人気ダンスチームs**t kingz(シットキングス)×ヤマザキマリ 異色コラボが生み出す爆笑舞台が開幕!


極上のダンススキルと、人を惹きつける作品構成力で絶大な人気を誇る4人組ダンスグループ「s**t kingz(シットキングス)」の新作公演『Wonderful Clunker —素晴らしきポンコツ—』が、2016年9月9日(金)、ついに開幕を迎えた。初日公演の直前には公開ゲネプロが行われ、s**t kingzと舞台脚本を手がけるヤマザキマリが囲み取材に応じた。

『Wonderful Clunker —素晴らしきポンコツ—』公開ゲネプロ

本作は、漫画「テルマエ・ロマエ」の作者であるヤマザキが書き下ろした完全オリジナルのコメディー作品。一人のポンコツサラリーマンが“トイレ”を舞台に、さんざんな目に遭いながらも成長していく姿を笑いたっぷりに描く。

ヤマザキにとって、舞台の脚本執筆は本作が初。オファーを受けた時は「依頼先を間違えたのではないか」と戸惑いもあったというが、「(テーマが)“トイレ”と聞いて、それは私だと(笑)。ダンスなので言葉はないし、ハードルが高いと思いましたけど、やらないと後悔する」と快諾した。そして、「私が起用されているということは、私らしさが出なくちゃいけない。2幕にそれが凝縮されている」と語り、「分野が違う人間が合体した時、ものすごいパワーになる。それ(異色コラボすること)によって成就したパワーは、観てくれる人にもいい効果が与えられる」と自信を覗かせた。

『Wonderful Clunker —素晴らしきポンコツ—』公開ゲネプロ_3

また、s**t kingzにとっても本作は、初めての挑戦が多い。メンバーのOguriは「今までの公演はオムニバスでストーリーにもこだわってなかったけれど、今回はストーリーもしっかりやりたかった。これまでは4人が同じラインに立って進めていたが、今回は主役が一人いて、その人を軸にストーリーが展開していくので、今までにないs**t kingzらしさ、アプローチがある」と語り、shojiも「(これまでの公演よりも)パワーアップしたものが観せられると思います。脚本も楽曲も、素晴らしい方ばかりで、楽しめる要素がいっぱいです」と胸を張った。

公開されたゲネプロでも、メンバーの言葉通り、異色コラボの中から生まれた新しい世界観が炸裂していた。s**t kingzはダンスグループだけに、ダンスに注目が集まり、物語のある舞台と聞いてもピンとこなかったが、本作ではその卓越したダンス技術を通して、練られた物語をダイレクトに伝えている。ダンスはただの「踊り」ではなく、秀逸な表現の一つと感じさせてくれた。

『Wonderful Clunker —素晴らしきポンコツ—』公開ゲネプロ_4

そして、そんな s**t kingzのダンスをさらに輝かせているのが、ヤマザキの脚本だ。ヤマザキ自身、「私らしさ」という言葉で表現していたが、本作の物語にはヤマザキの特色が存分に発揮されている。

ヤマザキは、「テルマエ・ロマエ」では“風呂”にまつわる古代ローマ人と現代人のギャップを面白ろおかしく描いてみせたが、今回は“トイレ”をテーマに壮大な物語を展開。「テルマエ・ロマエ」を知っている人なら、「これは!」と思うシーンが散りばめられており、ヤマザキ独特の世界観と笑いに彩られた舞台が広がる。

ダンスという表現の可能性を広げる本作は、今後さらなる注目を集めそうだ。

『Wonderful Clunker —素晴らしきポンコツ—』公開ゲネプロ_5

◆舞台『Wonderful Clunker —素晴らしきポンコツ—』公演情報
9月9日(金)~9月18日(日) 東京・Zeppブルーシアター六本木
12月1日(木) 長野・まつもと市民芸術館 大ホール
12月3日(土) 愛知・名古屋日本特殊陶業市民会館 中ホール
12月8日(木) 広島・広島アステールプラザ 大ホール
12月10日(土)・9月11日(日) 大阪・松下IMPホール
12月12日(月) 福岡・福岡市民会館 大ホール

(取材・文・撮影/嶋田真己)

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