米倉涼子「生きてることを実感」ブロードウェイミュージカル『シカゴ』20周年記念ジャパン・ツアー公開稽古


女優の米倉涼子がロキシー・ハート役を務めるブロードウェイミュージカル『シカゴ』。2017年7月にアメリカ・ニューヨークのアンバサダー劇場での公演のほか、8月に東京・東急シアターオーブでの『シカゴ』20周年記念ジャパン・ツアー公演を行う本作の公開稽古と、米倉への公開インタビューが、5月18日(木)、都内で行われた。

ブロードウェイミュージカル『シカゴ』公開稽古_2

本作は、ブロードウェイ初演から20年を経てもなお、米作品の続演1位を誇る世界的メガヒット・ミュージカル。ジャズ全盛期の1920年代のシカゴを舞台に、二人の悪女、ロキシー・ハートとヴェルマ・ケリーによるスキャンダラスなシンデレラストーリーが「オール・ザット・ジャズ」など名曲ぞろいのミュージカル・ナンバーに乗せて展開される。また、米倉は2012年7月にロキシー役でブロードウェイ・デビューを飾り、日本人女優として54年ぶりにブロードウェイで主演を務める快挙を成し遂げている。

ブロードウェイミュージカル『シカゴ』公開稽古_3

公開インタビューではまず稽古の様子について尋ねられ、「久しぶりの稽古に入って(2012年時と比べて)筋肉が失われているのを感じますが、演劇の稽古はあらためて『生きている』という感覚が取り戻せる場です」と語る。また、7月に再びブロードウェイの舞台に立つことについては「今は楽しみな気持ちでいっぱいですが、『あの時と変わらないね・・・』と言われないよう、歳をとった分の経験が自分のパフォーマンスに生かされていると思ってもらえるよう応えたいです」と心境を明かした。

ブロードウェイミュージカル『シカゴ』公開稽古4

公開稽古では、「Roxie」、「Me and My Baby」、「Nowadays」、「Hot Honey Rag」と4曲の歌唱とダンスを披露。稽古をサポートする共演者と英語で冗談を交わしながら明るく振る舞う米倉であったが、ひとたび音楽がかかると、ロキシー・ハートのニヒルでセクシーな笑みを携え、ダンスを完璧にこなす。公開インタビューで今年3月に行われた振付監督のゲイリー・クリストとの稽古を振り返って「私は小さな頃から15年くらいバレエを習っていたのですが、(ゲイリーは)そういった経験をもとに私らしいロキシー・ハートを演じることにフォーカスを当てて踊りを見出してくれた」と語り、しなやかさとキレ味、ユーモアのあるダンスで取材陣を魅了した。

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最後に、公演に向けた意気込みを尋ねられ「『シカゴ』に携われることは私にとって宝くじに当たるくらい特別なこと」と前置きした上で「私の想いをすべてぶつける気で稽古を行なっています。今年で『シカゴ』は20周年を迎えるのですが、なぜ20年もの間、世界中の人を魅了しているのかその理由を肌と心で感じていただければ」と熱く語り、「できることなら一生関わっていきたい」とチャーミングに笑いかけ公開インタビューを締めた。再びブロードウェイの舞台にカムバックする米倉の評判と共に、8月に行われるジャパン・ツアーが楽しみでならない。

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ブロードウェイミュージカル『シカゴ』は、7月3日(月)から7月13日(木)までアメリカ・アンバサダー劇場(ニューヨーク、ブロードウェイ)にて上演予定。その後、『シカゴ』20周年記念ジャパン・ツアーとして8月2日(水)から8月13日(日)まで東京・東急シアターオーブにて上演される。

(取材・文・撮影/大宮ガスト)

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