“テニミュ”卒業後の小越勇輝が初主演!ロック☆オペラ『サイケデリック・ペイン』開幕


2015年4月4日(土)から東京・天王洲 銀河劇場にてロック☆オペラ『サイケデリック・ペイン』が幕を開けた。ミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズンで4年間主人公の越前リョーマ役を演じてきた小越勇輝が卒業後初めて挑むことでも注目を集めている本作。初日に先駆け行われた熱いゲネプロの様子をレポートする。

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人気急上昇中のロックバンド“サイケデリック・ペイン”のヴォーカル・詩音(小越)の前に現れた謎の美女・ソフィ(七木奏音)。自らを天使だというソフィは、“ブレイン・スクエア”のハッキングで毎夜詩音に「世界を救えるのはあなただけ。あなたが救世主です」と訴える。いつしかソフィの存在は、人知れず“孤独”を抱えていた詩音の心に特別な感情を芽生えさせた。そんな詩音の異変に気づいたギター・魁人(桜田通)につめ寄られ、詩音はバンドを辞めると言いだす。宿命を背負った詩音と、そんな彼を放っておけない魁人、そしてバンドそのものも“天使”と“悪魔”の争いに巻き込まれていく―。

ロック☆オペラ『サイケデリック・ペイン』

2012年に初演された時も福士誠治綾野剛らの熱演が話題を呼んだが、今回も小越をはじめ、TV『弱くても勝てます~青志先生とへっぽこ高校球児の野望~』(NTV)の桜田(3代目越前リョーマ!)や、舞台『ライチ光クラブ』の佐藤永典、ロックバンド“DISACODE”のベーシストとして活躍している慎之助、舞台版『青の祓魔師』の汐崎アイルなど個性豊かなキャストが顔を揃えた。

ロック☆オペラ『サイケデリック・ペイン』

ここはライブハウス!?と思うくらい、いちばんの見どころは歌と生演奏の迫力だ。バンドメンバーを演じる佐藤はピアノ、汐崎はドラム経験者であり、慎之助は現役のバンドマン。桜田は独学とは思えないぐらいのギターの腕前とパフォーマンスを見せてくれる。そして小越の歌声は、表情豊かで激しくも繊細だ。フロントマンとしてバンドを引っ張り、全身からほとばしるエネルギーで会場をロック一色に染め上げていく。七木や佃井皆美玉置成実といった女性陣もパワフルで美しい歌声を響かせ、呼応していく。(後ほど、動画でもご披露します!)

ロック☆オペラ『サイケデリック・ペイン』

物語の根幹を支える音楽を作り出したのは、日本を代表する作詞家・森雪之丞と日本屈指のギタリスト・布袋寅泰。彼らが描きだす感情豊かな音の世界は、まさに本領発揮といったところ。今回脚本も手がける森は、これまで劇団☆新感線の『五右衛門ロック』(2008年)や『薔薇とサムライ』(2010年)など話題作の作詞や『シカゴ』(2008年・2010年)などの訳詞も手がけてきた。舞台への楽曲提供は初である布袋との最強タッグで、淡い恋模様や男同士の絆、天使と悪魔の激しい戦いを描き上げている。劇中の音楽は、耳に残って離れないこと間違いなし。思わず拳を振り上げたくなる衝動に駆られそうだ。

ロック☆オペラ『サイケデリック・ペイン』

大切なことは“みんなロックが教えてくれた”――。ロック☆オペラ『サイケデリック・ペイン』は、2015年4月4日(土)から4月12日(日)まで東京・天王洲 銀河劇場にて上演される。その後、4月17日(金)から4月19日(日)まで福岡・キャナルシティ劇場にて、4月30日(木)から5月4日(月・祝)は大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて上演予定。

ロック☆オペラ『サイケデリック・ペイン』

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