若者の青春をリアルに体感!劇団番町ボーイズ☆が挑む舞台『クローズZERO』公開記者発表会


劇団番町ボーイズ☆の第10回本公演となる舞台『クローズZERO』が、2017年11月30日(木)から東京・CBGKシブゲキ!!にて上演される。これに先駆け10月22日(日)に都内で公開記者発表会が行われ、松本大志、堂本翔平、二葉勇、千綿勇平、安井一真、菊池修司、砂原健佑、籾木芳仁、西原健太、織部典成(劇団番町ボーイズ☆候補生)らが登壇。途中でサプライズゲストとして伊崎央登も登場し、熱量たっぷりの内容となった。

劇団番町ボーイズ☆は、2014年11月に結成し、翌年4月に旗揚げ公演を敢行。在籍メンバーは、劇団以外にもモデルやアーティストなど、個々でも活動の幅を広げてきた。そんな彼らが、10回目となる本公演で、ビッグタイトルに挑戦する。

『クローズZERO』は、月刊「少年チャンピオン」(秋田書店)にて1991年から8年間連載された人気作品をもとに、2007年に完全オリジナルストーリー『クローズZERO』として、三池崇史が映画化したもの。小栗旬、桐谷健太、山田孝之などが集結し、一大ムーヴメントを巻き起こした。

会見は、約100人の観客を迎えてスタート。会見の途中では、舞台の脚本・演出を担当する山田能龍から「原作をリスペクトしながらも、自分たちのオリジナリティがある舞台にしたいと思います」というビデオメッセージも紹介された。

劇団番町ボーイズ☆『クローズZERO』記者会見_2

滝谷源治役の松本は「やはり映画の印象が強いので、最初はその役になりきろうとするんですが、それだとオリジナリティがないと言われて。(映画で同役を演じる)小栗旬さんの影を崩していかなければと思っています」とプレッシャーを感じている様子。芹沢多摩雄役の堂本は「映像では伝わらない部分・・・殺陣シーンの汗や涙まで見ていただけたら幸せだなと思っています」と、舞台ならではの魅力を語った。

劇団番町ボーイズ☆『クローズZERO』記者会見_5

サプライズゲストとして登場した伊崎は、映画版に実の双子の兄・伊崎右典と共に三上兄弟(央登は三上豪役)を演じており、今回の舞台では組長・矢崎丈治役として出演する。誰も知らされていなかったサプライズに、会場の空気は一気にヒートアップ!

伊崎は「未だに(映画版)『クローズZERO』のメンバーとは交流があり、舞台化の話を聞いた時には『観に行こうか』と言う人が多く、それぐらい皆が期待していると思います。舞台になるとどうなるんだろう?という気持ちで、僕も楽しみながら一緒にやっていきたいです」と意気込んだ。それに対し、松本は「伊崎さんにも認めてもらえる『クローズZERO』を作り上げたい。いろいろ教えてください!」とお願いしていた。

劇団番町ボーイズ☆『クローズZERO』記者会見_6

三上豪役の安井は、伊崎が映画で演じた役ということもあり恐縮しきり。「生まれてこのかた、悪いことをしたことがないんです」と言い、「でも、眉間に皺を寄せて過ごす練習をしたら、そのうち保てるようになりました」と役作りの苦心を覗かせた。

劇団番町ボーイズ☆『クローズZERO』記者会見_7

すると、戸梶勇次役の二葉が「(稽古で)安井くんは最初、怒号の声も“コラァ~!”って甲高くて。そのあと別の場所で30分ほど怒号ばかりを練習していました」と裏話を披露し、「安井くんが舞台上でヤンキーになって、躍動する姿に期待してほしいです。本番では血の気が引く“オラァ!”が聞けるかと(笑)」と見どころに挙げ、観客の笑いを誘っていた。

劇団番町ボーイズ☆『クローズZERO』記者会見_4

この日は、観客からの質問も行われた。「本気で役に入り込みすぎて相手のことが嫌になったことは?」という質問に対し、「初対面のオーディションで、松本くんが勇くん(二葉)の襟元を掴むというシーンがあったのですが、それが終わった時、勇くんはイラっとしていました」と堂本が暴露。すると、二葉は「ずいぶん前の話ですから!今は成長していますから、やめてください(笑)!」と自らをフォローしていた。また、松本は「殺陣の最中は相手役のことが嫌いです」と大胆に告白。「皆が敵なので・・・」と、本気で役に入り込んでいるからこその理由だと説明すると、周囲も納得した表情を見せたのだが、またもや二葉が「これ文面になったらえらいことになるで(笑)!?」とツッコんでいた。

劇団番町ボーイズ☆『クローズZERO』記者会見_3

「キャラクターの扮装をして最初に感じたことや気に入っているところは?」という質問には、二葉から「頭の上に乗っているサングラスが気に入っています。皆さんもぜひ!」とおすすめ(?)ポイントや、堂本から「貧乏だから新しい制服が買えず、サイズが小さいことをごまかすために腕まくりをしているんですよ」とコミックで描かれている芹沢の設定が活かされていることを明かした。

ビジュアルについては、伊崎から映画版では「ビジュアルに関する指導がなかったんですよ」という話題が飛び出した。三上兄弟についても「兄のマスクや髪形も(右典が)やりたいって言ったもの。長ランと短ラン、ドカンとボンタンで、二人真逆の格好にしたんです」と貴重な話を教えてくれた。

劇団番町ボーイズ☆『クローズZERO』記者会見_8

最後に、伊崎が「本番を楽しめるように、精進しながら作品作りに取り組んでいきます。ぜひ楽しみにしていてください」、そして主役を務める松本が「迫力のある殺陣シーンだけでなく、友情の絆、コメディタッチのシーンなど、盛りだくさんに詰められています。青春をかけて拳一つでぶつかり合う若者たちの熱を、生で感じていただけるのが舞台だと思うので、ぜひ劇場まで足をお運びいただけると嬉しいです」とファンへ向けて挨拶し、会見を締めくくった。

劇団番町ボーイズ☆第10回本公演 舞台『クローズZERO』は、11月30日(木)から12月3日(日)まで東京・CBGKシブゲキ!!にて上演される。劇団番町ボーイズ☆各メンバーのコメントは以下の通り。

◆松本大志(滝谷源治役)
滝谷は喧嘩に絶対的な自信を持っていて、喧嘩でしか相手と語り合うことができない不器用な男です。映画版では小栗旬さんが演じていた役としてすごく印象に残っていますが、小栗さんに負けないくらい、自分なりの滝谷を、愛を持って全力で演じていけたらと思います。皆さんどうか楽しみにしていてください。

劇団番町ボーイズ☆『クローズZERO』記者会見_15

◆堂本翔平(芹沢多摩雄役)
喧嘩が強いのはもちろんのこと、滝谷とは対照的な・・・人間力の強さのようなものを見せていけたらと思っています。こいつなら絶対ついていける!という人物像を描けるように努力して、映画版に負けないくらい、舞台ならではの良さが出る作品にしたいと思います。

◆二葉勇(戸梶勇次役)
戸梶は狡猾で切れ者でクールな役どころで、映画版でもすごくかっこよく、不良らしいキャラクターでした。でも、今回は僕が演じるということで・・・ファンの方々は分かると思うのですが、今までは明るいというか、笑いを取る役が多かったので(笑)。舞台版では、また違う戸梶をお届けできたらと思います。ぜひ楽しみにしていてください。

劇団番町ボーイズ☆『クローズZERO』記者会見_9

◆千綿勇平(三上学役)
双子の兄役です。僕は高校生の時に映画『クローズZERO』を観ましたが、三上兄弟のインパクトが強くてそのイメージが残っていました。(弟役の安井)一真と二人で、愛される三上兄弟を演じていけたらいいなと思っています。

◆安井一真(三上豪役)
僕が言いたいことは、兄さんが全部言ってくれたのですが(笑)。僕の中で三上兄弟はムードメーカー的存在だったので、僕たち二人が出てくるたびに、ちょっとでもおもしろいなって思ってくれたらすごく嬉しいです。精一杯がんばりますのでよろしくお願いします。

劇団番町ボーイズ☆『クローズZERO』記者会見_10

◆菊池修司(筒本将治役)
芹沢軍団の中で唯一の二年生ということで。二年生ならではの立ち位置で、かわいらしさや人懐っこさを出して、皆さんに愛してもらえるような芹沢軍団を作っていきたいと思います。全力でがんばりますのでよろしくお願いします。

劇団番町ボーイズ☆『クローズZERO』記者会見_11

◆砂原健佑(千田ナオキ役)
武装戦線というバイカーチームの一員で、狂暴な性格の持ち主です。原作では狂犬とまで言われているので、内に秘めた狂暴性を見せられたらと思います。

劇団番町ボーイズ☆『クローズZERO』記者会見_12

◆籾木芳仁(桐島ヒロミ役)
三年生が活躍する中での一年生役なので、その中でも十分に存在感を出していけたらと思います。原作と映画にリスペクトの気持ちを込めつつも、舞台でやることの意味をしっかり出せたらと思います。

劇団番町ボーイズ☆『クローズZERO』記者会見_13

◆織部典成(杉原誠役)
この素敵な作品に出演させていただくということで、どこから見ても杉原誠と思ってもらえるように精一杯がんばります。そして、籾木さんについていきたいと思います(笑)。皆さんのご来場をお待ちしておりますので、よろしくお願いします。

劇団番町ボーイズ☆『クローズZERO』記者会見_14

◆西原健太(田村保役)※舞台オリジナルキャラクター
(自分の外見に対し)見ての通り、「お前絶対クローズの作風ちゃうやろ!」という感じですが・・・(笑)。その個性を活かして新しい風を吹き込めるようにがんばっていきますので、皆様よろしくお願いします。

◆脚本・演出:山田能龍
劇団番長ボーイズ☆とご一緒するのは二回目です。今回は記念すべき第10回公演、しかも『クローズZERO』というビッグタイトルの舞台版ということで、非常に気合いが入っております。もちろん原作者をリスペクトしつつ、滝谷や芹沢など有名なキャラクターはたくさんいますけれども、自分たちなりにオリジナリティがある舞台にしたいと思っています。それぞれの意気込みを稽古場でビシバシと感じているので、観に来ていただけるお客様にはぜひ楽しみにしていただけたらと思います。

※伊崎央登の「崎」は「大」の部分が「立」が正式表記

(取材・文・撮影/堀江有希)

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