劇作家・岩松了が新たに挑む人間ドラマ『青い瞳』、2015年11月開幕!


『シダの群れ』シリーズほか、『ジュリエット通り』などを手掛けた劇作家・岩松了の新作舞台『青い瞳』が、2015年11月1日(日)より、Bunkamuraシアターコクーンにて上演される。本作は、戦場から帰還した青年の、家族への想いと戦争の残酷さの狭間で揺れる日々を繊細なタッチで描き、戦争の意味を静かに、しかし激しく観客に問いかける、喜怒哀楽すべてが詰まった人生のような作品となっている。

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舞台はある戦争終結後の地域社会。神経のすり減るような戦場での経験を抱えながらそれぞれの故郷に帰る兵士たち。両親と妹のもとに帰ったツトムもそうした一人だった。家族もそんなツトムをどう扱っていいのか正解が見つけられず、どこか不自然だった。そんな中、妹のミチルははつらつとした若さをぶつけるようにツトムに一点の曇りもない青春を見せてくれるが、ツトムの心は晴れない。戦場に真実があるというのではない。多くの失った戦友たちの魂を思う自分と、故郷での日々はあまりにも距離があるからだ。自らの価値のありかを見失い、ふさぎ込むツトムの前に現れたのは、かつて子どものころ自分を心の迷いから救ってくれた「タカシマさん」だった…。

主人公ツトムに、2008年上演の舞台『羊と兵隊』で、岩松の劇世界を生き生きと繊細な演技で体現してみせた中村獅童、ミチルの恋人サムには、蜷川幸雄演出『冬眠する熊に添い寝してごらん』で難役を見事に演じきった上田竜也、ツトムの妹ミチルには『太陽2068』で初舞台にして蜷川幸雄の厳しい演出にも臆せず、観客に鮮明な印象を残した前田敦子。その他、自ら父を演じる岩松、『浮雲』公演以来20年振りの岩松演出作品出演となる勝村政信、包み込むような優しさとクールな現代性が同居する伊藤蘭など、名実ともに最強の出演者陣が顔を揃えた。

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豪華キャスト陣が描き出す、言葉の奥に潜む真実の人間模様を描くドラマにご期待あれ!
舞台『青い瞳』は、2015年11月1日(日)から11月26日(木)まで、Bunkamuraシアターコクーンにて上演される。

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