川栄李奈『あずみ~戦国編』殺陣は前作の1.5倍!共演の鈴木拡樹「しっかり見守り、恋もしっかり描く」


2015年に川栄李奈主演で上演され、川栄の演技とその世界観が絶賛された『AZUMI 幕末編』。2016年11月には、前作に引き続き川栄を主演に迎え『あずみ~戦国編』が上演される。公演に先立ち、9月30日(金)に「芸能の神様」としても知られる東京・花園神社で公演成功祈願が行われた。祈祷後には製作発表も行われ、川栄をはじめ、鈴木拡樹、早乙女友貴、小園凌央、有森也実、星田英利、演出の岡村俊一が作品への思いを語った。

本作は、1998年に第43回小学館漫画賞を受賞した小山ゆうの人気漫画「あずみ」を原作とした舞台で、『AZUMI 幕末編』の前作にあたる物語を描く。2005年に黒木メイサ主演で舞台化されており、今回約10年ぶりの再演となる。

岡村は、本作に込める思いを「テーマは『正義とは何か』。(舞台が)戦国時代なので、いろんな争いごとがあります。そこには、味方の側の正義、敵の側の正義がありますが、あずみは雇われる人によって、その使命が変わってきます。正しいと思ったことが本当に正しかったのか。一人の少女の目を通して戦国時代をとらえていく、壮大な物語です」と説明。

川栄李奈『あずみ~戦国編』製作発表_2

そして、川栄に対して「川栄はバカと言われますが、元々の性能はいいんです(笑)。中身が入っていないだけなんで、入れればいくらでも覚える。相当容量の多いコンピューターなんです」と岡村なりの賞賛を贈り「(舞台上で)川栄がとんでもない神のように見える瞬間を作るのが目標です」と力強く語った。

岡村から高い期待を寄せられる川栄だが「前作とは全く違うお話で、キャストにも新しい方が集まっていただいています。みんなで団結して、いいお話にできたらいいなと思います」とプレッシャーを感じさせない笑顔で語る。岡村から「川栄は前作の1.5倍くらいの人数を斬ります。相当激しい殺陣になるでしょう」と宣言されると「前作では、早乙女さんがつきっきりで教えてくれたので、今年も期待しています。早乙女さんからは『前回以上の指導をする』とキツく言われたのでがんばります!」と意気込んだ。

川栄李奈『あずみ~戦国編』製作発表_3

あずみと運命を共にする忍び・うきはを演じる鈴木は「冷静な立ち位置であずみを見守る役なので、しっかりと見守りたいなと思います。正義によって“生きる”という価値観は変わってくるものだと思います。(本作で自分にとっての)課題は“生きる”ことをテーマにすること。そして、恋も描かれているので、うきはの恋をしっかりと表現できるようにがんばりたいです」と意欲を見せた。

川栄李奈『あずみ~戦国編』製作発表_4

前作に続いての出演となり、今回はあずみを狙う最強の剣士・最上美女丸役を務める早乙女は「昔から好きな役で、いつかやってみたいと思っていたので嬉しいです。性別不明な役なので美しく、そして人を殺すことに快感を覚える変態なので、どこまで変態になれるか、挑戦したいです」と思いを語った。

川栄李奈『あずみ~戦国編』製作発表_5

また、飛猿役の星田は「作品を土台からひたむきに支えたいです。殺陣がかっこいいというのはありますが、『闘いは不毛だ』『戦争がなくなればいい』ということを若い子が感じてくれたら」、淀君役の有森は「激しく演じられたらいいなと思っています。そして、後半はあずみの光みたいなものを感じて、未来に託していく潔さを伝えたいです」とそれぞれコメント。

川栄李奈『あずみ~戦国編』製作発表_6

現在、まだ役どころが決まっていないという小園は「困りましたね。言うことがないんです」と苦笑いで挨拶したが、岡村から「本当は(有森演じる)淀君のバカ息子である豊臣秀頼役という構想はあるんです。ただ、彼はまだ新人で海のものとも山のものともつかない・・・。だから、稽古場で決めようと思っています」と明かされると、小園は「ヤバイ、このままだと『足軽1』になる・・・!」と漏らし、会場の笑いを誘った。そして「一言でもいいから褒めてもらいたいと思っています」と改めて決意をあらわにしていた。

川栄李奈『あずみ~戦国編』製作発表_8

『あずみ~戦国編』は、11月11日(金)から11月27日(日)まで東京・Zeppブルーシアター六本木にて上演される。

(取材・文・撮影/嶋田真己)

チケットぴあ
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