小出恵介「あらゆる高嶺の花に手を伸ばす」激動の時代を描く『虹とマーブル』開幕


2015年8月22日(土)から東京・世田谷パブリックシアターにて上演されるM&O Playsプロデュース『虹とマーブル』。初日前日となる8月21日(金)、公開舞台稽古と囲み取材が行われた。囲み取材には主演の小出恵介をはじめ、黒島結菜、木村了、小松和重、ともさかりえが登壇、作品の見どころやそれぞれの役どころについて語った。

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本作は、作・演出を劇団・ペンギンプルペイㇽパイルズの倉持裕が手がけ、1960年代の戦後から高度成長時代を舞台に、社会の底辺から成りあがっていく男と周囲の人々のドラマチックな人生を描いた作品。作品について、小出は「キラキラしたお話ですね。僕が演じる紋次という男が、あらゆる高嶺の花に手を伸ばす、という話です」と説明した。

小出恵介『虹とマーブル』

“キラキラ”というのは、共演者一同感じているようで、ともさかは「(私も)キラキラだと思います。昭和という激動の時代を必死に邁進していく感じがして。熱さの中に、悲しみと面白味があると思います」、木村は「紋次という役が時代を全部背負っていて、当時と役柄がリンクする感じですね。キラキラの中に力強さのあると思います」と表現。

ともさかりえ『虹とマーブル』

NHK大河ドラマ『花燃ゆ』(2015年)に出演中で、CMや映画など女優として活動の幅を広げる黒島は、これが初舞台となる。心境を聞かれると「緊張します。でも、楽しみの方が大きいです」と堂々とコメント。すると、小出から「緊張っていうのは嘘ですね!さっきカーテンコールの練習が一番緊張するって言ってましたもん(笑)」とすかさずツッコミが入った。ともさかも「私(黒島と)同年代の頃、こんなに堂々としていられたかな…」と感心しきり。

黒島結菜『虹とマーブル』

それに対し、黒島は「わからないことが本当に多くて。場当たりってなんですか?とか聞いてしまったんですけど。舞台用語の基本的なことからいろいろ教えてもらえたので、皆さんと一緒に初舞台ができてすごくよかったなって思います」と答え、「素晴らしいですね!100点です!!」と小出は満足そうな笑顔を浮かべていた。

小松和重『虹とマーブル』

それぞれが演じる役については、「なんとなく自分と被っていて演じやすい」という小松と「女優になる役なんですけど、女優としての自覚の芽生えなんかは共通するなと思いました」という黒島に対し、「かけ離れているけれど、そこが非現実的で楽しい」というともさかと「逆に、こういう人になりたいと思う」という木村。

木村了『虹とマーブル』

小出からは「女性を振り回すというくだりがあるんですけど、それは身に覚えがあるというか…」と問題発言が飛び出した!「最後の方で、黒島さんの演じる役から“ある台詞”を言われるんですけど、こんな台詞言われたことあったかな…って、自分の体験が交錯する時がある…(笑)」と明かした。果たして、小出はなんと言われたのか?観劇の際、気になってしまいそうだ。

 『虹とマーブル』

最後に、小出が「昭和という時代を感じられる、ダイナミックで楽しいお芝居だと思います。是非、よろしくお願いします!」作品をアピールし、会見を締めくくった。M&O Playsプロデュース『虹とマーブル』は、2015年8月22日(土)から9月6日(日)まで東京・世田谷パブリックシアターにて上演される。その後、島根・広島・福岡・宮城・大阪・愛知・静岡でも上演予定。日程は、下記の通り。

8月22日(土)~9月6日(日) 東京・世田谷パブリックシアター
9月8日(火) 島根・島根県民会館大ホール
9月10日(木) 広島・広島アステールプラザ大ホール
9月12日(土) 福岡・そぴあしんぐう
9月17日(木) 宮城・電力ホール
9月20日(日) 大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
9月22日(火・祝)~9月23日(水・祝) 愛知・刈谷市総合文化センター 大ホール
9月25日(金) 静岡・アクトシティ浜松 大ホール

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