南果歩、栗原英雄らで家族の1年を描いた傑作戯曲『これだけはわかってる』上演決定


アンドリュー・ボヴェルの傑作戯曲『これだけはわかっている ~Things I know to be true~』の上演が決定。出演者には、南果歩、栗原英雄、山下リオ、市川知宏、入江甚儀、山口まゆが名を連ねた。

本作は、家族同士のコミュニケーションの難しさ、それぞれの思い、両親の理解の範囲と、それを超える子どもたちの考え、そして父親や母親の考え、皆が交差しぶつかり合いながら互いに成長してゆく姿を、1年を通して描いた作品。

家族の母親役を南、父親役を栗原、長女役を山下が演じる。南と山下が親子役を演じるのは本作が2度目。

また、本作の公演初日が俳優デビュー15年目の記念日となる市川、デビュー15周年を迎える入江が、同じ事務所の先輩・後輩という間柄で兄弟役を演じるのも見どころの一つ。そして、家族の中でやや年の離れた妹・末娘役を演じる山口は、本作で初舞台を踏む。

演出は、2017年にも本戯曲をリーディングドラマとして演出経験のある荒井遼が手掛ける。

tsp NextStage『これだけはわかってる』~Things I know to be true~は、6月30日(金)から7月9日(日)まで東京芸術劇場 シアターウエストにて上演される。

コメント紹介

南果歩

素晴らしい戯曲に出会いました。
家族それぞれの葛藤や苦しみ、そして人生が、日常を通して鮮やかに描かれています。どうしようもない思いを抱えて人は生きている。正攻法の会話劇、可笑しみや行き違いが溢れています。この物語の要となる、母フラン役を演じられることにワクワクしています。演出の荒井遼さんをはじめ、素晴らしいスタッフ・キャストと共に、心に残る舞台を作り上げていきたいと思っています。
劇場でお持ちしています。

栗原英雄

戯曲を読ませて頂いて、素晴らしさを感じながら・・・演るのは大変だ!と正直思いました。六人家族のプライス一家の物語。側から見ると一見幸せそうな家族だが、それぞれが問題を抱えてる現実。社会と家族、夫と妻、親と子供、家族と個人。些細な綻びから家族の調和は崩れていく。演出の荒井遼さんがどう捌いて行くか皆さんご期待ください。素敵な共演者の皆様とプライス家に起きている物語を紡いでいけたらと思っております。これは再生への物語。私は、これだけはわかってる。

山下リオ

私にとって「家族」という塊は、時に優しく、時に鋭く、様々な形に変化しながら、私の人生に大きな影響を及ぼしてきた。そうして当たり前のようにいる家族が、他人(人間同士)の集まりでもあることに気づいた瞬間、なぜか永遠に愛してしまう不可解な存在のようにも感じてしまう。この作品の読んでいると、そんな不可解の氷が溶けていくような気がしました。
これまで家族に思ってきたこと、これから家族に思うことが怒涛のように私に流れ込み、最後は涙が止まりませんでした。ぜひ、たくさんの方に観ていただきたいです。

市川知宏

一家の長男マークを演じます。長男として、一人の人間として家族とどう向き合っていくべきなのか。稽古を重ねながら模索したいと思います。今回の作品を通して皆様に「家族」という普遍的な存在を改めて再考する機会にして頂きたいです。そして、公演初日の6月30日は自分がデビューしてからちょうど15年目に入ります。一つの節目としてここからまた良いスタートに出来るよう真摯に臨みたいと思います。ぜひ劇場にお越しください。

入江甚儀

家族は運命共同体、良い方にも悪い方にも共に影響し合うのが必然的。ここ数年 30 代を目前にしてより思うようになりました。
台本を読んでみて、率直にこの作品に参加出来て嬉しいと思いました。なぜなら僕自身の物語でもあり、救いがあったからです。きっと皆さんの物語でもあると思います。ぜひ劇場へ観に来てください!

山口まゆ

舞台のお話をいただいた時、嬉しさと同時に自分に対しての試練を感じました。
舞台は緊張感と生の感情が揺れ動く感覚が映像とはまた異なり、新たな努力と度胸を身に付けなくてはと稽古前からとても緊張しています。台本はとても面白く、一気に読んでしまいました。家族とはいえ生き方や価値観が違う人同士がぶつかり合いながら、心を打ち解けていく姿がとても魅力的な作品です。先輩方の背中を追いかけながら、全力でがんばっていきたいです!ぜひご来場ください!

tsp NextStage『これだけはわかってる』~Things I know to be true~ 公演情報

上演スケジュール

2023年6月30日(金)~7月9日(日) 東京芸術劇場 シアターウエスト

<チケット>
【料金】6,600円(全席指定/税込)
【一般発売】5月25日(木)~

スタッフ・キャスト

【作】アンドリュー・ボヴェル
【翻訳】広田敦郎
【演出】荒井遼

【出演】
南果歩 栗原英雄 山下リオ 市川知宏 入江甚儀 山口まゆ

あらすじ

これは「私の家族」の物語です。
物語はオーストラリアの地方都市アデレードの郊外。いわゆる地方都市。そこにプライス家の日々がある。
母親のフラン(南果歩)は看護師、父親のボブ(栗原英雄)は元自動車工。今は長女ピップ(山下リオ)の子どもの迎えや庭の手入れ、特にそこに植えられたバラの手入れが主な彼の仕事だ。
そこにヨーロッパへ一人旅にでていたはずの末娘のロージー(山口まゆ)が帰ってきた。どうやら旅先で出会った男性との恋にやぶれ、心の傷を癒すために家族の元へ戻ってきたようだ。

プライス家は六人家族。長女のピップは教育局で働くキャリアウーマン、長男のマーク(市川知宏)はIT系のエンジニアで次男のベン(入江甚儀)は金融関係で働いている。どこにでもある家族の会話と風景がそこにある。一家を切り盛りする母親を中心に皆が家族を想い、慈しみ合っている。とても明るい活気のある家族。しかし、それぞれがなかなか家族に言い出せない悩みや問題を抱えていた。
一番近いはずの家族、でも実はもっとも遠い存在と感じることがある「家族」。打ち明けられない悩みや、本当に言いたいことが伝えられないもどかしさ。そして本当は愛していると伝えたいのに、感謝しているのに、それがことばにできない時、あるいは意図せずに酷いことばを投げつけて、傷つけ合ってしまう家族との関わり。

わたしたちの人生はこんな痛みや悲しみや、もちろん喜びもですが、家族や人との関わりの中で経験し、自分が「わかっていること」、自分にとって「本当のこと」のリストを増やしていくのでしょう、決してそれを知らなかった頃には戻れないことを知りながら・・・。

春・夏・秋・冬・・・、そして春・・・。再び巡ってくる季節、木々や花たちは1年前と同じように芽吹き、花は咲く。しかし、その春は1年前の春とは確実に違う春なのです。
この物語はそんな家族のとある1年間の物語です。

公式サイト

【公式サイト】https://tspnet.co.jp/koredake/







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