小坂涼太郎、荒井レイラらが人気ロックバンドamazarashiの世界観を駆け抜ける!『ジュブナイル』ゲネプロレポート


2017年1月21日(土)に東京・シアター1010にて舞台『ジュブナイル』が開幕した。本作は、人気ロックバンドamazarashiの楽曲「ジュブナイル」を原案に、楽曲の持つ強いメッセージ性と、ミュージックビデオに描かれた独特の世界観を舞台作品として表現したもの。そして、演出家・脚本家の吉田武寛(LIPS*S)と、プロデューサーの小宮山薫がタッグを組んたStage Project ILLUMINUSのデビューステージでもある。

(以下、ストーリーの一部に触れています)

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足を骨折し、リハビリ治療を続ける女子高生メイ。友人から心配する連絡が届くが、これまでの出来事から本音は違うと知っている。メイは「なんでこんな世界に・・・もうイヤだ・・・!」と心を閉ざす。ネットで“死にたい”と検索したメイは、「俺の歌に意味があるのだろうか」というメッセージを見つける。メイは「意味なんてないよ」と見知らぬ誰かを否定する。メイとそのメッセージの主は、それぞれ悲鳴を上げている。もういっそ、消えてしまいたいのだと―。

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そんなメイの前に、突然謎の男たちが現れる。最初に現れた男は「あなたの命を奪いにきた」と宣告し、それを追ってきた男は「あなたを迎えに来た」とメイを異界に連れ去る。見知らぬ地で、出会う人々に裏切られ襲われ、雨晒しのような苦難の連続に見舞われるメイ。病にもかかってしまい途方にくれているところ、その病を治すことができるという宗教団体「永遠の光」と出会う。そこで“自分と同じ感じがする”青年と出会い・・・。

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メイと出会いその心の支えとなる青年アキラを演じるのは、ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー‼」の月島蛍役で知られる小坂涼太郎。そして、生きる意味や生きる価値を問い続ける少女メイは、元SUPER☆GiRLSの荒井レイラが演じている。ファンタジックな世界観の中で、若き俳優たちが少年少女期特有のモラトリアムの中で、“自分”の存在意義を必死に求める姿は鮮烈だ。

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そして、メイの命を奪おうとする使者イノセンス(内海大輔)、メイを異界へ導いたホーリィ(坂口和也)、メイとアキラの仲間となるアマグモ(中谷智昭)メイを惑わす謎の男(瀬尾卓也)、異界の王(穐田和恵)など、オリジナルキャラクターたちが物語の世界観を押し広げていく。

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原案となっているamazarashiの楽曲をはじめ、劇中に流れる叙情的なメロディが非常に印象的だ。文字をフィーチャーした映像演出とあいまって独特な舞台空間を生み出していた。

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初めての舞台、初めての主演、初めての企画・・・物事の始まりには“初”がつきものである。初めてには、もちろん青さも含む。しかしその青さも、未来への一歩なのだと思う。2日間という短期間の公演だが、新プロジェクトとしての物語は始まったばかりだ。

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ILLUMINUS Debut Stage『ジュブナイル』は、1月21日(土)・1月22日(日)に東京・シアター1010にて上演。

(取材・文・撮影/エンタステージ編集部)

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