“真田イヤー”最大級のビッグプロジェクト、舞台『真田十勇士』ついに開幕!


2016年9月11日(日)、東京・新国立劇場 中劇場にて舞台『真田十勇士』が開幕した。2014年に大ヒットを記録した超大作スペクタクル時代劇が、“真田イヤー”と言われる2016年にパワーアップして帰ってきた。その初日当日に、囲み取材と公開舞台稽古が行われ、演出を務める堤幸彦、出演者の中村勘九郎、加藤和樹、篠田麻里子、高橋光臣、村井良大、駿河太郎、荒井敦史、栗山航、望月歩、青木健、丸山敦史、石垣佑磨、山口馬木也、加藤雅也、浅野ゆう子が登壇した。

舞台『真田十勇士』初日_2

9月22日(木・祝)から全国公開される映画版の監督も務めた堤は、本作について「初演は通常の作品よりも何倍も激しい舞台でした。そこで作り上げたキャストとスタッフの“熱”みたいなものから、映画にさせていただきました。再演では、その熱をさらに上回る舞台にしなくちゃいけないと取り組んできました。見応えのある、力強い、観終わった後に劇場に来て良かったなと思っていただける作品です」と、手応え十分な様子。

舞台『真田十勇士』初日_3

初演、映画版、そして今作と、主人公・猿飛佐助を演じ続けている勘九郎が「初演は、堤監督がおっしゃられた“熱”というものに重きを置いてやっていました。映画では、合戦シーンがカット割りで行われるので、そのカット内で全力で立ち回りができるんですけど、それを舞台でやると、ぶっ倒れてしまうんですよね。ただ、舞台でもその“熱”というものを常に持っていなければいけないと思うので、本当に舞台裏でぶっ倒れてます」と激しい舞台であることを明かすと、堤が「申し訳ございません」と謝り、会場の笑いを誘った。

舞台『真田十勇士』初日_4

勘九郎と同様に初演から真田幸村を演じ続けている加藤雅也は「映画ではCGを使ったり、カット割りを使って、迫力のある合戦シーンが作られていますが、舞台では生身の体で向かっていく“熱”というもので、映画とは違った合戦シーンがお観せできると思います」と映画と舞台との違いについてコメント。

舞台『真田十勇士』初日_5

その合戦シーンについて、堤は「初演で作り上げた回転する舞台や、自由自在に動き回るセットを活かした合戦のシーンを、いっさいがっさいリニューアルしまして、初演を観た方も『前回よりパワーアップしたな』と驚くと思います」とアピール。その言葉どおり、公開舞台稽古では大迫力の合戦シーンが繰り広げられた。

舞台『真田十勇士』初日_6

豊臣秀吉の妻・淀殿を演じる浅野も、合戦シーンについて「勘九郎さんをはじめ、十勇士の皆さん、徳川の忍び集団の皆さんが、倒れるんじゃないかというほどお稽古を積み重ねていらして、素晴らしい合戦シーンになっております。最後の最後に、その立ち回りにお邪魔しちゃうかもしれません(笑)」と冗談を交えて見どころを語った。

舞台『真田十勇士』初日_7

初演と映画版では由利鎌之助を演じ、今回は霧隠才蔵を演じる加藤和樹は「前回、松坂桃李君が演じていましたが、良い意味で超えていかなきゃいけないと思っています。そのため、アクションを一新して、才蔵のあり方や、佐助とのコンビネーションを意識しています」と新たに別のキャラクターを演じる気持ちを明かした。

舞台『真田十勇士』初日_8

稽古時のエピソードについて質問が及ぶと、女忍び・火垂を演じる篠田は「刀を持って動くことが初めてで、ダンスっぽくなってしまっていたんです。そこでアドバイスとして、本当に殺しにいくという気持ちがないと成り立たないこと、ケガをしないように自分の止める位置とか、気持ちを乗せつつ自分の間を作ることなどを教えていただいて勉強になりました」と振り返った。

舞台『真田十勇士』初日_9

最後に中村は「再演となっていますが、新しい作品になっています。初演や映画を観た方、再演で初めて『真田十勇士』に出会う方、すべての方に喜んでいただける作品になったと、出演者一同、スタッフ一同、思っております。必ず損はさせませんので、劇場にお足をお運び下さい」と会見を締めくくった。

舞台『真田十勇士』初日_10

舞台『真田十勇士』は、9月11日(日)から10月3日(月)まで東京・新国立劇場 中劇場にて上演。その後、神奈川、兵庫でも公演を行う。日程の詳細は、下記のとおり。

9月11日(日)~10月3日(月) 新国立劇場 中劇場
10月8日(土)~10月10日(月・祝) KAAT神奈川芸術劇場 ホール
10月14日(金)~10月23日(日) 兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール

(取材・撮影・文/櫻井宏充)

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