松尾貴史×G2 AGAPE store最新作!どこもかしこも秘密だらけ?『七つの秘密』開幕


2016年1月15日(金)より東京・紀伊國屋ホールにて、AGAPE store『七つの秘密』が開幕した。舞台演出家・G2とパフォーマー・松尾貴史のユニットAGAPE storeは1998年の結成後、2010年に活動を休止していたが、一昨年末に活動を再開。今回の『七つの秘密』は、活動再開の第2弾公演となる。初日当日、同劇場にて行われた公開舞台稽古の模様をお届けしよう。

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AGAPE storeは結成以来「好きなことを好きなときにやる」をモットーに、毎回違うコンセプトで公演に取り組んできたユニット。毎回多彩なゲストを迎え、中島らも、後藤ひろひと、倉持裕などの作品を上演してきた。活動再開の第2弾となる今作品は、コントユニット「男子はだまってなさいよ!」主宰であり、脚本家・放送作家・映画監督としてもマルチに活動する細川徹を脚本に迎えている。そして、出演も松尾貴史、シルビア・グラブ、大高洋夫、坂田聡といった実力派の舞台俳優たちに加え、池田純矢、宮崎秋人、東加奈子ら注目の若手俳優たちが集結。

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とある小さな会社で繰り広げられる、秘密を抱えた男女7人の物語。明かりの消えたオフィスで、何やら不審な動きをしているのは事務の市川(松尾)。そこに何も知らずやって来たのは経理の川島(シルビア)。一体なぜ、こんな時間に?!まさか自分の秘密を知られたのでは?その夜以降、ギクシャクするふたりの様子に、営業の黒木(東)は疑惑の目を向ける。

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そんな黒木と市川の会話をたまたま耳にしたのが経理の鈴木(宮崎)。えっ、あのふたりって・・・?!しかし、その鈴木にも秘密があり、それを知った課長の溝口(大高)や事務の勅使河原(池田)にも次々と秘密も発覚。そこに互いの思惑が複雑に絡み合い、気付けば社内は大混乱に!果たして、社内一のおしゃべり魔・営業の水野(坂田)に、彼らの秘密は守られるのか・・・。

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公開舞台稽古では、個性あふれる7人が“秘密”と“ヒミツ”にがんじがらめになりながら、数々の笑いを繰り広げる。そんな展開を常にニヤニヤさせられてしまうのは、AGAPE storeならではだ。細川の脚本も、2015年夏に上演された『男子!レッツラゴン』の不条理ナンセンスな笑いとは打って変わって、正統派なストレートプレイ。しかし、7人の持つ秘密を絡み合わせ次々と生まれる笑い様は、さすが細川と言える。

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松尾の自由奔放な演技もAGAPE storeならでは。しかし、シルビア、大高、坂田らベテラン勢も、池田、宮崎、東ら若手も負けていない。次々とあらわになる秘密と、その複雑な人間関係。焦りがまた新たな秘密を生み、社内も人間関係も大混乱となっていく展開に、一瞬も目が離せない。

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上演にあたり、松尾は「ご来場、誠にありがとうございます。嬉しゅうございます。今回はまた、いつにも増してご覧いいただき後に何も残らない無農薬、有機農法のデトリックス公演です。もしチャンスがあれば二度、三度ご高覧頂きますと、さらにカタルシスを感じていただけることと信じて止みません。#拡散希望です」とコメントを寄せている。

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あの“いつもの”AGAPE storeが好きな人も、初めてAGAPE storeを知った人も、本作をぜひ劇場で体感して欲しい。『七つの秘密』は、2016年1月15日(水)から1月24日(日)まで東京・紀伊國屋ホールにて上演。1月29日(金)から1月31日(日)までは、大阪・近鉄アート館にて公演が行われる。

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