蜷川幸雄、亀梨和也に「あと5㎝痩せて」『靑い種子は太陽のなかにある』開幕


2015年8月10日(月)から東京・Bunkamuraオーチャードホールで音楽劇『靑い種子は太陽のなかにある』が上演される。初日に先駆け8月9日(日)に囲み取材が行われ、主演の亀梨和也、高畑充希、六平直政、楽曲を手がけた松任谷正隆、演出の蜷川幸雄が登壇。稽古の様子や、開幕に向けての意気込みを語った。

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本作は、蜷川にとって初のオーチャードホール上演となる。その主演の務める亀梨について、蜷川は「とても真面目だね。屈折のある、とてもいい演技をしている」と称賛。亀梨は、蜷川の演出について「いろいろ聞いていた都市伝説のような話は、その前後をしっかりと経験するとすごく愛情があって、いいものを作ろうという中で言ってくださること。ダメ出しをされた方が、なんだか安心というか(笑)真摯に受け止めました」と述べた。
しかし、会見中に「あと5㎝ウエストが痩せていたら」と蜷川に言われ、「そんなに?!」と動揺する亀梨。「この社会が思うようにいっていないという屈折が出したかった」と飽くなき表現の探求を続ける蜷川の言葉に、「あと5㎝…縮まるでしょう!」と力強く言い切っていた。長い公演期間中、どのような変化があるか注目だ。

『冬眠する熊に添い寝してごらん』(2014年)で亀梨と同じKAT-TUNの上田竜也が蜷川演出を受けているが、「(蜷川の演出について)彼からは特に何も聞いていない」と亀梨が言うと、「彼は何の問題もなかったから」と蜷川。「彼は?!」という周囲のツッコミに「彼、も(笑)」と言い直し、笑いを誘っていた。

『靑い種子は太陽のなかにある』

高畑については「芝居がうまいし、歌もうまい。(それで)いいんですけど、優等生になりすぎないように、時には少しいじわるを言ってみたり」とコメントした蜷川。それに対し、高畑は「たまに褒められると、逆に大丈夫かなってなってきちゃって。でも、稽古は全部楽しかったし、本番も楽しみです」と笑顔で振り返った。

また、音楽劇ということで劇中の楽曲にも注目が集まる。今回初めて蜷川とタッグを組んだ松任谷は、稽古場に毎日のように通い、その場で曲を作り直したりしたりしたという。「(稽古が)始まるまで、あまり相容れないと思っていたそれぞれの世界が、思いもよらぬ感じにまとまったなと僕は思っていて。とても満足です」と、自信を覗かせた。

『靑い種子は太陽のなかにある』

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蜷川作品常連の六平は、親子役を演じる亀梨とデュエットする曲もあると明かした。見どころについて聞かれると、「この作品の主役は集団、ということを頭に置いておいてほしい。その上で、観にいらっしゃるお客様は蜷川さん、松任谷さん、寺山さんという3つの才能、そして主演の若き2人の才能に、驚きひっくり返って頂けたら」とニッコリ。

最後に、蜷川は「お客さんは観たことがない、出演者はやったことがない、新しいミュージカルを作りたいと思いました。うまくいっているといいんですけどね。期待してください」と呼びかけ、亀梨は「死ぬ気でやらないと作品として成立しないので、演じる役を通していい汗を毎公演かきたいとおもいます」と決意をあらわした。

『靑い種子は太陽のなかにある』

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今年は、寺山修司生誕80年と蜷川幸雄80歳という節目の年。演劇界を代表する偉大な才能のダブル記念イヤーにふさわしい新たな作品が、ついに幕を開ける!音楽劇『靑い種子は太陽のなかにある』は、2015年8月10日(月)から8月30日(日)まで東京・オーチャードホールにて、9月4日(金)から9月13日(日)まで大阪・オリックス劇場にて上演される。

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