舞台『ノラガミ-神と絆-』鈴木拡樹、植田圭輔らが語る“オリジナル”の魅力


2017年2月16日(木)より東京・AiiA 2.5 Theater Tokyoにて舞台『ノラガミ-神と絆-』が上演されている。本作は、月刊「少年マガジン」(講談社)で連載中のあだちとかによる同名のファンタジー満画を原作とし、2016年1月に初舞台化。“斬る”以外に能のないジャージ姿の無名の神・夜トと、事故で魂の抜けやすい半妖体質になってしまった少女・壱岐ひより、夜トに拾われた死霊の少年・雪音を中心としたオリジナルストーリーを展開し、好評を博した。

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第2弾となる本作も、前作と同じく脚本・演出を伊勢直弘、主人公・夜ト役の鈴木拡樹、雪音役の植田圭輔、壱岐ひより役の長谷川かすみ、毘沙門役の安藤彩華、兆麻役の和田琢磨、小福役の糸原美波、大黒役の友常勇気らが続投し、再びオリジナルストーリーに挑んでいる。

【あらすじ】
人の願いから生まれ、そして忘れられると消えてしまう存在「神」。その中に、無名にもかかわらず不思議と在り続ける神がいる。その神の名は、夜ト。唯一無二の神器(しんき)、雪音と共に“福の神”を目指すべく、日々妖退治に追われていた。
そして、夜トが出逢う敢御(いさご)という存在。彼は、「争いごとを願う人の思い」から生まれてきた神だった。争いは、異なる理想同士が生み出すもの。人の歴史は争いの結果そのもの。新しい時代は常に争いの先にある。
相容れない思いと、それを貫く異なる理想。神と神器が紡ぎ合う、儚くもまっすぐな絆の物語―。

開幕直前に行われたメインキャスト7名による合同インタビューにて、まず鈴木が「1年というのは、早く感じるようで濃い時間を過ごしていたんだなと、この座組みが集まった時に感じました。前作より確実にパワーアップしていますので、一人一人の成長も含めて新たなストーリーを楽しんでもらえたら」と挨拶。

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植田も「この作品の一番の魅力は、“お芝居”を大切にしたオリジナルストーリーだと思っています。演出の伊勢さんを筆頭に、僕らが大切にしてきたお芝居を、映像、立ち回りなどのエンタメと合致させた素敵な作品になっています」と、自信を見せた。

前作でも鈴木演じる夜トと共に、素晴らしい立ち回りを見せていた安藤。再び同役を演じることについて、「同じ作品を続けてやらせていただくということは、進化し続けなければ意味がないことだと思います。初演を踏まえて、お芝居も立ち回りも、表現できるものの振り幅が広がったので、それを最後まで全員で全うしたいと思います」と並々ならぬ気合いを感じさせた。

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インタビューの中で、キャストたちが一様に口にしていたのが、タイトルにも含まれる“絆”という言葉。長谷川は、「稽古場に来た時から、もう皆さん役が出来上がっている状態で、今回の稽古でさらに深められたなと感じました」(長谷川)、「いろんな部分に絆が深まるシーンが盛り込まれています。ご覧になる皆さんと周りの方の絆と重ね合わせて観ていただけたらいいなと思います」(和田)などと、口々に語った。

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インタビューの間に言葉を交わす様子からも仲の良さが伺えたが、中でも象徴的だったのが、糸原の成人を皆で集まり祝ったというエピソード。都合がつかずその場に足を運べなかったという友常も「電話で参加した(笑)」というように、再演が決定するまでに何度かスタッフも含め集まることがあったという。

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本作には、前作に続いて出演する天神役の和泉宗兵、真喩役の吉田怜菜に加え、オリジナルキャラクターの敢御役の中村龍介、颯丸役の川隅美慎、禄丸役のNAO-G、瑞丸役の丸目聖人が、物語において重要な役割を果たす。

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鈴木は「今回、中村くんが入ることによって新しい形の殺陣が増えました。楽しんでやりましたね。ただ、殺陣の稽古量はすごかったです」、植田は「僕は、もともと美慎とすごく仲がいいんです。普段は友達なんですけど、(この舞台では)役者の先輩として、ちょっとえらそうに稽古を見てました(笑)」と、それぞれ新キャストから受けた様子を明かした。

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最後に鈴木は、改めて「この作品には、前作には収まりきらなかったものが詰め込まれているような気がします。前作を観ていただいた方には、オリジナルの『ノラガミ』を楽しんでいただきたいですし、初めて観る方には衝撃的だと思います。劇場いっぱいに広がる『ノラガミ』の世界観、劇場でしか味わえない生の迫力をお届けできるように突っ走ってまいりますので、よろしくお願いいたします」と呼びかけ、インタビューを締めくくった。

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公開ゲネプロでは、夜トや毘沙門が新器を使った迫力のアクションを見せ、雪音、ひよりらと、前作より一歩踏み込んだ関係性を見せる。敢御をはじめとするオリジナルキャラクターたちがどんな物語を紡ぐのかにも、注目だ。

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舞台『ノラガミ-神と絆-』は、2月26日(日)まで東京・AiiA 2.5 Theater Tokyoにて上演。なお、千秋楽となる2月26日(日)17:00公演ではライブ・ビューイングが開催される。

また、6月16日(金)には、本公演の模様を収録したBlu-ray&DVDの発売も決定している。劇場では、特典付予約受付を実施中。詳細は、公式HPにてご確認を。

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(C)あだちとか・講談社/舞台「ノラガミ」製作委員会2017

(取材・文/エンタステージ編集部)

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