和田琢磨、柾木玲弥、北村諒らによる“忠臣蔵”逆視点コメディ!『ジーザス・クライスト・サムライスター』開幕


2016年2月24日(水)に東京・全労済ホール/スペース・ゼロにて、舞台『ジーザス・クライスト・サムライスター』~殿中でござる!~が開幕した。本作は、舞台『戦国BASARA』シリーズや、LIVE ACT『青の祓魔師』などの人気舞台を手がけてきた作家・演出家の西田大輔が主宰するディスグー二ーによる新作公演。初日に先駆け行われた記者会見には、演出の西田のほか、和田琢磨、柾木玲弥、北村諒、谷口賢志、村田洋二郎、小谷嘉一、佐久間祐人、竹内諒太、平山佳延、阿部英貴、一内侑、窪寺昭の全キャストが登壇した。

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『ジーザス・クライスト・サムライスター』公開ゲネプロ_2

西田は、本作について「『忠臣蔵』を描いた作品はたくさんあると思いますが、それはひとつの視点でしかないなと思って。逆に、討ち取られる吉良側の視点で描いたらどうなるんだろう、という想いから始まった作品です。コメディではありますが、追い込まれた人たちのリアルな感情として描いていますので、必死に生きる12人の疾走劇になっていると思います」とその想いを語った。

『ジーザス・クライスト・サムライスター』公開ゲネプロ_3

赤穂浪士の討ち入りからなんとか吉良を守ろうとする家臣は、和田、柾木、北村の三人が演じる。和田は「二時間の中にいろんな要素がつまった作品となっています」と作品の魅力をアピール。柾木は「いい意味で稽古場で真面目にふざけていて、それがすごく印象的でした(笑)。台詞が結構自由なところが多くて、結構攻めたこと言ってましたね」と稽古場での様子を明かした。一番振り回される役どころだという北村は「それぞれのキャラクターがとても濃いので、負けないようにしっかりと全力で演じていきたいなと思っております!」と熱意を見せた。

『ジーザス・クライスト・サムライスター』公開ゲネプロ_4

吉良役の窪寺が「はっきり言って自身作です!」と言い切る中、「稽古中、最後まで全員笑いが堪えられなかった場面がが一ヶ所だけあるんです。本番耐えられるのか心配。笑っちゃいけないところなんですけど(笑)」と谷口が明かすと、ここでも笑いを堪えきれない一同だった。

最後に西田は「僕が今、一番おもしろいと思っている俳優たちと、どこに出しても胸を張れる作品が出来上がりました。ぜひ、劇場で楽しんでください」と呼びかけ、会見を終了した。

『ジーザス・クライスト・サムライスター』公開ゲネプロ_5

時は元禄15年12月14日、小雪舞う吉良邸。徳川綱吉がお忍びで訪れる夜だというのに、小姓・新貝弥七郎(北村)にかるたを読ませ、茶坊主(竹内)と遊びふけっている高家旗本・吉良上野介(窪寺)。そこへ家臣・小林平八郎(柾木)が大慌てで走り込んでくる。

「殿、赤穂浪士が攻め入って参ります・・・討ち入りでございます!!」

筆頭家臣の清水一学(和田)のもと、偶然居合わせた12人の男たちが繰り広げる120分ノンストップのボディーガード!

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会見の中で、谷口が「2月に討ち入りの話をやりたいんだと話を頂いた時は、ちょっとずれてるんじゃないかと思ったけれど、そのズレすらも、この作品に非常にぴったり」と語っていたが、その言葉が表すようにちょっとズレた人々が、事態をなんとか打開しようと右往左往とすればするほど状況はズレていく。畳みかける展開に、笑いが止まらない。おかしな関係の中にも人情が生まれ、団結していく様には思わずほろりとほだされる。底抜けに楽しいコメディながら、振り返ってみると幾重にも複線が張り巡らされ、思わず唸ってしまうようなエンターテインメント性に溢れた作品だ。

『ジーザス・クライスト・サムライスター』公開ゲネプロ_7

なお、本公演ではチケット購入者を対象にした“ホワイトデー・スペシャル企画”を実施している。会場に設置された専用アンケート用紙で応募すると、抽選で出演者一名につき当選一名様に「出演者全員からの直筆メッセージ&薔薇」が、ホワイトデーの3月14日(月)に自宅に郵送されてくるとのこと。こちらもふるってご参加いただきたい。

舞台『ジーザス・クライスト・サムライスター』~殿中でござる!~は、2016年2月24日(水)から2月28日(日)まで東京・東京・全労済ホール/スペース・ゼロにて上演。

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