待望の舞台第2弾！演劇調異譚『xxxHOLiC』-續-レポート――太田基裕、阪本奨悟らが導く妖しくも美しい“アヤカシ”の世界

演劇

2023年4月7日（金）より、演劇調異譚『xxxHOLiC』-續-が、東京・天王洲銀河劇場にて開幕した。本記事では、その公演の模様をレポートする。

【前作の動画はこちら】太田基裕、阪本奨悟らでCLAMP作品を舞台化！演劇調異譚『xxxHOLiC』公開ゲネプロ

待望の舞台第2弾！演劇調異譚『xxxHOLiC』-續-レポート――太田基裕、阪本奨悟らが導く妖しくも美しい“アヤカシ”の世界

『xxxHOLiC』は人気創作集団CLAMPによる大人気漫画作品。2003年から「ヤングマガジン」（講談社）にて連載が開始し、アニメーションやTVドラマ、実写映画など様々なメディアミックス展開が行われている。2021年にオールメイルで初舞台化され、本作は第2弾となる。

「願いを叶える」という不思議なミセの女主人・壱原侑子役に太田基裕、“アヤカシ”を惹き寄せる体質を持つ男子高校生・四月一日君尋役に阪本奨悟、寺の息子で四月一日の同級生・百目鬼静役に松島勇之介、四月一日の憧れ九軒ひまわり役に赤澤遼太郎ら第１弾のキャストが続投。

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さらに、猫娘役として三井淳平、佳朱弥役として加納幸和が参加している。加納は前作でも女形所作指導して関わっており、本作で待望の出演となる。演出は松崎史也、脚本は畑雅文と、こちらも第1弾から引き続きタッグを組む。

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壱原侑子（太田）のミセには願いを叶えてほしい客が現れる。願いを持った客にしか行くことが出来ない。侑子は客の願いを叶えるが、相応の対価を要求する。

「この世には偶然なんてない。あるのは必然だけ」

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侑子の元でアルバイトをすることになった四月一日君尋（阪本）は、ある日店の前で掃除をしていると上品な婦人・佳朱弥（加納）と出会う。侑子が長期で不在の中、子どもを亡くした朱弥と両親がいない四月一日は交流を深めていく。しかし四月一日の体調は日に日に悪くなり･･･。

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本作は第１弾と同様に、圧倒的な美しさと怪しさで物語が展開していく。その中心にいるのは太田が演じる侑子だ。艶やかな振袖、デコルテが美しいタイトなロングドレス、涼やかなパンツルック･･･と様々な衣装を着こなしていく。長く艶やかな黒髪、大きな瞳に長い手足、太田は益々美しさに磨きがかかっているようだ。本心が見えないミステリアスな佇まい、マルモリと共に遊ぶ無邪気な笑顔、四月一日への慈愛に満ちた眼差し･･･と侑子に魅了される。

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そして、阪本の四月一日の溌剌とした明るさ、包み込むような優しさ、そしてどこか影をもった姿にも惹かれる。四月一日が“アヤカシ”を惹きつける魅力があるのも納得してしまう。また阪本の小顔で手足が長い姿が、原作からそのまま出てきたようなビジュアルなのも注目だ。

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特に百目鬼演じる松島とのバランスが、原作の二人そのままである。体格差に加えて、例えば制服のシャツを四月一日は少しタイトに絞り、原作のビジュアルを大切にしているのが伝わってくる。

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また四月一日を取り囲む女性キャラクター達の美しさも多様だ。四月一日に恋する控えめな座敷童（櫻井佳登）、勝気でゴスロリファッションの雨童女（大平俊也）、元気で活発な猫娘（三井淳平）が明るく作品を盛り上げる。侑子のミセに住むマルダシ（後藤成貴・村山董絃 ※Wキャスト）とモロダシ（加藤岳・猪股怜生 ※Wキャスト）の可愛らしさには終始頬が緩んでしまう。

待望の舞台第2弾！演劇調異譚『xxxHOLiC』-續-レポート――太田基裕、阪本奨悟らが導く妖しくも美しい“アヤカシ”の世界