豪華な“衣装合わせ”が実現!『プリンス・オブ・ブロードウェイ』衣装パレード IN NY


ニューヨークのエイコーン劇場で『プリンス・オブ・ブロードウェイ』の衣裳パレードが行われた。いわゆる“衣裳合わせ”で、場面ごとにキャストが衣裳とウィッグをつけて、動き、踊り、全体のバランスを踏まえて、クリエイティブ陣のチェックを受ける。衣裳デザイナーは、ブロードウェイ作品を80作近く手がけてきた凄腕デザイナー、ウィリアム・アイビー・ロング。演出家ハロルド・プリンスらスタッフも参加し、華々しくも和やかなパレードとなった。

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もともと2万着あるハロルド作品の衣裳から本作のために厳選、120着をロング流に表現。云百万円のドレス類もかなりあり、その豪華は目も眩むほどだ。
客席最前列中央にはハロルド、共同演出・振付のスーザン・ストローマン、脚本のデヴィッド・トンプソンらが勢ぞろい。張り詰めた空気はなく、時にはジョークを飛ばしながら、衣裳を細かくチェックしている様子。衣裳を他の候補に変えたり、眼鏡やショールなど小道具を足したり。「君はどう?」とハロルドがキャスト本人に意見を聞くことも多く、まさしく“共同作業”であることを感じさせる。

会場が沸いたのが、ラミン・カリムルーのスーパーマン。胸筋をピクビク動かすと、「もう一度やって!」と女性キャストから大ウケ!筋肉美といえば、他の場面で男性キャストがスーツで決める中、ラミンひとりだけ、なぜか上半身裸にジャケット、首元にスカーフを巻いたお茶目ぶり。もちろん『オペラ座の怪人』では二枚目に決める。彼がエスコートするケイリー・アン・ヴォーヒーズ演じるクリスティーヌのガウンの鮮烈差にも目を見張る。ラミンの歴史上のカリスマ人物の扮装も期待大だ。

柚希礼音『プリンス・オブ・ブロードウェイ』衣装パレード

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柚希礼音の『くたばれ!ヤンキース』の野球のユニフォーム姿には、全キャストが「カワイイ!」と絶賛。『フォーリーズ』では打って変わって超ゴージャスなドレス、他にもクールで都会的なドレスや男前なパンツルックと七変化。新たな柚希像に魅せられること請け合い!ダンスシーンが多いため、軽く踊って足を高くあげて・・・と、どんな時でもスムーズに動けるかどうか自ら確認。「Fantastic!」と褒められると照れなのか、まん丸な瞳がクルクル回るのが印象的だ。

トニー・ヤズべックは『フォーリーズ』でのタキシード姿がカッコイイと評判に。トニーもダンスシーンが多い為、腕を大きく広げたりと可動域をしっかり確認。ジョシュ・グリセッティは『キャバレー』のMCでメイク顔を披露。隙あらばステップを踏むジョシュはとてもキュートで、日本でもこれからますます注目されそうな女優だと思わせる。
女性陣の洗練かつ豪華絢爛なドレスにはうっとりするが、意外にツボだったのは男女共、群衆などの地味な扮装。普段、センターに立つスターたちが、アンサンブル的な役目を果たしているのが新鮮で、本人たちも楽しげな様子だった。

『プリンス・オブ・ブロードウェイ』衣装パレード

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日本では大抵稽古場で行われる衣装合わせを、オフ・ブロードウェイの劇場を貸し切って行なうという、そのスケールの違いに驚かされると同時に、『プリンス・オブ・ブロードウェイ』への期待がますます高まってくる!まだまだ内緒の衣裳がずらりと揃う予定。本番をお楽しみに!

三井住友VISAカード presents 
ワールドプレミア ミュージカル
『プリンス・オブ・ブロードウェイ』

演出 ハロルド・プリンス
共同演出・振付 スーザン・ストローマン
出演(アルファベット順)ジョシュ・グリセッティ、シュラー・ヘンズリー、
ラミン・カリムルー、ナンシー・オペル、ブリヨーナ・マリー・パーハム、
エミリー・スキナー、マリアンド・トーレス、ケイリー・アン・ヴォーヒーズ、
トニー・ヤズベック、柚希礼音 / 市村正親[声の出演]

【東京公演】2015年10月23日(金) ~ 11月22日(日)
東急シアターオーブ(渋谷・ヒカリエ11階)

【大阪公演】2015年11月28日(土) ~ 12月10日(木)
梅田芸術劇場メインホール

撮影:Taku

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