塚田僚一(A.B.C-Z)×渡部秀が二人芝居で魅せる!舞台『ボクの穴、彼の穴。』開幕


2016年8月に建て替えのため、43年の歴史に一旦幕を閉じる東京・パルコ劇場。そのファイナルを飾るラインナップのひとつとして、松尾スズキ初の翻訳絵本をノゾエ征爾が大胆に翻案・舞台化した『ボクの穴、彼の穴。』が5月21日(土)より開幕する。そして、初日前日には公開フォトコールと囲み取材が行われ、塚田僚一(A.B.C-Z)、渡部秀、翻案・脚本・演出を手がけたノゾエが登壇した。

関連記事:渡部秀×ノゾエ征爾インタビュー!『ボクの穴、彼の穴。』松尾スズキ翻訳絵本を舞台化「現代の僕らが戦争の中にいたらこんな感じかもね」

フォトコールはノゾエの挨拶からスタート。「舞台は戦争の話です。戦場で敵対する二人の青年兵、ボクと彼の物語。2人はそれぞれ穴の中に入っていて、日々、敵が来るのか、来ないかを確認する日々・・・。孤独と恐怖といらだちと怒りと空腹で徐々に疲弊していく中で迎えるシーンです」と場面解説。

『ボクの穴、彼の穴。』初日会見_3

薄暗い穴である塹壕の中。外は雨が降りしきり、上手に塚田、下手に渡部が位置取る。穴の中に身を潜め、戦争の恐怖と疑心暗鬼にさいなまれる二人の兵士。二人がこの後にどうなっていくのか、引き込まれるような緊迫あるシーンが展開された。

囲み会見では、まず作品について、ノゾエが「戦争を扱った作品なんですが、そこに現代の若者を置きたいと考えました。その二人は僕らと何ら変わりのない、個性のある一人でしかない人間なんだということを描きたいと思いました」と思いを語った。キャスティングについても、「二人ともキラキラしていますね(笑)。ギャップのある設定なんですけど、二人の人間味が大好きで、それをなるべく活かしたいと稽古の中で探りました」と語った。

『ボクの穴、彼の穴。』初日会見_2

舞台初主演となる塚田は「初めてお話を頂いたときは、プレッシャーを感じました。初日を迎えた時に、ドッキリであって欲しいとも思っています(笑)。使わせてもらっている楽屋も、SMAPの香取さん、草彅さん、稲垣さん、Kis-My-Ft2の藤ヶ谷くんが使っていた楽屋なので、ここを使わせて頂くんだ!という気持ちです。その分、(舞台に)飲まれるんじゃなくて発信していこうと思ってます。そのドキドキやワクワク、怖いという気持ちも戦場では繋がっていると思うので、等身大の丸裸になった気持ちで表現したいです」と意気込みを披露。

塚田の意気込みを受け、渡部も「楽屋もそうですけど、歴史のある劇場にパワーと重みを感じます。そのクライマックスに少しでも華を添えられるように、そして、この舞台を成功させられるように頑張らなければいけないなと思っています」と決意を口にした。

初共演となる塚田と渡部について、ノゾエは「タイプが真逆。二人芝居として全然違う個を置いてみたかったので、それは良かったですね」とコメント。その真逆さについて、塚田は「秀くんとは、女性のタイプも全然違うんです。ボクのタイプを全く理解してくれないんです(笑)」と話して、会場の笑いを誘った。

『ボクの穴、彼の穴。』初日会見_4

二人芝居の難しさについて、渡部は「セリフ量でいったらワンクールのドラマ一つ分ぐらいはあります。しかも、本作はほとんどが会話ではなくて、自問自答。自分で発信して、自分で回収するので、会話のキャッチボールがあまりないんです」と説明。塚田は「でも、自分の中では一人でしゃべって、一人で完結させるということは、割と居心地が良かったです」と初の二人芝居でありながら、余裕を見せた。

最後に塚田は、ノゾエと渡部の2人を巻き込んで「『ボクの穴、彼の穴。』、頑張りマッスル!」と三人で作品アピール。「すいません、決してコメディではありません(笑)」と肉体派の塚田らしいパフォーマンスで会見を締めた。

『ボクの穴、彼の穴。』初日会見_5

舞台『ボクの穴、彼の穴。』は、2016年5月21日(土)から5月28日(土)まで東京・パルコ劇場にて上演される。

チケットぴあ
最新情報をチェックしよう!
テキストのコピーはできません。