三谷幸喜の新作『江戸は燃えているか』中村獅童×松岡昌宏で新橋演舞場史上、最も笑えるコメディに!


2018年3月に三谷幸喜作・演出の最新作『江戸は燃えているか』が、東京・新橋演舞場にて上演されることが決定した。今回三谷は、歴史をつくった偉い人たちと歴史に名を残さなかった庶民たちの、おかしくも愛おしい、江戸無血開城をめぐる群像喜劇を「新橋演舞場史上、最も笑えるコメディ」に仕上げるという。

出演には、三谷作品の出演が大河ドラマ『新選組!』(NHK)以来となる中村獅童、『ロスト・イン・ヨンカーズ』(2013年)から約4年ぶりの三谷作品の舞台となる松岡昌宏をはじめ、昨年の大河ドラマ『真田丸』に出演した松岡茉優、藤本隆宏、初の三谷作品となる田中圭、さらに高田聖子、八木亜希子、飯尾和樹、磯山さやか、妃海風、中村蝶紫、吉田ボイスといったバラエティ豊かな顔ぶれが揃った。

上演発表にあたり、作・演出の三谷、出演者より中村と松岡のコメントが届いている。

◆三谷幸喜(作・演出)
ただただ笑える喜劇が観たい!難しい話は一切なしで、老若男女が心の底から「ああ楽しかった」と思える作品。ありそうでないんです、そういう舞台。だから自分で作ることにしました。題材は歴史に名高い「江戸城明け渡し」。主人公は、大河ドラマには絶対出て来ない、なっさけない勝海舟。新橋演舞場史上、最高に笑える作品になるはず。どうぞお楽しみに。もちろん西郷どんも出ます。

◆中村獅童
三谷さんの舞台をずっと観させていただいており、自分もいつかご一緒したいと思い続けて叶った作品が、テレビドラマ『HR』のシチュエーションコメディでした。そして大河ドラマ『新選組!』では呼ばれもしないのに現れる滝本捨助を演じさせていただきました。当時三谷さんは、それまでの役柄とは異なった獅童像を引き出してくださり、その後様々なドラマや映画、舞台に出演させていただけるようになりました。今回、新橋演舞場で三谷さんとご一緒できることを大変嬉しく思っています。
新橋演舞場で喜劇といえば、勘三郎のお兄さん、柄本明さんや藤山直美さんの『浅草パラダイス』。僕も初演から出演させていただき、喜劇はここで勉強させてもらったと言っても過言ではないくらいです。今回演舞場史上、もっとも笑えるコメディを目指していますので、負けないくらいのおもしろい舞台を作りたいですね。きっと今までの演舞場とは違った三谷さんの新しい風が吹くんじゃないかな。自分自身も新たな気持ちで演じられれば良いなと。あと、余談ですが松岡さんによく間違えられるんですよね。雰囲気が似てるのかな。そう思われている方々には遂に念願のツーショットが実現しましたみたいな感じで、喜んでいただけるんじゃないですかね。コメディなので、お客様には笑っていただいて、楽しい時間を一緒に過ごせればと思います。

◆松岡昌宏
『ロスト・イン・ヨンカーズ』以来4年ぶりの三谷さんの舞台です。
初めて舞台をご一緒させていただいた前回の三谷さんの印象は、自分が久しぶりの翻訳劇だったので、どう演じていこうかと考えていましたが、三谷さんは自由に演じさせてくださって、ポイントポイントで動き・表情・構え方・発声などの演出をきっちりつけてくれるので、僕はとっても演じやすかったですね。
今回はオリジナル作品。もともと僕は喜劇が好きで喜劇を演じたいとずっと言ってきた人間なんです。そのために、今まで喜劇でない芝居も経験しておかないと喜劇が演じられないなと思って挑戦したりしてきました。なので、久しぶりの喜劇はとても楽しみです。
獅童さんとはスペシャルドラマ『必殺仕事人2013』以来で舞台共演は初めて。他の出演者の方々も、喜劇をやったら絶対おもしろそうなメンバーが揃っているし、自分も含めて結構やりたい放題な人もいますから、一人一人のキャラも相当出てくると思いますね。
三谷さんの本・演出で良い波がくるはずなので、それに乗っかって、どう遊ぶかが今回のチャレンジになるんじゃないかな。ヘンに力まず、流れを変えず、その中で自分のポジションはどこなのかを頭に入れて、オリジナリティはしっかりと出していきたいです。

PARCO Production『江戸は燃えているか』は、2018年3月3日(土)から3月26日(月)まで東京・新橋演舞場にて上演される。チケットは、12月16日(土)より一般発売開始。

【あらすじ】
時は慶応四年。
鳥羽伏見の戦いで幕府軍に勝利した西郷吉之助(隆盛)率いる官軍(新政府軍)は、江戸城総攻撃のために、東海道を進んできていた。西郷としては、無駄に血を流さずにを江戸城を受け渡してもらえるなら、こんなに嬉しいことはない。そこで幕府側の代表である勝海舟(中村獅童)と会って、降伏を勧めることにする。
だが、この勝という男、実は元来の江戸っ子気質で、気が小さい上に喧嘩っぱやい。こんな性格の勝が西郷に会ったら、間違いなく交渉決裂。江戸は火の海になるのは目に見えていた。江戸の庶民たちも、誰もが戦さは望んでいない。もう戦さはこりごりだ。
そこで立ち上がったのが勝家の使用人たち。
彼らが考えた作戦は、勝をニセの西郷に会わせて、ニセ会談をやらせている間に、勝家の庭師の平次(松岡)に勝のフリをさせ、本物の西郷に会わせて、和平交渉をしてしまおうという、大胆なもの。なんとしても江戸を戦火から守るんだ!
名もなき庶民たちによる、西郷吉之助&勝海舟を相手の大芝居が、今、始まろうとしている―。

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