岡幸二郎&芥川賞作家・羽田圭介出演のミュージカル『スコア!』稽古場レポート


2017年8月17日(木)から8月20日(日)まで東京・三越劇場にて上演される、ミュージカル『スコア!』の公開稽古が、8月8日(火)行われた。本作は、算数・数学を題材に、「人はなぜここに生まれ、生きているのか」という宇宙の謎に迫るファンタジー作品で、2012年に初演。今回、脚本を新たに書き直し、新しい演出を加えて再演される。

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主役である案内人・フィボナッチ役にはは岡幸二郎。さらに、芥川賞作家の羽田圭介の出演も話題を呼んでいる。羽田は10年来オペラを習っており、テレビ番組で歌声を披露したのをきっかけに、本作への出演打診を受け、ミュージカルデビューを果たすこととなった。このほか、元劇団四季の池谷京子、ミュージカル『アニー』のアニー役でデビューした水野貴以、スーパー・エキセントリック・シアターの田上ひろし、ジュニアキャスト22名が登場する。

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【あらすじ】
現代のどこかの国、天才キッズ番組「探せ!ジーニアス」の優勝者常連である、天才数学少年アルゴと、天才作曲少女カノン。その心の中は母親の期待に応えようとするプレッシャーに押しつぶされそうになっていた。そのストレスから、ある日アルゴは数が数えられなく成り、カノンは音楽が聞こえなくなってしまう。パニックに陥る二人。

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宇宙の謎を司る案内人・フィボナッチ。彼は何千年も子どもたちに自分の夢を見つけさせる道案内をしている。なのに子ども嫌い、人間嫌い。今回の仕事は、アルゴとカノンを導くこと。数字の精と音符の精を遣わせ、二人の心の旅を助けていくこと。だが、フィボナッチ自身も、自分の役割を見いだせずに不眠症に陥ってしまっていた。数字の精と音符の精は、事態をどうにかしようと動き出す。

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一方、二人の天才を生み出した親たちにも、様々な悩みやトラウマにより、我が子への執念が生まれていた。「本当に、自分がやりたかったことは何なのか」大人たちもまた、答えを見失ってしまっていたのだ。今宵、それぞれの心の旅がはじまる―。

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公開稽古では、宇宙空間の壮大な景色から子ども部屋まで、想像と物語をふくらます約2メートルの舞台セットが披露された。さらに、書き下ろしの新曲「それぞれの傷」も岡、池谷、水野、田上、羽田によって初公開。この新曲は、二組の夫婦のすれ違いと葛藤、父母に挟まれる子の痛み、案内人フィボナッチの視点から見える「人間とは何か?」という作品のテーマにも通じる内容となっている。

岡の歌声は、さすがとしか言いようもないほど圧巻。そして、注目の羽田の歌唱と演技力も、実力派俳優たちに負けずに作品世界を造り上げていた。

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天才少年アルゴと天才少女カノンが、大好きな数学と音楽を取り戻し、大好きなことをやりたいという原点に返った時、二人がそれぞれ歩み出す未来は・・・。

ミュージカル『スコア!』は、8月17日(木)から8月20日(日)まで東京・三越劇場にて上演される。
【公演HP】http://score-musical.com/

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(取材・文・撮影/オフィシャル提供、編集/エンタステージ編集部)

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