待望の再演!屋良朝幸×中川晃教 ミュージカル『SONG WRITERS』開幕レポート!


2015年7月20日(月・祝)にシアタークリエ(東京・日比谷)で開幕したミュージカル『SONG WRITERS』。二年振りとなる今回の再演では、作詞家・エディ役の屋良朝幸、作曲家・ピーター役の中川晃教に加え、すべてのオリジナルキャストが再結集し、再び熱い思いを舞台にぶつける。初日の午後に行われた関係者向けゲネプロの様子をお伝えしよう。

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舞台は1970年代のNY・イーストヴィレッジ。この街で世界に通用するオリジナルミュージカルを作ろうと作詞家・エディ(屋良朝幸)と作曲家・ピーター(中川晃教)は友人の音楽ディレクター・ニック(武田真治)に励まされながら試行錯誤を重ねていた。そんな中、エディはマリー(島袋寛子)という女性と知り合い、彼女こそが自分たちが作るミュージカルの主演女優だと信じてマリーのアイディアを基に新しい脚本を書き始める。だが、いつしか虚構のはずの脚本と現実世界とがリンクしていき、事態は思わぬ方向に…。

『SONG WRITERS』

主役のエディを演じる屋良は、今回もキレのあるダンスを惜しみなく披露。彼が踊り出すだけで劇場内の熱量がはね上がるのが分かる。二年前に辛い稽古を共に乗り越え、一緒に舞台に立った中川との息の合い具合も申し分なく、二人が「信じていた」と語る再演を心の底から喜び、楽しみながら演じている様子が客席までしっかり伝わるのが嬉しい。

歌姫・マリー役の島袋は、明るさとキュートさで舞台に華やかさを加え、ニックを演じる武田はコミカルな面とシリアスなモードを巧みに使い分け作品に深みをもたらしていた。

『SONG WRITERS』

歌、ダンス、演技とすべての要素を要求される本作で、屋良のダンス、中川の歌、そして武田を始めとするカンパニーの遊び心たっぷりの芝居が見事に融合していく様は痛快であると共に清々しい。オリジナルミュージカル作品にありがちな気恥ずかしさが一切ないのもこの作品の魅力の一つだろう。

2013年の『SONG WRITERS』初演をきっかけに、屋良は自らの歌ともう一度向き合うことを決意し、中川は屋良のダンステクニックとそのセンスに心の底から打たれたという。共演がきっかけで“親友”になった二人が、最強のカンパニーに囲まれ、「初演と同じレベルではお客様は満足しない」と語る岸谷五朗のブラッシュアップされた演出にどう応えているのか。その答えをぜひ劇場で体感して欲しい。

◆ミュージカル『SONG WRITERS』
~8月9日(日) シアタークリエ(東京・日比谷)
2015年8月15日(土)~8月16日(日) 京都劇場

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