満島ひかり、柄本佑ら出演!百鬼オペラ『羅生門』9月上演


2017年9月に東京・Bunkamura シアターコクーンにて、百鬼オペラ『羅生門』が上演される。芥川龍之介の名作短編小説「羅生門」を中心に、「藪の中」「蜘蛛の糸」などの代表的な作品たちを芥川の人生そのものと絡ませ、一つにまとめ上げた作品になるという。

そして、上演決定にともない出演者などの詳しい情報も公開された。「羅生門」の主人公・下人役には柄本佑、芥川に大きな影響を与える女性役には満島ひかり、常に下人と対峙する男役に吉沢亮が選ばれた。そのほか、田口浩正、小松和重、銀粉蝶ら演技派俳優や、日本を代表するダンサーたちの出演も決定している。

演出・振付・美術・衣装を手掛けるのは、ミュージカル『100万回生きたねこ』(2015年)の演出を担当したイスラエルの鬼才、インバル・ピントとアブシャロム・ポラック。彼らは芥川作品について、哲学的な面白さはもちろん、現実とファンタジーが鮮やかに混ざりあう世界観に圧倒されたと語っている。

“生きるための必要悪”という人間のエゴイズムを描き出だした「羅生門」がベースの本作では、「仕事を失い途方にくれた下人が、悪に手を染めても生き抜く道を選ぶ」という有名な場面の最中、その選択の数秒間に彼の脳内で起きたことがファンタジックに描かれる。また、演出家オリジナルのユニークな百鬼(妖怪)達が登場し、まるで心の声のように登場人物たちを操っていく演出も、今回注目すべき点の一つだ。

百鬼オペラ『羅生門』チラシ画像

以下、キャスト、スタッフから届いた上演決定にあたってのコメント。

◆柄本佑
初めて舞台上で踊ったり歌ったりします。どんな事が起こるのか全く予想がつかないですが、踊りと歌の練習が始まり、ちょっとずつ両方の面白さを発見出来ています。やはり初めての事をやるというのは不安ですが、楽しいことのように思います。おもちゃ箱をひっくり返したような世界を創る演出家によって、芥川の物語が、どんなおもちゃになってどんなばらまかれ方をするのか、僕自身も楽しみです。とにかく悩み、苦しみ、楽しめるように頑張ります。

◆満島ひかり
インバルとアブシャロムの作り出すあの暖かな世界にまた行ける。彼らの舞台はどれも、愛おしくて懐かしいのです。身体と心を元気にして、観て下さる方の大切なところに届くものにしたい。音楽と踊りの羅生門だなんて、私のイメージではもう大変な光を放っています。インバルが時折口にする「アイラブ ハプニング」、この舞台に美しいハプニングがありますように。

◆吉沢亮
このたび、百鬼オペラ「羅生門」に出演します、吉沢亮です。今まで経験したことのない表現方法で、自分がどこまでやれるのか楽しみ2割不安8割って感じです。演出のお二人が作り出す、にぎやかで高揚感あふれる空間と、芥川龍之介のエゴイズムや人間の真髄をつく世界観がどのよう混ざり合うのか今からとても楽しみです。とりあえずストレッチがんばります。

◆インバル・ピント&アブシャロム・ポラック
2013年、2015年に上演したミュージカル『100万回生きたねこ』に引き続き、日本で素晴らしいスタッフ・キャストと一緒にオリジナルミュージカルを制作することができ、本当に嬉しいです。芥川龍之介の作品には、哲学的で深淵なテーマとユーモアが同時に存在します。現実と想像の世界が鮮やかに混ざり合っているところも気に入りました。芥川作品には登場していませんが、日本の妖怪たちに大変興味を持っていて、今回の作品には、私たちオリジナルの妖怪もたくさん登場させたいと思っています。2013年の『100万回~』で出演してくれたひかり(満島)は当時も私たちをたくさん驚かせてくれましたが、この4年半で輝きを増した彼女と再び一緒に創作することができ嬉しいです。たすく(柄本)、りょう(吉沢)は初めてですから、二人から何が飛び出してくるか楽しみにしています。

百鬼オペラ『羅生門』は、2017年9月8日(金)から9月25日(月)まで東京・Bunkamura シアターコクーンにて上演されるほか、兵庫、静岡、名古屋で公演が予定されている。チケットは5月27日(土)より一般販売開始。

百鬼オペラ『羅生門』ビジュアル (C)奥山由之

チケットぴあ
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