市川海老蔵『GRAND JAPAN THEATER』2016年2月から日本、UAE、NYにて上演!


歌舞伎や能楽という日本の伝統芸能の魅力を伝える企画『GRAND JAPAN THEATER』の制作発表が、2015年11月26日(木)に都内にて行われた。本公演を率いるのは、これまでも2014年、2015年に2年連続でシンガポール公演を行うなど精力的に活動している市川海老蔵。今回は、2016年2月1日(月)から東京・Bunkamuraオーチャードホールを皮切りに、大阪、フジャイラ(UAE)、ニューヨークで公演を行う。

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今回、日本公演とニューヨーク公演の演目として選んだのは、五穀豊穣を祈る神聖な舞である狂言『三番三』、源頼光と土蜘蛛の戦いを荘重かつ劇的に描く能『土蜘蛛』、そして気品のある女方・小姓弥生と、荒々しく勇壮華麗な獅子の精という対照的な役を海老蔵が踊り分ける新歌舞伎十八番の内『春興鏡獅子』の3演目。

これらの演目について海老蔵は「これまで(海外では)意外と古典が披露されることは少なかった。もちろん新しいことをする、ということも考えられましたが、やはり日本の伝統文化のよいところ、古いものをご理解頂いていこうと、古典的なものを並べさせて頂きました」とその趣旨を説明。また、ニューヨーク公演の劇場となるカーネギー・ホールで歌舞伎舞踊が演じられるのはこれが初となり、「偉大な方が作られた、由緒あるホールで演じられることを光栄に思っています」と語った。

市川海老蔵『GRAND JAPAN THEATER』製作発表_2

UAEのフジャイラで行われる公演については、「ニューヨーク公演とは少し趣旨が違いまして、ご招待頂き文化交流事業という大きな肩書きを持って努めさせて頂きます。歌舞伎のみならず、日本の文化がどういうものかを知って頂けるよう、様々なことに真剣に取り組んでいく次第でございます」と意気込み十分。UAE公演では、日本・ニューヨーク公演と演目を変え、海老蔵による新作舞踊『三升曲輪傘売』、能『羽衣 和合之舞』、歌舞伎舞踊『連獅子』に加えて、和太鼓演奏や津軽三味線の演奏なども披露される予定。

市川海老蔵『GRAND JAPAN THEATER』製作発表_3

これまでも、パリ・オペラ座公演やロンドン公演なども行ってきた海老蔵。海外で公演を行う意義について「近年シンガポールでの2年連続公演などを通して、向こうの方に楽しんで頂けているというのが見えてまいりました。やはり、中長期的にその場に伺うことを継続していくことが、(文化を広める上で)一番大切なこと。まずは見て頂き、そして日本をもっと”知りたい”と思い、日本にお越し頂けることが本当の手応えだと思っているので、それを目指した公演にしていきたい」と大きな目標を掲げた。

市川海老蔵『GRAND JAPAN THEATER』は、2016年2月1日(月)・2日(火)東京・Bunkamuraオーチャードホールにて上演。大阪及び海外公演の日程は、以下の通り。

【日本公演】
2月1日(月)・2日(火) 東京 Bunkamuraオーチャードホール
2月5日(金)・6日(土) 大阪 NHK大阪ホール
【海外公演】
2月12日(金)・13日(土) UAE ミラマール・アルアッカビーチリゾート
3月1日(火) アメリカ カーネギー・ホール

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