横浜流星、篠田麻理子らの迫真の演技が光る『BIOHAZARD THE Experience』開幕


全世界で7200万本を販売した、サバイバルホラー・アクションゲーム「バイオハザード」を原作とした、新作舞台公演『BIOHAZARD THE Experience』が、2017年2月10日(金9に開幕した。初日前には公開ゲネプロと囲み会見が行われ、主演を務める横浜流星、篠田麻里子、東幹久、そして演出を務める鈴木勝秀が公演に向けての意気込みを語った。

本作では、最新ゲーム「バイオハザード7 レジデント イービル」の発売や、ハリウッド実写映画『バイオハザード:ザ・ファイナル』公開で話題となっている「バイオハザード」シリーズを原作とした、完全オリジナルのストーリーが“超体感型ステージ”と銘打たれ展開する。

『BIOHAZARD THE Experience』公開ゲネプロ_5

どこかわからない洋館の一室に、理由も分からず眠らされ、連れ去られてきた男女13人が目を覚ます。お互いの素性も分からず名乗り合うが、それが真実かどうかも分からない。しかし、ここから脱出するために行動を共にすることに。しかし、そこには腐敗臭を放つ得体の知れない、数えきれないほどのゾンビがいた・・・。

『BIOHAZARD THE Experience』公開ゲネプロ_2

“超体感型ステージ”の演出は、ゲネプロでもいかんなく感じられた。まずは、鈴木が製作発表時から公言していた「匂い」だ。キャストたちの行動に合わせ、リアルな匂いが客席全体を包む。さらに、音響効果も際立つ。重低音を利かせているのか、客席、そして観客自身の身体をも震わせるような音が不気味に響き渡り、恐怖心を煽るのだ。この他にも「ドキッ」とするような演出が、劇場のあちこちに用意されている。まさに五感を刺激し、すぐ傍にゾンビが迫っているかのような生々しさを終始感じた。そして「バイオハザード」の世界観を残しながらも、人間の狂気や闇を丹念に描いた物語は、見応え充分。特にラストの展開は、俳優たちの迫真の演技も相まって、極上のスリラーに仕上がっていた。

『BIOHAZARD THE Experience』公開ゲネプロ_3

ゲネプロを終え、横浜は「原作ファンの方も、原作を知らない方も楽しんでもらえるように入念に稽古を繰り返してきたので、手応えはあります」と自信を覗かせ、篠田も「映画やゲームに負けない迫力ある舞台になっています」とアピール。東も「人間と狂気、いろんな仕掛けがあるエンターテインメントな作品です」と胸を張った。

『BIOHAZARD THE Experience』公開ゲネプロ_4

演出の鈴木も「長い期間、稽古させていただきました。役者もスタッフも、ゾンビの皆さんも、ものすごくがんばってくれたので、準備万端で本番を迎えられます」とコメント。今回のキャスティングについて聞かれると、「今、力のある3人です。アクションもあるし、エネルギーも必要な舞台ですが、二人(横浜と篠田)は体力もあって、パワーもある。それが決め手になりました」と絶賛した。

横浜は空手の有段者でもあり、アクションも得意な俳優だ。今回は“医者”という役どころのため、得意のアクションシーンは他のキャストに比べて控えめ。横浜は「医者という役なので、アクションが少しでもあるのが嬉しかったです」と語りつつ、「(他のキャストの)アクションシーンを見て、かっこいいな、僕もやりたいなとは思いました(笑)」と本音もちらつかせ、会場の笑いを誘った。

『BIOHAZARD THE Experience』公開ゲネプロ_7

最後に、改めて横浜は「恐怖を体感すること、アクションを楽しんでもらうことはもちろんですが、人間が極限状態に陥った時に、どういう行動をするかが深く描かれています。恐怖だけではなく、何かを感じて帰っていただけたら嬉しいです」と力強くメッセージを送り、会見を締めくくった。

『BIOHAZARD THE Experience』公開ゲネプロ_8

この他の出演は、青柳塁斗、木戸邑弥、今井れん、Raychell、IZAM、福本有希、志村玲於、紗綾、太田光る、大原海輝、石田ヨウスケ、池田努など。

『BIOHAZARD THE Experience』は、2月10日(金)から2月26日(日)まで東京・Zeppブルーシアター六本木にて、3月4日(土)・3月5日(日)に兵庫・新神戸オリエンタル劇場にて上演。

『BIOHAZARD THE Experience』公開ゲネプロ_6

(取材・文・撮影/嶋田真己)

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