小川菜摘が再びヤバい女を演じる!舞台『さがり』制作発表


2016年11月28日(月)より東京・神保町花月で上演される舞台『さがり』の制作発表会見が、8月24日(水)、都内にて行われた。本作は、いま演劇界で大きな注目を浴びる奇才、家城啓之(元お笑い芸人・マンボウやしろ)が作・演出を手がけ、小川菜摘が主演を務める舞台。今回の会見には、出演者の小川をはじめ、椿鬼奴、黒沢かずこ(森三中)、金成公信(ギンナナ)、平田裕一郎、兼崎健太郎が登壇した。

本作は、脚本家の家城と小川による姉妹シリーズ第2弾。第1弾は、小川とYOUの舞台初共演作『ねじこみ』(2015年) 。その圧倒的な世界観と予測不能な展開が話題を呼び、今作で小川×家城のタッグが再び実現した。あげたい女小説家・欲しくない女・ブスな女――3人の女性をめぐる数奇な物語とは!?

舞台『さがり』制作発表_2

売れない43歳の小説家・下川百合子を演じる小川は「前回も闇を抱えた毒々しい女を書いてもらいました。今回も不気味なタイトルですが、殺意とか嫉妬を、妹に“おさがり”として託すという、闇を抱えた女を演じるのを楽しみにしています。前作同様、今回も恐怖で凍りつくようなお芝居になると思います」と、前作に続いて、本作への期待と自信を語った。

舞台『さがり』制作発表_3

百合子の妹・下川さくらを演じる椿鬼奴は「家城さんの作品には13年くらい前からお世話になっていて、長いお付き合いとなっています。台詞が覚えられないこともご存知なので、少なくしていただけるだろうなと期待しています」と周りを笑わせると、小川から「それはダメです」とツッコミが入った。

舞台『さがり』制作発表_4

下川百合子の隣人・篠田涼子を演じる黒沢は、「前作を観に行かれた方が『衝撃的な作品だった』と話していたのを聞いていたので、出演するのが楽しみです。今回、嫉妬される役なのですが、私は嫉妬してばかりなので、真逆の人間を演じるのが楽しみです」と本作への期待を口にした。

舞台『さがり』制作発表_5

涼子の夫である刑事・篠田春樹を演じる兼崎が「日に日に、涼子の愛を重く感じて、百合子とちょっと関係を持ってしまう役どころです。黒沢さんとは初共演ですが、夫婦役なので、普段からご飯に行ってコミュニケーションをとっていきたいです」と語ったところ、黒沢は「意外に私は厳しい人間なので、そこをクリアできるかどうかですね(笑)」と返し、兼崎を牽制した。

舞台『さがり』制作発表_6

春樹の後輩刑事・風間龍一を演じる平田が「舞台の中で事件を追究する役なので、演じることも追究していきたいです。菜摘さんとの共演は去年(舞台『私のホストちゃん THE FINAL ~激突!名古屋栄編~』で)あったのですが、その時に怪しい関係でした」と意味深な発言をすると、小川は「舞台上での話でしょ、ウソつけ!(笑)」と爆笑しながら否定した。

舞台『さがり』制作発表_7

百合子の内縁の夫である中国人・ワン・ジーカを演じる金成は「前作でもYOUさんの夫役で中国人でした。毎回、誰かの旦那である中国人という役をもらっています。今日は菜摘さんから香港土産にもらったTシャツを着てきました。シェパード犬が3匹プリントされてますが、(本物のご主人である)浜田さんと二人の息子さんだと思っていますので、浜田家を背負って頑張っていきます!」とボケて、会場に集まった記者を笑わせた。

また、会見の最後には「いらなくなったものを誰かにあげる人を、素直に優しい人だと思える時と、得体の知れない恐怖を感じる時があって、そんな物語です。よしもとなので、もちろん笑いもあります」と家城からのコメントが発表された。

舞台『さがり』は、11月28日(月)から12月4日(日)まで、東京・神保町花月 にて上演される。なお、姉妹シリーズ第3弾公演は、2017年9月25日(月)から10月1日(日)まで、東京・シアターサンモールにて上演予定。出演者は小川菜摘、平田敦子、長谷川忍(シソンヌ)、久保田秀敏が発表されている。

(取材・文・撮影/櫻井宏充)

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