波岡一喜「初舞台とは思えない」貫禄のTAKAHIRO初主演舞台「MOJO」が開幕!


2017年6月23日(金)東京・品川プリンスホテル クラブeXにて開幕する「MOJO(モジョ)」の囲み会見とゲネプロが6月22日(木)に行われ、出演者のTAKAHIRO(EXILE)、波岡一喜、木村了、尾上寛之、味方良介、横田龍儀、演出・上演台本の青木豪が登壇。意気込みを語った。

本作「MOJO」は、イギリス演劇界最高の栄誉とされるオリヴィエ賞最優秀コメディ賞に輝いた名作舞台であり今回が日本初演。スピーディーな会話劇で、ダークなこと極まりない若者たちの不安定な心理があぶり出されていく。

「MOJO」ゲネプロ_TAKAHIRO、波岡一喜、木村了、尾上寛之、味方良介

物語の舞台は、ロックンロール・カルチャー全盛の1950年代後半。ロンドンのアトランティック・クラブでは、17歳のスター歌手シルバージョニー(横田)の人気に火がつき、その権利を巡って地元のギャング、サム・ロスとクラブのオーナーが対立していた。そんなある日、事件が起こる。動揺するクラブオーナーの右腕ミッキー(波岡)、スウィーツ(木村)、ポッツ(尾上)、スキニー(味方)。ところがオーナーの息子ベイビー(TAKAHIRO)は奇妙なほど冷静だった。不信感が渦巻き、運命の夜が訪れる。

「MOJO」ゲネプロ_TAKAHIRO

今回、舞台初出演にして座長となるベイビー役のTAKAHIROは会見で「みんなで稽古を積み重ねてきましたが、僕らが答えだと思っていることが、どう伝わるのか。どういう所でリアクションが帰ってくるのかが楽しみです。良い作品になりました、必死にがんばります」と挨拶。

「MOJO」ゲネプロ_TAKAHIRO_2

さらに初日をむかえるにあたり「最初はプレッシャーを感じていましたが、作品の輪郭が見えてくると、主演としての肩ひじを張らずにフラットな立ち方ができると感じたので、チーム感を大事にしながら引っ張っていけたらと思っています。(周囲が客席で囲まれた円形ステージについて)すごく観客が近いのでムラムラしますね(笑)各々のその日のポテンシャルも注目していただきたい」と笑わせた。EXILEのボーカリストとして数々のステージをこなしてきたTAKAHIROの新たな魅力が発見できる。

「MOJO」ゲネプロ_波岡一喜

オーナーと下っ端たちの板挟みで苦悩するミッキー役の波岡は「男だけの6人舞台、稽古を1か月やると、仲の良い6人なりました。この一体感、チームワークを出せればいいなと思っています。セリフがとても早く進んでいくので、お客様の思考を置いていけるくらいのものができれば」と意気込み、初共演のTAKAHIROについて聞かれると「初舞台と思えないくらい、物語に対する理解力とか、順応性、6人を引っ張る協調性とリーダー性がとっても秀でている。すごくいい空気を作ってくださるので、そこについて行くだけですね」と絶賛。TAKAHIROは照れながら「後でお礼にクレジットカードをプレゼントしますね」と喜ばせた。

「MOJO」ゲネプロ_木村了

スウィーツ役の木村は「一度でもつまずいてしまうと、あれ?と我に返ってしまうことが稽古場でも多々あったのでスリルがあります。スピード感がある舞台ですが、新鮮さを忘れないように最後まで突っ走りたいと語り、さらに日々、横田の肉体改造していることを明かし会場を和ませる。

「MOJO」ゲネプロ_尾上寛之

爆弾トークが得意なポッツ役の尾上は「演出の豪(青木)さんから、生っぽさが大事だよと演出をうけ、本番でも今日しかできない遊びを交えながらみんなでカバーし合って、6人で楽しく作り上げていきたい」とコメント、舞台ではおどけた仕草で木村とコンビを組み、物語を盛り上げていた。

「MOJO」ゲネプロ_味方良介

ミッキーのお気に入り、スキニー役の味方は「長い稽古の間、何度も通し稽古をして完成された作品になっています。全30公演でどこまで上に行けるかとても楽しみです。どこまでが計算で、どこからが計算ではないのか楽しんでいただきたい」とアピール、事件に巻き込まれ空回りしている下っ端役を体当たりで演じていた。

「MOJO」ゲネプロ_横田龍儀

スター歌手シルバージョニー役の横田は「この舞台は円形なので色々な観方ができ、今までに見たことがないような作品になっていると思います」とニッコリ、木村が語った横田への肉体改造の意味とは・・・。ぜひ劇場で確認してほしい。

「MOJO」ゲネプロ_TAKAHIRO、波岡一喜、木村了

演出・上演台本の青木豪は「演出がやれることは、役者の皆さんがこの舞台にずっと立っていられる状態をどうやって作っていくかという事、それは稽古で十分に作れるようになっていると思います。あとは、お客様が入って舞台は完成して行くものなので、僕は安心して客席から見守っていきたい。このグルーブ感を楽しんでください」と自信をみせた。

「MOJO」ゲネプロ_尾上寛之、味方良介

そして「初日へ意気込みを一言で表現すると?」という質問には、7人の言葉遊びが勃発。TAKAHIROは「ドキドキ」、波岡は「ワクワク」、木村は「ゾクゾク」、尾上は「(楽しみで)モゾモゾ」、考えた末に味方は「(魂込めて汗が)ダラダラ」、順番をハラハラしながら待っていた横田は「(緊張と筋肉痛で)ガチガチ」と答え、最後に青木が自身のスタイルと今の気持ちから「ピカピカ」と表現し、会場を沸かせた。

「MOJO」ゲネプロ_TAKAHIRO、波岡一喜、木村了、尾上寛之、味方良介_2

最後にTAKAHIROが「この6人はとてもいいチームです。本番でもさらにクオリティーが上がり、チームワークももっと固まると思います。各々のキャラクターの人生背景や生い立ちも感じていただけると、より深く楽しめると思います」と締めくくった。

「MOJO」ゲネプロ_TAKAHIRO、波岡一喜

舞台「MOJO」は6月23日(金)から7月14日(金)まで東京・品川プリンスホテル クラブeXにて上演。

(取材・文・撮影/谷中理音)

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