小栗旬、山本耕史が名作『髑髏城の七人』で新たな挑戦!客席が回転する新劇場は「劇団☆新感線にピッタリ」


客席が360度回転するという新感覚の劇場「IHIステージアラウンド東京」が、東京・豊洲埠頭地区にオープンする。さらに、この新劇場のこけら落としとして、劇団☆新感線『髑髏城の七人』が上演されることは以前お伝えしたとおり。2016年9月8日(木)に本作の製作発表会見が行われ、いのうえひでのり(演出)、中島かずき(作)、そして、出演者の小栗旬、山本耕史、成河、りょう、青木祟高、清野菜名、近藤芳正、古田新太が公演への思いを語った。

『髑髏城の七人』製作発表

『髑髏城の七人』は、劇団☆新感線の代表作にして、劇団最高傑作との呼び名も高い作品。戦国時代、織田信長亡き後の関東を舞台に、アクション、ロマン、笑いを入れ込み、誰もが楽しめるチャンバラアクション時代劇を繰り広げる。

今回の公演は、2017年3月末から2018年までの1年以上に及ぶ期間を、“花・鳥・風・月”の4シーズンに分けて行われるロングラン公演となっている。 第一弾となる“Season 花”は、2011年上演版をベースに、主要キャラクターの捨之介、蘭兵衛、天魔王 に焦点を当てた、若者達の青春群像劇。全く新しいタイプの劇場で、この名作がどう生まれ変わるのかが最大の注目だ。

『髑髏城の七人』いのうえひでのり、中島かずき

いのうえは、「映画のように、途切れることなくシーンが進んでいく。ある意味では、新感線にピッタリな劇場と言っても過言ではない。そして最大の魅力は、それだけ大きな劇場だから、映画のような巨大なセットを組むことができるんです。セットの中にお客さんが入っていくような体験ができるんじゃないかなとワクワクしています」と、同劇場ならではの演出プランを明かした。また、中島も「演劇の中に入っていく感覚が非常に強く味わえる。今まで感じたことのない感触が得られる」と期待を込めた。

その一方で、キャスト達はこのシステムにまだ実感が沸かない様子だ。

『髑髏城の七人』小栗旬

2011年版に続き、捨之介役を務める主演の小栗は、「誰も体験したことがないものが東京に出来るということで、そのこけら落としに参加できることはとても誇りに思っています」と挨拶したが、劇場の印象については「イメージがわかなかった」と戸惑いがあることを明かした。そして、「端から端まで走り切るというのはやりたいと思いますが…毎日やるとどうなるのかな。体力作りをしないと、ということを今一番思っています」と新たな挑戦への意気込みを語った。

『髑髏城の七人』成河、山本耕史

劇団☆新感線作品初出演となる蘭兵衛役の山本は、「自分の中で、新しい一歩なので、楽しみにしています」と力強く話し、同じく初参加で天魔王役を務める成河は、「緊張と楽しみが渦巻いておりますが、頑張ってやっていきたいと思います」とコメントした。

『髑髏城の七人』青木祟高、清野菜名

このほか、極楽太夫役のりょうは「(大規模な公演ということに)負けないぐらいダイナミックに、最後まで演じられたらいいなと思っております」、兵庫役の青木は「初めてのことがとにかく多く、混乱も興奮もしています。知らない、わからないことを楽しんで、挑戦できるようにと思っています」、沙霧役の清野は「この作品に参加できることが光栄で、今から興奮しています。小栗さんから『清野は走りが担当』と言われたので、今、体力作りをしているところです」、狸穴二郎衛門役の近藤は「今回は80ステージあるので、どこまで(スタッフ・キャストと)仲良くなることができるか。人間関係も楽しみです」と、それぞれに思いを語った。

『髑髏城の七人』古田新太

初演 、再演 と出演を続け、2004年上演の『髑髏城の七人~アカドクロ 』では捨之介と天魔王を演じた古田だが、本公演では刀鍛冶の贋鉄斎役を務める。古田は、「(新劇場では)お客さんが真ん中にいるってことは、お客さんが逃げられないってこと。どんだけひどいことをしても途中で帰れないってことだから、どんだけひどいことをしてやろうかな」とニヤリ。古田ならではの言葉で意気込みを表した。

ONWARD presents 劇団☆新感線『髑髏城の七人』Season 花 Produced by TBSは、2017年3月30日(木)から6月12日(月)まで、東京・IHIステージアラウンド東京で上演。

(取材・文・撮影/嶋田真己)

チケットぴあ
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