井澤勇貴、杉江大志、山本一慶らが熱演を見せる!舞台『メサイア ―悠久乃刻―』稽古場レポート


2017年8月31日(木)より東京・天王洲 銀河劇場にて舞台『メサイア ―悠久乃刻―』が開幕する。2月に上演された『―暁乃刻―』に続く過酷な戦いが描かれる本作。中心となるのは、井澤勇貴が演じる有賀涼と杉江大志が演じる加々美いつきの“卒業ミッション”。新たに「サクラ候補生」として現れた、山本一慶が演じる雛森千寿(ひなもりせんじゅ)は一体、どんな男なのか。開幕間近に迫る稽古場の様子を取材した。

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この日、行われたのは初めての衣裳付き通し稽古。始まる前には、衣裳替えの導線チェックや怪我への注意が入念に行われていた。男たちの熱い人間ドラマ、美麗な衣裳、そして、激しいアクションと、目が追いつかないぐらい、どの作品も見どころ盛りだくさんの本シリーズ。今回も・・・冒頭からギア全開だ。

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有賀涼は、過去にメサイアだった間宮星廉(染谷俊之)を失っている。しかも、自ら手にかける形で。その後、有賀の新たなメサイアなったのが、加々美いつきだ。戦いの中で信頼を積み重ね、真の“メサイア”となった二人。「涼」「いつき」互いをファーストネームで呼び合うほど、固い絆で結ばれた二人だが、それを引き裂くような新たな試練が目の前に立ちはだかる。そして、二人に下された卒業ミッションとは-。

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そして、注目の新「サクラ候補生」雛森。突如、ひょうひょうとした態度でスパイ育成機関“チャーチ”に現れた彼には、驚きの出自が隠されていた。山本は本シリーズ初参加となるが、華麗なアクションを涼しい顔で決めていく。今までにないタイプのキャラクターとして、シリーズに新たな風を吹き込んでくれそうだ。

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長江崚行演じる御池万夜と山沖勇輝演じる柚木小太郎、橋本真一演じる小暮洵、前作から加わったサクラ候補生たちにも、少しずつ変化の時が訪れる。また、本作が初舞台となる小星鉄役の西野龍太、東間遠矢役の豊嶋杏輔がどんな役どころとして登場するのかも、気になるところ。

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サクラ候補生たちと敵対する「ボスホート」にも、前作より登場した山田ジェームス武演じるサリュートに加え、新たに宮城紘大演じるスークという人物が登場する。通し稽古開始前に、複雑なアクションを相手と合わせるため、何度も繰り返し練習する宮城の姿が印象的だった。敵対関係にあるといえば、ハングドマンとして再登場する村田充、前作で生死不明となった加々美いつきのおじ・チェーカー演じる荒木健太朗は、どのように物語に関わってくるのか・・・。

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激闘に次ぐ激闘を繰り広げるサクラ候補生を見守るDr.THREE(大塚公祐)、黒子(小谷嘉一)の、チャーチでの日常を思わせるやり取りには、少しほっとさせられる。そして、係長・一嶋晴海は、何を思い、どんな判断を下すのか。こちらも目が話せない。

また、忘れてはいけないのがアクションチームの活躍である。彼らは、様々な役に姿を変えながら物語を支え、激しく華やかにシーンを彩る。早替えにかけられる時間がわずかしかない場面もあり、舞台裏もスタッフが駆け巡る戦場だ。これに音響、照明、映像などプロフェッショナルたちの仕事が加わり、『メサイア』の世界が完成する。

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脚本を手掛けた毛利亘宏は、またとんでもない物語を作り出した。演出の西森秀行はそれを立体的に舞台の上に描き出し、井澤・杉江の二人を中心に役者たちは熱量を込めてそれを体現する。期待して、そしてハンカチやタオルを忘れずに持って、幕が上がる瞬間を待っていてほしい。これが「メサイア」だ。そう言える瞬間が、まもなく訪れる。

舞台『メサイア ―悠久乃刻―』は、8月31日(木)から9月10日(日)まで東京・天王洲 銀河劇場にて、9月22日(金)から9月24日(日)まで大阪・サンケイホールブリーゼにて上演される。

(取材・文・撮影/エンタステージ編集部)

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