『ALL OUT!! THE STAGE』制作発表!西田シャトナー「肉体のぶつかり合い」を音響やパントマイムで表現


舞台『弱虫ペダル』シリーズで自転車ロードレースの世界を舞台上で再現し、「2.5次元演劇の潮流」の立役者とも称される西田シャトナーが、本格高校ラグビー漫画「ALL OUT!!」の舞台化を手掛ける。その『ALL OUT!! THE STAGE』の制作発表が2017年1月26日(木)に東京都内にて行われ、西田のほか、原嶋元久、伊万里有、佐伯大地、松風雅也、大原海輝、宮下雄也、山口大地、石渡真修が登壇した。

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原作は、月刊「モーニング・ツー」で連載中の雨瀬シオリによるラグビー漫画。神奈川県の高校ラグビー部を舞台に、主人公・祇園健次とチームメイトが奮闘する姿が熱く描かれる。その祇園健次役を務める原嶋は「座長ではありますが、経験豊富なキャスト、素晴らしい演出をなさる西田さんとスタッフさんがいて、当然僕の背中では足りないと思います。だからこそ、皆で一緒に一つのものを作っていきたいです」と本作にかける思いを語った。

祇園は“160cmに満たない身長をコンプレックスに持っている”という設定だが、原嶋自身も「僕自身、あまり身長が高い方ではないので祇園のようにコンプレックスを感じていた時期もあった」という。それだけに、今回の役柄についても「身長はコントロールできないものなので、 自分が自分として生まれてなかったらこの役は出来なかったと思います。それは、ありがたく、運命だとも感じています」と感慨深そうだった。

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一方、岩清水澄明役の伊万里は「今日、初めてキャストの皆さんと西田さんとお会いして、ようやく始まるんだと気が引き締まっています。岩清水はかわいいキャラクターなので、そのかわいさを舞台で表現できるようがんばりたいと思います」と意気込んだ。自身とキャラクターの共通点については「図体がでかくて怖いとよく言われるんですが、岩清水と同じで結構ビビリなんです(笑)。気が小さいところは似ていると思います」と苦笑い。

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また、ラグビー部のキャプテンである赤山濯也を演じる佐伯は「今日、初めてお会いしたキャストも多いですが、すごくいいチームになれると思っています。みんなで(ラグビーらしく見せるための)体作りもして、そういうことから良い作品になるようがんばっていきたいと思います」と挨拶。

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八王子睦役の松風は「いいものを作ろうという熱気が高まっています。その熱気をシャトナーさんの力で膨らませてもらって、ステージで思い切り出していきたいです」と、西田の演出にも期待を寄せていた。

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“ラグビー”を舞台で表現するという難題に挑むことになる西田は「相当、一生懸命がんばらないと出来ないと、覚悟して臨もうと思っています。舞台を行うことは、ラグビーをやっている選手たちが花園に辿り着くようなものだと思っています。毎日“ALL OUT(すべてを出しきる)“して、たゆまず努力して、ひたむきに進みたいと思います」と真摯に語った。そして「舞台上で表現したいことは、肉体のぶつかり合いです。実際にぶつかるわけではなく、いかに、客席にぶつかっているストレスやテンションや怖さを伝えられるか。音響や証明、パントマイム技術を含めて研究しているところです。きっと伝わるものができると思っています」と、演出プランについても明かした。

さらにこの日は、原嶋、伊万里、佐伯らがキャスト姿で映ったキービジュアルが初公開。まさに漫画から抜け出してきたかのようなキャストたちの姿に、会場からは歓声が上がった。原嶋も「原作のままだなって思って、すごく興奮しました」と満足そうな笑顔を見せていた。

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このほか、大原は大原野越吾役を、宮下は江文優役を、山口は松尾年乃助役を、石渡真修慶常高校ラグビー部・御幸篤役を演じる。

舞台『ALL OUT!!THE STAGE』は、5月25日(木)から6月4日(日)まで東京・Zepp ブルーシアター六本木で上演される。

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(C)雨瀬シオリ・講談社/「ALL OUT!! THE STAGE」製作委員会

(取材・文・撮影/嶋田真己)

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