人一人のキャラクターを目で追っていただきたいです。全42公演を全力で、怪我や体調に気を付けて頑張っていきます。熱い試合に全力で挑みます!」と語ったが、その言葉のとおりキャラクターの数だけ物語がある。青学(せいがく)の大石秀一郎(松村 優)と桃城 武(吉村駿作)は、今大会での試合シーンこそないものの、舞台の上には様々な感情が交差していた。今回よりお披露目される11曲の新曲に耳を傾けながら、各校のメンバーとともに大会の行く末を見守ってほしい。

宇野も「手塚としてはやっとの試合で、僕にとっては初めての試合。この二つの高揚感を大切にして、部長対決に全力を尽くしてまいります」と見どころを交えながら意気込んだ。

テニミュ初参加となる武藤は、比嘉の部長としてチームを牽引する立場から「比嘉を引っ張っていけるように頑張ります。いろんな荒業やスパルタに耐えてきたチームなので、それを(木手)永四郎として思い切りぶつけたいと思います」と頼もしく語る。立石も「毎公演ベストを尽くして望みます。役として生きられるように追求し続けて、最後まで駆け抜けたいです」とコメントした。

改めて見どころを問われると、阿久津は自身が出場するシングルス3の試合を挙げ、「前回(の立海戦)と同様、体格差のある相手と戦います。前回は“無我の境”を使ってなんとか勝ったけど、今回はリョーマ自身が生み出した作戦で“冷静に”勝ちます」とニヤリ。また「手塚部長も帰ってきますので、その試合も見どころ。リョーマとしても試合を見るのが楽しいです」と、キャラクターの心情と自身の気持ちを重ね合わせた。続いて、宇野も「手塚が復帰することで青学(せいがく)メンバーは全員でコートの上に立ち、皆で試合をします。やっと皆、欠けることなく揃った姿をぜひ見ていただきたいです」と、チームへの想いを馳せた。

ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 青学(せいがく)vs比嘉_舞台写真5

武藤は「比嘉はテニミュ初登場となるキャラクターが二人加わって、よりパワーアップしました。一人一人の個性が本当に強いチームなので、全キャラクターに注目していただきたいです」とチームをアピール。立石も「幸村が病から復活して、再びチームに戻ります。関東大会よりも徹底的に勝ちにこだわる立海に注目してもらいたいです。また、立海の新曲や3rdシーズンならではの新しい演出があるので、そちらもぜひ見ていただきたいです」と、ストーリー以外の演出の部分にも言及した。

会見ではキャスト同士の掛け合いや笑顔が見られ、フォトセッションのときもカメラマンのリクエストに阿久津がユーモアたっぷりに応えるなど、和やかな雰囲気。最後は一人ずつファンへ向けてメッセージを送り、会見を締めくくった。メッセージ全文は以下のとおり。

◆阿久津仁愛
2017年から2018年にかけて、年をまたいで行われる公演です。寒さを吹っ飛ばせるくらい熱い試合にできたらなと思います。たくさんのドラマがあるので、何回も観に来て一人一人を見ていただきたいくらい本当にいい作品なので、ぜひ劇場へお越しください!

◆宇野結也
今回の公演が、(阿久津以外の)僕たち青学(せいがく)にとって最後の本公演になります。でも悲しさではなく、今まで培ってきたものを存分に出して青学(せいがく)らしく、熱くて爽やかな風を起こせるよう42公演に全力を尽くしてまいります。皆様よろしくお願いいたします。

◆武藤賢人
新しい演出も加わり、見どころが本当にいっぱいある公演になっています。また、木手と手塚の対決にもぜひ注目してもらいたいと思います。よろしくお願いします。

◆立石俊樹
いつも応援してくださる皆様、本当にありがとうございます。今回も来てくださる皆様に楽しんでいただけるように、そのためだけに皆で稽古に取り組んできました。最後まで新鮮に演じて、いろんなものを伝えられるようにがんばりますので、応援よろしくお願いします。

ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 青学(せいがく)vs比嘉_囲み会見

ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 青学(せいがく)vs比嘉は、12月24日(日)まで東京・TOKYO DOME CITY HALLにて上演。その後、下記の日程にて、大阪、福岡、愛知、宮城、東京凱旋公演を行う。日程の詳細は、以下のとおり。

【東京公演】2017年12月21日(木)~12月24日(日) TOKYO DOME CITY HALL
【大阪公演】2017年12月28日(木)~2018年1月7日(日) 大阪メルパルクホール
【福岡公演】2018年1月13日(土)・1月14日(日) 福岡サンパレス ホテル&ホール
【愛知公演】2018年1月19日(金)~1月21日(日) 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
【宮城公演】2018年1月27日(土)・1月28日(日) 岩沼市民会館 大ホール
【東京凱旋公演】2018年2月8日(木)~2月18日(日) TOKYO DOME CITY HALL

※田仁志 慧の「慧」は旧漢字
※川崎優作の「崎」は立つ崎(たつさき)が正式表記

(C)許斐 剛/集英社・NAS・新テニスの王子様プロジェクト (C)許斐 剛/集英社・テニミュ製作委員会

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