霧矢大夢&真飛聖、寺脇康文の『マイ・フェア・レディ』開幕!リボーン版からさらに生まれ変わった「リリボーン版」で幸せを運ぶ


ブロードウェイでの初演から60年を経た今も、色褪せることなく再演を重ねる不朽の名作ミュージカル『マイ・フェア・レディ』。日本初演50周年となった2013年に、演出を一新し、好評を博したリボーン(再誕生)版が、新たなキャストを迎えて2016年7月10日(日)からついに再演となった。初日を直前に控えた7月9日(土)、Wキャストで主演を務める霧矢大夢と真飛聖、寺脇康文、田山涼成、松尾貴史、高橋惠子が取材に応じ、舞台に懸ける思いを語った。

本作は、ロンドンの下町の花売り娘イライザが、言語学者ヒギンズ教授のレッスンで、見違えるような麗しい貴婦人に変貌していくシンデレラ・ストーリー。オードリー・ヘップバーン主演の映画版(1964年)でも広く親しまれている。

ミュージカル『マイ・フェア・レディ』囲み取材_2

霧矢は「演出のG2さんがまた新たに、丁寧にお稽古を重ねてくれました。(再演でありながら)まだまだ発見や気づきがあり、奥の深い作品だと感じています。今の私たちができることを精一杯、千秋楽までお届けしていきたいと思います」と挨拶。

真飛は「また新たに、新しいもの作りという形でスタートしています。3年前には気づけなかったことを色々と発見している日々です。3年前に観た方お客様も、ご覧になっていない方も楽しめて、幸せになれる作品です」と笑顔で語った。

ミュージカル『マイ・フェア・レディ』囲み取材_3

ヒギンズ教授役の寺脇は「前回の上演をなぞるのではなく、“リボーン版”をまた生まれ変わらせた“リリボーン版”と名付けております」と話し、自信を覗かせた。そして「(霧矢と真飛)二人のイライザが全然違う魅力を持っています。違ったイライザだから、他のキャストの反応が変わるんです」とアピール。二人の違いとして「ビー玉を6個口に入れて、早口言葉を言うシーン」を挙げ、「霧矢さんはほっぺに溜めるんでリスっぽくなる。真飛さんは前に溜める」と具体的に説明し、会場を沸かせた。

ミュージカル『マイ・フェア・レディ』囲み取材_4

2013年版に続いてピッカリング大佐を演じる田山は、「3年前はミュージカルは初めてに近い状態でした。今は、稽古をやっていることが楽しくてしょうがないんです!僕の仲間たちは、みんな年金生活に入ってどうしようかと言っているというのに、(僕だけ)楽しい毎日を送っていて申し訳ございません」と満面の笑みで「楽しい!」を繰り返し、充実した稽古を感じさせた。

さらにドゥーリトル役の松尾は「大人のおとぎ話という感じもある作品ですが、夢があり、景気のいい話でもあります。気分を昂揚させて前向きに出発できるような、セラピーにもかっこうの作品です」と語った。

ミュージカル『マイ・フェア・レディ』囲み取材_5

また、意外にも本作が初めてのミュージカル出演だというヒギンズ教授の母役の高橋は、「ミュージカルってこんなに楽しかったんだと思っています。この年で、初めてミュージカルに出演させていただいたことに心から感謝しております」と目を輝かせていた。

また、3月末に行われたイベントの際に、寺脇から「霧矢がたびたび迷言を残している」ことが暴露され、霧矢は「2016年版の迷言を作っていきたい」と応えていたが、この日の取材では真飛から霧矢の「2016年版の迷言」が伝えられた。その言葉は「女って大変やな~」。さらに「舞台の袖で言ってました(笑)」と明かされ、会場は笑いに包まれた。

ミュージカル『マイ・フェア・レディ』囲み取材_6

ミュージカル『マイ・フェア・レディ』は、7月10日(日)から8月7日(日)まで東京・東京芸術劇場 プレイハウスにて上演。その後、愛知、大阪にて公演が行われる。

【東京公演】7月10日(日)~8月7日(日) 東京芸術劇場 プレイハウス
【愛知公演】8月13日(土)・8月14日(日) 愛知県芸術劇場 大ホール
【大阪公演】8月20日(土)~8月22日(月) 梅田芸術劇場 メインホール

(取材・撮影/嶋田真己)

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