舞台『トワイスアップ』&『大山真志 Special Live』開幕!大山真志「マイケル・ジャクソンのような誰からも愛される存在へ」


芸能事務所スペースクラフト製作の舞台「Space Craft ASAKUSA Regional Theater『STAGE夏』」が、2017年7月28日(金)東京・浅草六区ゆめまち劇場で幕を開けた。また、同日の本番前には公開ゲネプロと囲み取材が行われ、本作主演の大山真志と脚本・構成・演出を務める山本タクが登壇。それぞれ意気込みを語った。

本公演はスペースクラフト所属俳優たちによる「舞台『トワイスアップ』~スペースオペラは今はいらない~」と『大山真志 Special Live』の2本立てとなっている舞台公演。また、舞台『トワイスアップ』は3部作からなるシリーズ作品となっていて、今回上演となる「STAGE夏」の他、9月29日(金)からの「STAGE秋」、12月8日(金)からの「STAGE冬」での上演が予定されている。

舞台『トワイスアップ』&『大山真志 Special Live』ゲネプロ_2

出演には、ミュージカル『テニスの王子さま』The Treasure Match 四天王寺 feat.氷室や『弱虫ペダルインターハイ篇』、『CLUB SLAZY』の他、NHK大河ドラマ「真田丸」で真田信政役として出演するなど、活躍の幅を広げる大山を筆頭に、大浦育子、大浦育子、永松文太、高田あゆみ、奥村秀人、北村まりこ、堀田怜央、赤塚篤紀が名を連ねている。

また、脚本は「演劇企画ユニット 劇団山本屋」を主宰する山本タク、構成・演出は山本と「劇団スーパー・エキセントリック・シアター」演出の八木橋修が手掛けることでも話題を呼んでいる。

舞台『トワイスアップ』&『大山真志 Special Live』ゲネプロ_3

囲み取材では山本から挨拶。「今回の作品は“三部作”がテーマになっていて毎回70分ほどの短編作品を上演するので、オムニバスショートフィルムのようなイメージで作りました」と執筆段階での構想を語る。続けて、大山から“挑戦的な作品にしたい”というリクエストがあったことも明かし、「最近の傾向とは外れる、1960年代、70年代に人気を博したハードボイルドとSFを掛け合わせた内容で、人間の泥臭さや人間関係を表現しました。また、浅草六区ゆめまち劇場はお酒が飲める劇場なので、見終わった後に一杯飲みたくなるような作品にしようと思い作りました」と、大山と共に野心的な舞台に仕上げたことを述べた。

舞台『トワイスアップ』&『大山真志 Special Live』ゲネプロ_4

物語は、近未来の地球を舞台に、地球に似た性質の星に住む“ノアス”と呼ばれる地球外生命体と人類の共存を巡る攻防が、便利屋・ベック(大山)を通して描かれる。

囲み取材で山本は「はじめからクライマックスみたいな内容となっている」と語っていたが、まさにその通り。警察官のグレイグ(赤塚)や、ある人物を探す美女・マリー(大浦)がベックに仕事を依頼する舞台序盤から、ジェットコースターのようなスピードで、人間とノアスの混沌とした戦いにベックは巻き込まれていく。また、物語にあわせた舞台空間が、シンプルな舞台美術と映像で瞬く間に表現されるので、めくるめく展開を楽しむことができるだろう。

舞台『トワイスアップ』&『大山真志 Special Live』ゲネプロ_5

本作の見どころは何と言ってもハードボイルドかつ、コミカルな演技で舞台を引っ張っていく大山の存在だろう。取材で記者から役作りについて聞かれた大山は「男が憧れる男を目指しました。普段三枚目なのに、なぜかモテる人っているじゃないですか?(笑)。そういう雰囲気を醸し出せたらこの役は完成なんじゃないかなって思っています」と応えていたが、仕事もろくにしないで、夜な夜な飲み歩くお調子者で女好きの人物像を愛嬌たっぷりに表現したかと思いきや、時に真剣な眼差しで事件や人に対峙する大山のギャップが、なんとも男らしくかっこよい。

舞台『トワイスアップ』&『大山真志 Special Live』ゲネプロ_6

また、出演者が大山と同事務所の俳優で構成されている為、人物同士の小気味好いやりとりにも注目だ。

舞台『トワイスアップ』&『大山真志 Special Live』ゲネプロ_7

本公演は演劇の後、休憩を挟み大山によるスペシャルライブとなる。ライブについて大山は「僕の青春時代だったり思い出深い夏の曲を選曲しました。真心込めて歌いたいと思います」と意気込んでいたが、その言葉どおり、邦楽と洋楽、新旧織り交ぜた選曲のライブとなっていた。数々の舞台への出演で培われた大山の歌唱力を存分に堪能できる特別なステージをぜひ楽しんでもらいたい。

舞台『トワイスアップ』&『大山真志 Special Live』ゲネプロ_8

取材終盤、大山は記者から俳優としてどんな人物になりたいかを聞かれ、「役者としてなりたいのはマイケル・ジャクソンやミッキーマウスのような、みんなから愛される存在」とコメントしていたが、舞台や音楽ライブを楽しめる本公演は、大山のビジョンを体現したようなエンターテインメントショーとなっていた。

会見の最後は、大山が「70分という短い時間でどれだけ濃い舞台作品を作れるかが勝負なので・・・、やはり挑戦的な作品になっていると思います。何か一つ共感してくださったり、心に残って客席を後にしてくだされば嬉しいです」と記者陣に呼びかけ、囲み取材を締めた。

舞台『トワイスアップ』&『大山真志 Special Live』ゲネプロ_9

本公演では各椅子に対してテーブルが配され、パブのようなリラックスした雰囲気で観劇を楽しむことができる。大山のエンターテイナーとしての実力が遺憾なく発揮される本公演、ぜひグラスを傾けながら体験してほしい。

舞台「Space Craft ASAKUSA Regional Theater『STAGE夏』」は、7月28日(金)から7月30日(日)まで東京・浅草六区ゆめまち劇場にて上演される。

(取材・文/大宮ガスト)
(撮影/エンタステージ編集部)

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