中村隼人、福士誠治がファンと一緒に「ふぁーふぁーたいむ!」シネマ歌舞伎『スーパー歌舞伎II ワンピース』応援上映イベントレポート


あの国民的人気マンガ「ONE PIECE」を四代目市川猿之助が歌舞伎化した『スーパー歌舞伎II ワンピース』が、シネマ歌舞伎となって全国95館の映画館で公開中だ。その公開を記念し、シネマ歌舞伎では初お目見えの応援上映となるシネマ歌舞伎『スーパー歌舞伎II ワンピース』応援上映~宴だ!みんなで盛り上がろう!すーぱーふぁーふぁーたいむ~が、2016年11月4日(金)に東京・新宿ピカデリーにて開催された。

応援上映は、今大流行中の声援OK、コスプレOK、サイリウムOKの特別な上映会。映画を鑑賞する観客もスクリーンの中の舞台と一体となって盛り上がるイベントに、スペシャルゲストとして中村隼人(サンジ、イナズマ役)と福士誠治(エース役)が登壇した。

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サンジにちなんで、ダブルのスーツと小さめのネクタイ姿で登場した中村は「マンガもずっと読んでいて、サンジが一番好きなキャラクターです。でも、最初に(ルフィを演じた)猿之助兄さんからゾロ役だと連絡が来ていて、殺陣まわりは刀でやるのかと妄想してたんです。そうしたら、後からLINEで『ごめん、サンジだった』と連絡が来たんです(笑)」と裏話を明かした。

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福士も「出演が決まった時は3役やらせたいと言われたんです。ただ今回のストーリーは、エース救出がメインとなるので、あまり他の役をやらせないほうが良いかもしれないと渋々『一役で・・・』と言われたんですよ」とキャスティング時のエピソードを披露。

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人気マンガの歌舞伎化について、中村は「アクションシーンや立ち回りは、歌舞伎ではリアルにやるのではなく、ゆっくりと刀同士も当てないでやるので、最初はどう(表現)するんだろうと思いました。悪魔の実の再現とかも。不安もありましたけど、楽しみでもありましたね」と振り返り、さらに上手くいった点として「良い意味で、リアルさを追求しすぎなかったところですね。プロジェクションマッピングを使ってエースの火拳などを表現するのは、舞台ならではと思いました。一方で、古くから歌舞伎の演出方法である水を使った本水の立ち回りシーンをやったりもして、色々な工夫をしたのが成功の要因だと思っています」と語った。

歌舞伎への出演は2014年の『スーパー歌舞伎II 空ヲ刻ム者』以来となる福士は「特に見得に苦労しましたね。参加させていただいて、とても勉強になりました」と、出演時の苦労を振り返った。

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歌舞伎の上演時に楽屋が隣同士だった二人。中村が「ふすまで隔てた部屋だったんですけど、途中からふすまを取って一部屋にしていました」と話すと、福士からの「一緒の部屋にいる感じで過ごしていましたね。水が流れる場面では隼人が濡れて楽屋に帰ってくるので、裸にバスローブ姿を毎日見ていました(笑)」と暴露し、仲の良さを感じさせた。

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歌舞伎では舞台上の俳優に声援を送る文化が「大向こう」として根付いており、応援上映でもそれを体験することができた。イベントでは「大向こう」の例のために中村と福士が見得を披露すると、会場から大きな歓声が沸き起こる一幕も。

イベントの最後には、中村と福士がファンと一緒に「ふぁーふぁーたいむ!」との掛け声でフォトセッションを実施。トークショー&応援上映と盛りだくさんのイベント内容に、会場に集まったファンは大興奮の様子だった。

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シネマ歌舞伎『スーパー歌舞伎II ワンピース』全国公開中。

製作・配給:松竹

(取材・文・撮影/櫻井宏充)

(C)尾田栄一郎/集英社・スーパー歌舞伎II「ワンピース」パートナーズ

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