『七人のおたく cult seven THE STAGE』開幕!林翔太「バチバチのアクションコメディをお届けします」


2023年3月4日(土)に東京・紀伊國屋サザンシアターにて、舞台『七人のおたく cult seven THE STAGE』が開幕した。初日前には、出演者より林翔太、栗山航、校條拳太朗、矢部昌暉(DISH//)、藤岡沙也香、諸橋沙夏(=LOVE)、石田千穂(STU48)、後藤紗亜弥、なだぎ武、松尾貴史が舞台挨拶を行った。

本作は、脚本家・小説家の一色伸幸(映画「私をスキーに連れてって」など)が原作・脚本を務め、ウッチャンナンチャンの初主演で1992年に公開されたアクションコメディ映画を舞台化したもの。舞台版の演出は元吉庸泰が担当した。

それぞれに夢中になるものを持つ“おたく”たち。ある日、「格闘技おたく」近藤みのる(林)の前に、「ミリタリーおたく」星亨(栗山)が現れ、「ある計画に力を貸してほしい」と告げる。

同じように、ゲームデザイン会社の社長で「Macおたく」の田川孝(校條)、星の微弱電波での招集に応えた「無線おたく」の水上令子(諸橋)、若手アイドル・藤堂のぞみ(後藤)などの追っかけに勤しみ同人誌作りに使命を燃やす「アイドル&車改造おたく」の国城春夫(矢部)、田川に連れられてやってきた美女・湯川りさが、ある島に集められる。

星は、ある作戦のために、「自分と同じ目をしている」者を集めたという。作戦とは、星が同じアパートに住むティナ(石田)という女性のために、この島の有力者・高松一(松尾)から“あるもの”を奪還する、という者だった。

星の計画が「正義」なのか分からず、一枚岩になれないおたくたち。そこへ、高松の部下ながら伝説の「フィギュアおたく」丹波達夫(なだぎ)が現れ・・・。果たして「おたく」たちは、それぞれの得意ジャンルを駆使し作戦を成功に導けるのか?

舞台挨拶の時間がタイトということで、ストップウォッチを持参してきた林。そして「僕の役は、18年間身体を鍛え続けているんですが、僕自身はなんと33年間一度も鍛えたことがありませんでした。なので、急いでジムに通いました。ようやくお披露目できる日が来て、非常に楽しみでございます」と、持ち時間ぴったりの挨拶をした。

栗山は「おたくの中で唯一僕の役だけ監修がついているんです。おたくの監修って、ちょっとよく分からないと思うんですけど・・・(笑)。この衣裳も本物です。細かいところまで観ていただけたらと思います」とこだわりを明かした。

校條は「少しでもパソコンに触れようと、家にあるパソコンでいっぱいゲームをやってきました。精一杯がんばりたいと思います」とコメント。

矢部は、アンサンブルや裏でのスタッフワークに触れ、「アンサンブルの皆さんはいろんな役をやったり、後ろではスタッフさんたちがバタバタと動いていたり、本当にてんやわんやな舞台になっていますので、ぜひ最初から最後まで楽しんでいただけたらと思います!」とアピールした。

藤岡が「一生懸命、7000%の力でがんばっていきたいと思います」と言うと、続く諸橋は「じゃあ、私は7億%の力を振り絞って!」、石田は「外国人かつお母さんという、新しい挑戦がたくさんある役です。70兆%の力を出してがんばります!」、後藤は「ダンスあり、くるくる回る舞台機構あり。その中で私は7京%の力を出します!」とチームワーク(?)を発揮。

コンパクトなコメントが続く中、なだぎは「原作は30年前の映画で、私も大好きでした。当時のおたく文化は、サブカルチャー中のサブカルチャーだったんです。それが、今となっては一つの文化になり、おたくという者へのイメージもガラリと変わりました。30年前を知っている方は『懐かしいな』と、知らない方は『こんな感じだったんだ』と、いろんな意味で楽しんでいただけたらいいなと思います」と、しゃべりまくりで林を慌てさせ、しっかりと笑いを取った。

そんなやり取りを微笑ましそうに見ていた松尾が「若い人たちに混ざって老体に鞭を打ち、介護されるようにやっております(笑)。敵役として負けないように・・・7%の力でやっていきたいと思います!」と、ちゃっかり乗っかると、なだぎからすかさず「下がったな!」とツッコミが飛ぶなど、座組のいい雰囲気が伝わってきた。

最後に、林は「こんなに面白い作品は他にありません!全員でバチバチのアクションコメディ作品をお届けできたらなと思います。一人でも多くの方に観ていただきたいので、ぜひよろしくお願いします!」と締めくくった。

この30年の間に、“おたく”に対するイメージはガラリと変わり、人との繋がり方も多様化してきた。でも、変わっていないこともたくさんある。好きなものは人生を豊かにしてくれるし、人を強くしてくれる。共有できなかったり分かりあえなかった時の寂しさは人一倍寂しさを感じるし、その分、「仲間」を得られた時には例えようのない喜びを感じられる。

一生懸命なおたくたちの奮闘、役者たちの奮闘を、ぜひ劇場で。

『七人のおたく cult seven THE STAGE』は、3月4日(土)から3月12日(日)まで東京・紀伊国屋紀伊国屋サザンシアター、3月18日(土)・3月19日(日)に大阪・サンケイホールブリーゼにて上演。上演時間は95分(休憩なし)を予定。

(取材・文・撮影/エンタステージ編集部 1号)

『七人のおたく cult seven THE STAGE』公演情報

上演スケジュール

【東京公演】2023年3月4日(土)~3月12日(日) 紀伊国屋紀伊国屋サザンシアター
【大阪公演】2023年3月18日(土)・3月19日(日) サンケイホールブリーゼ

スタッフ・キャスト

【原作】一色伸幸
【脚本】モラル・池亀三太
【演出】元吉庸泰

【出演】
格闘技おたく・近藤みのる役:林翔太

ミリタリーおたく・星亨役:栗山航
パソコンおたく・田川孝役:校條拳太朗
アイドル&車改造おたく・国城春夫役:矢部昌暉(DISH//)
レジャーおたく・湯川りさ役:藤岡沙也香
無線おたく・水上令子役:諸橋沙夏(=LOVE)
喜一の母・ティナ:石田千穂(STU48)
劇中アイドル・藤堂のぞみ:後藤紗亜弥

フィギュアおたく・丹波達夫役:なだぎ武
島の有力者・高松一役:松尾貴史

<アンサンブル>
福島悠介 田中亮 小川隆将 速川大弥 風間涼香 篠塚音初

公式サイト

【公式サイト】http://www.mmj-pro.co.jp/cult-seven/
【公式Twitter】@otasute

(C) 一色伸幸/『七人のおたく cult seven THE STAGE』製作委員会







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