上白石萌音の“家族も知らない新たな一面”とは!? 舞台『みえない雲』公開舞台稽古


今年公開された映画『舞妓はレディ』で一躍脚光を浴びた新鋭女優・上白石萌音が、昨日、12月10日(水)、東京・シアタートラムで舞台初主演作となる『みえない雲』の公開舞台稽古を行った。本作は西ドイツの原子力発電所の事故をきっかけに、悩みさまよいながらも強く生きる14歳の少女ヤンナ・ベルタを主人公とした、シリアスな社会派作品である。

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これまでに『舞妓はレディ』やミュージカル『王様と私』などでその実力を発揮してきた上白石だが、本作ではヤンナ・ベルタとして今までには見せたことのない表情をみせている。挑戦ともいえる役どころについて、上白石は「私はあまり大人の人に反抗したことがなかったけど、ヤンナ・ベルタは自分の意思を持っていて、嫌だったら相手が誰であれ、それをちゃんと伝えられる女の子。(ヤンナ・ベルタの)『どんなことがあっても生きていくんだ』という意思を伝えられたら」とやる気十分の様子。

役作りについての質問に対し、「本の中に登場するいろんな大人の人のあり方にイライラしたりしながら、自然とヤンナ・ベルタと同じように『この人とは合わない、この人は好き』と感じられた」と語る上白石だが、普段の私生活では「あまり怒ることがないかな(笑)」という。これに対して、脚本・演出を務める瀬戸山美咲は「怒らないけど、ものすごく気は強いんじゃないかな(笑)。自分の考えをしっかり持っている」と若干の訂正を加え、「怒るという芝居もそうですし、最後のほうで“弟を埋めに行く”というシーンでは、台本上はト書きしかないのに、いろいろ考えてくれてきて…。それを初めて稽古場で見せてくれたときに『こんなに丁寧に感じながら、考えて作ってきてくれたんだ』とすごく驚きました」と、その実力を絶賛。

また、映画『舞妓はレディ』の周防正行監督や妹で女優の上白石萌歌なども来場予定だと明かした上白石。周防監督については「緊張しちゃうので、マネージャーさんに(周防監督が来る日を言わないでもらっています。終演後にお会いしたいです」と照れ笑い。さらに「鹿児島から父も観に来てくれるので、家族にも“私が大人に反抗する”という新たな一面を見てもらえるんじゃないかなと思います(笑)」と締めくくった。

出演は上白石のほか、陽月華、塩顕治、中田顕史郎、大原研二(DULL-COLORED POP)、浅倉洋介、橘花梨、石田迪子、つついきえ、佐藤真子、間瀬英正、大森美紀子(演劇集団キャラメルボックス)。舞台『みえない雲』は、東京・シアタートラムにて12月10日(水)から16日(火)まで上演される。

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