小池徹平「一日二回、浦井健治と柿澤勇人の相手をすると、目の下にリアルに隈ができそう」『デスノート THE MUSICAL』公開ゲネプロ


2017年9月2日(土)に東京・新国立劇場 中劇場にて『デスノート THE MUSICAL』が東京初日を迎える。これに先駆け、前日に公開ゲネプロと囲み会見が行われ、Wキャストで夜神月役を務める浦井健治と柿澤勇人、L役の小池徹平が登壇した。

原作は集英社ジャンプコミックス「DEATH NOTE」(原作:大場つぐみ 作画:小畑健)。「名前を書かれると死ぬ」デスノートを拾い、犯罪者を次々と裁いていく高校生・夜神月(やがみライト)と、どんな難事件をも解決する探偵L(エル)との頭脳戦が見どころとなっている。

ミュージカル化にあたり、作曲は『ジキル&ハイド』のフランク・ワイルドホーン、演出は栗山民也が手掛けた本作は、初演を2015年4月に東京・日生劇場でワールドプレミアとして迎えた後、大阪や名古屋でも上演され大ヒット。今年、満を持しての再演を迎えた。

柿澤勇人、浦井健治、小池徹平

今年のツアーは、6月に富山でスタート。その後、7月に台中(台湾)、8月に大阪にて上演し、いよいよ東京公演を迎える。浦井が「機は熟しましたね」と言えば、柿澤も「あっという間でした。いろいろなアクシデントもあったけど、いい経験になりました」と続いた。さらに、小池は「最後が東京公演というパターンが初めての経験です。初日なのに、落ち着いてできる。いい東京初日を迎えられそうです」と明日を待ちきれない様子。

浦井健治

台湾公演に話が及ぶと、浦井は「アツかったね!」と大きな声を出した。それに対し「アツいのはどっち?お客さんの熱気?気候?」と柿澤と小池が突っ込むと、「どっちも!」と笑って返す浦井。「カーテンコールはキャアアア!という叫び声だし、お客さんのリアクションもはっきりしていて、演じる方も(国内では体験したことがなかったので)新鮮でした」と振り返る。同じく現地で大歓声を受けた柿澤が「僕はアイドルになったようで勘違いしていましたね(笑)」と言うと、「舞台裏でニヤニヤしていたよね!」と小池から暴露されていた。

柿澤勇人

また、月はWキャストだが、Lは一人。「疲れないのか?」という質問が飛ぶと「そうですね。一日2回、二人の相手をしなければならないこともあるので・・・」と小池が答えると、すかさず「だから眼の下が黒いんだ・・・」と小池のメイクをいじる浦井と柿澤。二人の言葉に、小池は「リアルに隈ができそうだよ」と苦笑い。始終、仲の良さを感じさせる3名だった。

小池徹平

公開されたゲネプロは、月役が浦井バージョン。初演で吉田鋼太郎が演じていた死神・リューク役は、今回は石井一孝が演じる。大阪公演では体調を崩し休演、治療に当たっていた石井だったが、無事復帰し、人間味(?)あふれる死神を魅力的に演じていた。また死後の世界での相方ともいうべきレム役の濱田めぐみと織りなすデュエットは、まるで観る者の心に絡みつくような「業」や「運命」を感じさせるものだった。

『デスノート THE MUSICAL』

ただの高校生だった月がデスノートを手にしたことで、若者らしく輝いていた瞳や表情が、徐々に死神リュークのようなどす黒く、怪しい表情に変わっていく。人間界の新しい神のような存在になろうとする一方で、Lの存在に怯えたりもする、浦井の演技力のふり幅が見どころ。また初演と比べて、小池の歌唱力がアップしていることも注目したい。ミュージカル『キンキーブーツ』などでの経験を経て、さらに力強く、太い声を手に入れたのではないだろうか。

『デスノート THE MUSICAL』は9月2日(土)から9月24日(日)まで、東京・新国立劇場 中劇場にて上演。

小池徹平
囲み会見時、それまで履いていたサンダルを脱いで「裸足ですみません(笑)」と入ってきた小池さん

(取材・文・撮影/エンタステージ編集部、舞台写真/阿部高之)

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