若だんな役の植田圭輔、プライベートでは滝川英治、中村誠治郎のお世話係?ミュージカル『しゃばけ』制作発表


2017年1月に東京・紀伊國屋サザンシアターにて上演されるミュージカル「しゃばけ」。その制作発表会見が2016年8月27(土)に東京・サンシャイン劇場にて行われた。会見には植田圭輔、滝川英治、中村誠治郎、藤原祐規、逢沢優、大平峻也、福井将太、川下大洋の8名が登壇。また、この制作発表には『CLIE Summer Festival 2016』のイベントの一環として、約150名のファンも参加した。

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主役の一太郎、通称若だんなを演じる植田は、「病気がちなこの役は、(最近の)僕のイメージとはかけ離れていると思われるかもしれないですが、以前はか弱い役をやらせていただくことが多かったんです。私事ですが、今年(俳優として)10年目ということで、原点に戻った作品作り、役作りができたらと思います」と意気込みつつ、一太郎の守役である佐助役の滝川、仁吉役の中村に対し、「歳は(僕の方が)下ですけど、プライベートではお世話係なので!がんばりたいと思います(笑)」とコメント。

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それを受け、滝川は「劇中では一太郎に仕える役どころですが・・・普段から、常に植田くんには愛を注いでいるので、役作りはいらないんじゃないかと思っています(笑)」と語り、中村も「圭輔がこうして大きな舞台で(座長を務める)っていうのは、感慨深いものがあります。役柄ともリンクするところがすごくあるので、立派に成長した圭輔を支えていきたいと思います」と続け、それぞれ植田との普段の関係性を窺わせた。

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一太郎の碁仲間である付喪神・屏風のぞき役を演じる藤原は、「『屏風のぞき』について調べたものの、情報量が少なくてよくわからなかった(笑)」と明かしつつ、「(本作では)若だんなと仲がいい役なので、植ちゃん(植田)と相談しながら、いい関係を築いていければ!」と笑った。

一太郎の幼馴染・栄吉を演じる逢沢は、栄吉が菓子屋の跡取りということで、実際にあんこ作りを体験したそう。しかし、役さながら美味しく作れなかったそうで(栄吉は“作るあんこがまずい“と言われている人物)、「スタッフの皆様、共演者の皆様のお力をお借りして、栄吉役を深めていければと思います」と真摯な姿勢を見せた。

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「ついに性別の壁を越えた」と語るのは鈴の付喪神・鈴彦姫を演じる大平。大平は「これまでもかわいらしい役をいただくことが多かったんですけど、『あれ?これ女の人じゃない?!』ってびっくりしました」とオファーを受けた時の戸惑いを明かしつつ、ドラマ版『しゃばけ』で同役を演じる早乙女太一の名前を挙げ、「立ち居振る舞い方や佇まいから勉強していかなければ」と改めて“初の女性役”に臨む決意を示した。

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妖・守狐役を演じる福井は「(作品の)全編を通して妖を演じるのは初めてなので、その辺りの感情の機微なども出していけたらいいな、と思います」と初挑戦への想いを語り、岡っ引き・日限の親分役を演じる川下は「私の役は、正義の人かと思いきや、一番意地汚くてエゴ丸出しという、一番人間くさい役。どう役作りしようかと思ったのですが、普段の自分のままで(笑)なので、気軽に観にきてくださいね」と呼びかけた。

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最後に、いまだキャストが明らかとなっていない鳴家役(身の丈数寸の恐ろしい顔をした小鬼たち)について「実際に(3歳から中学生の)子どもたちに出演してもらう」というプランが発表されると、会場からはどよめきが!壇上のキャストたちからも「稽古場に3歳児が?!」「稽古中や本番で泣き出したり・・・」「とにかく英治さんを近づけちゃいけない…!」などと声が上がり、盛り上がりを見せていた。また、一部の鳴家については一般公募も検討中とのことで、今後の発表が気になるところだ。

ミュージカル「しゃばけ」は、2017年1月19日(木)から1月29日(日)まで、東京・紀伊國屋サザンシアターで上演される。

(C)2001 畠中恵/新潮社 (C)2017 CLIE

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