佐藤アツヒロが演じる壮大な歴史ドラマ、30-DELUX最新作『新版 国性爺合戦』開幕!


2016年9月14日(水)、東京・シアター1010にて30-DELUX Dynamic Arrangement Theater『新版 国性爺合戦』が開幕した。演劇ユニット30-DELUXが伝統芸能に独特のアレンジを加え、新たなエンターテインメントとして贈る「Dynamic Arrangement Theater」シリーズ。その第2弾となる本作は、歌舞伎化もされた近松門左衛門の人形浄瑠璃『国性爺合戦』を原作としている。公演初日に囲み取材と公開ゲネプロが行われ、佐藤アツヒロ、馬場良馬、緒月遠麻、清水順二、陰山泰が登壇した。

『新版 国性爺合戦』公開ゲネプロ_2

“明朝復興”という旗印に翻弄される人々の壮大で濃密なドラマが繰り広げられる本作。30-DELUXの主宰であり、劇中では明を裏切る将軍・李蹈天を演じる清水が「去年、ロンドンで初めて30-DELUXの単独公演として、オリジナルの殺陣の入った和物ミュージカルを行い、マスコミから五つ星の評価をいただきました。和物というものに対して誠実に向き合って、今回は『国性爺合戦』という近松門左衛門の傑作で、演劇としてあまりやられていない大作に挑戦しています。人形浄瑠璃や歌舞伎をあまり観たことがない人にも興味を持ってもらえるように、分かりやすい内容にアレンジしたアクションスペクタクル作品となっています」と会見で語ったように、30-DELUX が得意とする豪快なアクションとスピーディーなストーリーが展開する作品となっている。

『新版 国性爺合戦』公開ゲネプロ_10

『新版 国性爺合戦』公開ゲネプロ_4

本作の見どころについて、主人公・和藤内を演じる佐藤は「芝居の流れ的にも、色々な演劇の方法を用いたさまざまなシーンがあるので、観ていても、一つじゃない感じがして、楽しい作品になっています。僕はダンスのシーンには出演しないのですが、30-DELUXの売りでもあるダンスや殺陣のような激しいアクションが満載の作品です」と語った。

『新版 国性爺合戦』公開ゲネプロ_5

かつての明の将軍・甘輝を演じ、30-DELUX作品には3回目の出演となる馬場は「高貴な役なので、僕の高貴さとダンディーさを全力に振り絞って頑張りたいと思います(笑)。二刀流のアクションも見どころです」と、戦隊ヒーロー経験者らしくアクションシーンをアピール。

『新版 国性爺合戦』公開ゲネプロ_6

佐藤のキャスティングについて、清水は「原作を読んで、和藤内という役が(佐藤)アツヒロさんにしか見えなかった。アツヒロさんはカンパニーも引っ張ってくれるので、アツヒロさんが居れば主宰の僕が不要なぐらいでした(笑)」と明かした。和藤内の父・老一官を演じる陰山も「あっくん(佐藤)は自分で常に物事を考えて、自分の考え方を決めていくという、そういう姿勢が役にピッタリで、いい役者だなと思いますね」とコメント。

『新版 国性爺合戦』公開ゲネプロ_3

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和藤内の母・渚役の緒月は「アツヒロさんのお母さん役をさせて頂くんですけど、光GENJIを観ていた世代なので、信じられない状況です。アツヒロさんはピュアでまっすぐで、ウソのない芝居をなさるんです。引き込まれて、つられて泣いてしまうぐらいの熱量を出してくださるので、いつも助けてもらっています」と佐藤の魅力を絶賛。光GENJIの誰のファンだったかと質問されると、緒月は「アツヒロさんです!」と即答。それに対して、佐藤は「ありがとうございます!」と答えて会場の笑いを誘い、息もピッタリな様子を披露した。

『新版 国性爺合戦』公開ゲネプロ_8

人形浄瑠璃や歌舞伎に馴染みのない人でも楽しめるようにアレンジされつつも、その要素をしっかり根底に残し、30-DELUXらしいスペクタクル満載のアクションエンターテインメント作品となっている本作。ぜひ劇場に足を運んで欲しい作品だ。

『新版 国性爺合戦』公開ゲネプロ_7

30-DELUX Dynamic Arrangement Theater『新版 国性爺合戦』は、9月14日(水)から9月18日(日)まで東京・シアター1010にて上演。その後、愛知・福岡・大阪にて公演を行う。公演日程は、下記のとおり。

【東京公演】9月14日(水)~9月18日(日) シアター1010
【愛知公演】9月24日(土)・9月25日(日) 東海市芸術劇場 大ホール
【福岡公演】9月30日(金) 福岡市民会館 大ホール
【大阪公演】10月14日(金)~10月16日(日) 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ

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