舞台『ACCA13区監察課』開幕!荒木宏文「違う角度から何度でも観たいと思っていただけるような作り込み」


2017年11月3日(金・祝)に東京・品川プリンスホテル クラブeXにて舞台『ACCA13区監察課』が開幕した。本作は、月刊「ビッグガンガン」(スクウェア・エニックス)にて連載され、アニメ化もされたオノ・ナツメの人気漫画の初舞台化作品。初日前日には公開ゲネプロと囲み会見が行われ、ジーン・オータス役の荒木宏文、ニーノ役の丘山晴己、モーヴ役の蓮城まことが登壇した。

舞台『ACCA13区監察課』舞台写真_2

会見でまず、荒木は「円形のステージだからこそ、どこから観ても満足していただける作品にするために、この1ヶ月間、皆で苦労しながら一生懸命取り組んできました。客席がお客様で埋まったことで感じる興奮や喜びが、苦労してきたからこそプラスに働きそうで、本番が心から楽しみです」と挨拶。

舞台『ACCA13区監察課』舞台写真_10

また演じるジーンの独特の立ち方が難しかったと語り、「原作の漫画やアニメを見た方がイメージするジーンって、脱力系だと思うんですね。でも、舞台に立つ上で脱力しきることはなかなか難しく、表情と、首から下のすべて計算された立ち姿のバランスを取ることを意識して取り組みました」と明かした。

舞台『ACCA13区監察課』舞台写真_3

丘山は「今回、尋常ではないくらいの台詞量で、難しい台詞も多くて・・・。とても大変だったのですけど、読んでいるうちに、意味を理解していくとすんなりと覚えることができました(笑)」と、振り返る。また、舞台化にあたって「皆様の中にもニーノのイメージがあると思うのですが、僕の中にもイメージがあって。漫画やアニメから感じたそのイメージをどう伝えたらよいのか、ニーノの二面性をどう見せていったらいいのか、とても悩んだんですけど、精一杯演じさせていただくので、楽しんでいただけたらと思います」と呼びかけた。

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そして、蓮城はこれが初の2.5次元作品への出演となる。「皆様にお見せできることに、ワクワクとドキドキを感じております・・・」と切り出したが、荒木に「めちゃくちゃ緊張してる(笑)と指摘され、慌てふためく様子も。しかし「私はモーヴという役が大好きです。モーヴはとても強い女性なのですが、ちゃんと人間らしい感情や弱い部分もあったり、それを必死に隠していたりと、強さの裏にあるものを意識して役作りをしてきました。髪の毛の先まで観られている意識を持っていきたいと思います」と続け、役への深い愛情と新しい挑戦への期待を感じさせた。

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最後に、荒木は「一度観た方にも『また違う角度から観たい』『今日見られなかった表情を、違った席で観たい』と思っていただける、何度観ても満たされないような、次を期待してしまうような作り込みになっていると思いますので、このまま気を抜かず、どこから観ても大丈夫というパフォーマンスで、精いっぱい千秋楽まで努めたいと思います」と会見を締めくくった。

舞台『ACCA13区監察課』舞台写真_9

物語の舞台は、13の自治区に分かれたドーワー王国にある、巨大統一組織“ACCA(アッカ)”。かつてクーデターの危機により結成されたACCA は、国民の平和を守り続け100年が経とうとしていた。ACCA本部の監察課副課長で「もらいタバコのジーン」の異名をもつジーン・オータス(荒木)は、異名を持つ組織きっての食えない男。ひょうひょうとタバコをくゆらせながら、13区を見回り不正がないか視察を行っている。

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もともと原作のファンだったという荒木。タバコを片手にぼんやりと宙を見つめる表情、ポケットに手を突っ込んだ佇まい、どれを取っても荒木の仕上げたジーンは、まさに漫画から抜け出てきたようだった。そして、丘山が見せるニーノも、実にスタイリッシュ。舞台ではぐいぐいと物語を引っ張っていく役割を担うが、長年の友人関係であるジーンに見せる表情のほか、多くの謎を含んでおり、目が離せない。また、姿はないがジーンの妹ロッタとして悠木碧が声の出演をしており、ほっと和ませてくれる。

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円形舞台というと、中央にある舞台をどの角度からも観ることができるものだが、同時に、客席も全方位から見られている。連城演じるモーヴ、監察課課長オウル(川本成)をはじめ、ACCA5長官であるスペード(平川和宏)、パスティス(鷲尾昇)、パイン(伊藤明賢)、グロッシュラー(鈴木省吾)、リーリウム(今村ねずみ)らが、どこから視線を送っているのか。ACCAの世界そのものを体感できる趣向が凝らされているので、注目してほしい。

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ジーンの視察と共に、舞台の上はドーワー王国の様々な自治区に姿を変える。監察課スイツ支部駐在員リーダーのウォーブラー(伊阪達也)、スイツ区支部局員ビスキュイ(鳶野恭平)、監察課プラネッタ支部駐在員リーダーのロクステッラ(前田隆太朗)らと話し、ジーンは何を思うのか。また、ドーワー王国王子でACCAが気に入らないシュヴァーン(山崎晶吾)と常に付き添う近衛兵マギー(北川尚弥)も絡み、物語は大きくうねり出す。

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緊張感もあるだが、原作でもおなじみのおやつの時間など、ACCAの平和で和やかな日常も描かれている。原作の雰囲気そのままに、舞台上に広がるリアルなACCAの世界。劇場全体を包み込むACCAの世界観にぐっと引き込まれ、まるで海外ドラマを1シーズン一気に観きった時のような感覚になった。

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舞台『ACCA13区監察課』は、11月3日(金・祝)から11月12日(日)まで東京・品川プリンスホテル クラブeXにて上演。

また、本作のBlu-ray&DVDが、2018年4月24日(火)に発売されることが決定した。本編のほか、特典としてメイキング映像やキャスト座談会が収録される予定。詳細は、以下のとおり。

◆舞台『ACCA13 区監察課』Blu-ray&DVD
【発売日】2018年4月24日(火)
【価格】Blu-ray:8,800円+税、DVD:7,800円+税
【仕様】本編ディスク+特典ディスク(2枚組)
【特典】メイキング映像、キャスト座談会、ブックレット、ほか
※特典内容は変更になる可能性あり
【発売元】バンダイビジュアル株式会社

【会場限定特典】公演期間中に劇場にてBlu-rayまたはDVDを予約するした方に、撮り下ろしスペシャルブロマイド5枚セット(L判)をプレゼント
(ジーン&ニーノ・5長官・シュヴァーン&マギー・ジーン&モーヴ・ニーノ&オウル)

また、劇場のある品川プリンスホテルとのコラボ商品として、ムギマキをイメージした秋の味覚たっぷりのコラボパンと、作品をイメージしたコラボドリンクの販売が実施されている。コラボドリンクには、1ドリンクにつき非売品ステッカーが1枚付いてくるとのこと(ランダム全8種)。

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【コラボパン】各300 円(税込)
◆KURUMI CHOCO KURI:ジーンとニーノのお気にいり、くるみ入りチョコ栗パン
◆KABOCHA:おやつタイムにイチオシ、かぼちゃパン
◆ICHIJIKU:ふわふわとプチプチの共演。イチジクパン
※販売場所はクラブeX 劇場内ロビー
※販売時間は各回ロビー開場から終演後まで、13:00公演は終演後のみの販売

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【コラボドリンク】各600 円(税込)
◆ジーン~視察帰りの一杯~
ピーチとグレープフルーツを使用し、ジーンの金髪をイメージしたドリンク、ロッタをイメージしたラズベリーを添えて
◆ニーノ~ブレイクタイム~
オータス兄妹がニーノを歓迎して作るドリンクをイメージ、ニーノの好物であるチョコレートのシロップやソースをたっぷりと使用
◆ACCA~平和の象徴~
作品をイメージしたクランベリードリンク、ほんのり炭酸が効いた爽やかなフレーバー
※販売場所はフードコート品川キッチン
※販売時間は営業店舗の営業時間内

(C)オノ・ナツメ/SQUARE ENIX・ACCA 製作委員会
(C)舞台 ACCA 製作委員会

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