関ジャニ∞安田章大「カンパニーの仲間を武器に」演歌を熱唱!舞台『俺節』開幕


土田世紀原作の漫画を舞台化した『俺節』が、2017年5月28日(日)に東京・TBS赤坂ACTシアターにて開幕した。初日前には、第1幕より抜粋したフォトコールと囲み会見が行われ、主演を務める関ジャニ∞の安田章大、福士誠治、シャーロット・ケイト・フォックスが囲み会見に登壇し、開幕に向けて意気込みを語った。

小学館「ビッグコミックスピリッツ」で1991年から1993年にかけて連載された『俺節』は、青森県津軽出身の高校生・海鹿耕治が単身上京し、演歌歌手を目指して奮闘する物語。キャラクターたちの感情を象徴するような演歌の歌詞とともに、濃厚なタッチで熱い青春群像劇が描かれる。なお作中で登場する海鹿耕治のデビュー曲「俺節」は、原作者の土田による詩と、北島三郎による作曲およびプロデュースで実際にCD化もされている(歌:小林ひさし)。

舞台『俺節』舞台写真_2

この日フォトコールで公開されたのは、主人公・コージこと海鹿耕治(安田)と、ヒロインのテレサ(シャーロット)が出会うシーン。ノスタルジックな雰囲気が漂う昭和末期のドヤ街「みれん横丁」へ、オキナワこと南風春 太郎(福士)に連れられたコージがやってくる。コージが横丁の住人たちに囲まれていると、担ぎ込まれるようにしてテレサが連れられてきた。

テレサはヤクザに追われている身であり、追っ手たちが連れ帰ろうとするが、コージはテレサを守るため声を上げる。追っ手から殴られてもコージはめげず、止めに入ったオキナワと共にボコボコにされていく中、コージが突然アカペラで歌い出す。暴力行為ではなく、コージは歌という自分の武器で戦うのだが・・・。

舞台『俺節』舞台写真_3

舞台のプロデューサーと演出家が絶賛したという、迫力の歌声を披露した安田は「皆でしっかり稽古を積んできたので楽しみです!」と開演が待ちきれない様子。「歌詞自体がストーリーを描いていて物語にうまくハマっています。歌というより叫びを届ける中で情景が浮かび、物語が寄り添ってきている。演歌にはそういう力があるんだなと思います」と作品の魅力を語った。安田曰く「稽古場では特にトレーニングはしてこなかった」そうだが、福士は「稽古初日から歌がちゃんと入っていて、津軽弁も調べてきていました。(そんな安田の姿が)刺激になっております」と明かした。

座長としての安田の姿についても、福士は「先頭を切って、走ってもらっています。最後まで安田くんの背中を追っていけば間違いない!と思えます」と称賛。シャーロットも通訳を交え「毎日精一杯稽古されていて、いつもびっくりしています。これでもか!というくらい求めている以上にエネルギーを使って稽古していて、素晴らしいキャストであり、素晴らしいリーダーです。皆さんと一緒にできることが光栄に思います」と語った。

舞台『俺節』舞台写真_6

また、福士が「こんなに優れたリーダーはいないですね。稽古場でも本当に手を抜かないんですよ。毎日稽古が千秋楽みたいに、力果てて帰っていくんです。きっと手を抜けないタイプだと思うんですけど“少しはサボりなさい”と言いました(笑)」と稽古場での様子を明かすと、安田は「シャーロットさんもそれを気にかけてくれてました」と苦笑いだった。

また、本作品はすべて日本語の台詞となるが「大丈夫!」と明るく答えたシャーロット。「皆さんがサポートしてくださって、信頼関係ができているので、安心して挑戦できる環境でした。安田さんからは“一緒に失敗しよう”と声をかけていただきました」と振り返った。ラブシーンについて聞かれると「ベリーハンサム!アイムハッピー!」と安田を褒め、それを聞いた安田は「もう何も言うことはない、アイムハッピー!」と返し笑いを誘った。

舞台『俺節』舞台写真_4

稽古を通して5kgほど体重が減ったという安田。「エネルギーのキャッチボールをずっとしてるので、それだけ体力を使うんだなと。脚本・演出の福原(充則)さんから“カーテンコールのときに立っていられる元気を残すな”と言われていましたが、自然とそれくらいの気持ちになれました。土田世紀さんが描かれた作品のエネルギーがすごいんだなと実感しています」と、改めて作品の魅力に触れた。

『俺節』では歌がコージの武器となるが、自身の武器を問われた安田は「何も迷わずに言えるのは、今のカンパニーですかね。自分ががんばれるきっかけになって、仲間がいてすごく助かってます」と自信たっぷりに答えた。最後は「お客さんに届くことで初めて、作りあげてきたものが成立すると思います。あとは皆それぞれの武器を出しながら戦えればと思います!」とコメントし、会見を締めくくった。

舞台『俺節』舞台写真_5

舞台『俺節』は6月18日(日)まで東京・TBS赤坂ACTシアターにて、6月24日(土)から6月30日(金)まで大阪・オリックス劇場にて上演。

(取材・文・撮影/堀江有希)

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