関ジャニ∞の安田章大が「魂の声を言葉にのせる!」『俺節』製作発表


2017年5月から6月にかけて東京と大阪で上演される舞台『俺節』。原作は「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)にて1991年から1993年にかけて連載された土田世紀による漫画で、青森県津軽出身の高校生が単身上京し、演歌歌手を目指し奮闘する涙と感動の青春群像劇だ。その製作発表が3月8日(水)に都内にて行われ、安田章大、シャーロット・ケイト・フォックス、福士誠治、六角精児、高田聖子、桑原裕子、中村まこと、西岡徳馬、脚本・演出の福原充則が登壇した。

『俺節』製作発表会見_2

熱狂的なファンを持つ土田の漫画『俺節』の舞台化について、福原は「高校の頃から、思春期の鬱屈した自分と共鳴させて読んでいました。最大限のリスペクトをして舞台化するには、土田先生の『俺節』をただなぞるのではなく、今回のキャストとスタッフで“これが我々の『俺節』である”と改めて提示しなければと思っています。演歌を歌うということが宣伝文句として出ると思いますが、音楽の1ジャンルの中に収まった歌を歌ってもらうつもりはありません。人の生き様と感情を歌う芝居にしたいです」と現段階の構想を明かした。

主人公・海鹿耕治(あしかこうじ)を演じるのは、関ジャニ∞の安田。演歌へ挑戦することについて、安田は「関ジャニ∞は演歌という括りでデビューしていますが、(自分の)フィールドと言ってしまうとハードルが上がるのでやめておきます(笑)。昔から、父が演歌が好きでよく聞いていましたので、馴染みがあります。今回は演歌を歌いあげるというよりも、それぞれの人生のストーリーに寄り添っている魂の声を言葉にのせて、その言葉とメロディで届けられたらと思っています」と思いを打ち明けた。

『俺節』製作発表会見_3

コージと恋に落ちる不法滞在中のストリッパー・テレサを演じるシャーロットは「新しくて、美しく、素晴らしい世界を作りたいです。もちろん日本語の台詞もがんばりたいと思います」と笑顔を交えながら、流ちょうな日本語で挨拶。

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コージとコンビを組むお調子者のギター弾き・オキナワを演じる福士は「オキナワ役ということで、ギターも練習しています。演歌というジャンルの中で、演歌ではなく、心の叫びに音楽が付随していく、その付随する部分を担当することにプレッシャーを感じています。終演後に安田君に『ごめんなさい』と言うことが多くなる気もしますが(笑)。できる限り、そうならないようにがんばっていきます」と意気込んだ。

『俺節』製作発表会見_5

さらに、流しの大野を演じる六角は「僕が歌うと味があると言われるんですが、下手と言われている気もします(笑)。その味わいに大野の魂の叫びをプラスできれば芝居に効果が加わると思います」、元アイドル歌手とストリッパーの二役を演じる高田は「裸には自信がないですが、脱げと言われたら、できる限り対応したいと思います(笑)」とそれぞれアピール。

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同じくストリッパーとコージの歌の先生の二役を演じる桑原は「私も高校時代に漫画を読んでいて、コージの漫画のコマを切り取って持ち歩いていました(笑)。女として、母のような気持ちで盛り上げていきます」と『俺節』の熱狂的なファンであることを明かした。弱小プロダクションの社長とストリップ小屋の支配人を演じる中村は「隠れてギターを練習して、乱入させていただきたいと目論んでいます(笑)」とハプニングを予告した。

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そして、演歌界の大物歌手・北野波平を演じる西岡は「漫画の絵も北島三郎さんそっくりで、役柄としてパンチパーマにするかはまだ考えていませんが、おもしろい芝居になるんじゃないかと思っています。自分も、どういう風に作っていけるか楽しみです」と期待を寄せた。

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舞台『俺節』は、5月28日(日)から6月18日(日)まで東京・TBS赤坂 ACT シアターにて、6月24日(土)から6月30 日(金)まで大阪・オリックス劇場にて上演される。

※西岡徳馬の「徳」は旧漢字が正式表記

(取材・文・撮影/櫻井宏充)

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