【ジャンフェス振り返り】ドクステ再演希望です!「Dr.STONE」 THE STAGE~SCIENCE WORLD~ トークステージで木津つばさ、岩城直弥、宇野結也がサイエンス!


昨年末、開催された「ジャンプフェスタ2023」。 毎年、イベント内では集英社「週刊少年ジャンプ」をはじめとするジャンプ関連コンテンツの舞台化に関する振り返りと新作公演情報などが発表される。株式会社ネルケプランニングのトークステージでは、今回も様々な“ここだけ”トークが展開された。その一部をご紹介する。

本記事では、昨年夏に初めて舞台化された「Dr.STONE」THE STAGE~SCIENCE WORLD~のトークステージの模様をお届け。イベントには、千空役の木津つばさ、大木大樹役の岩城直弥、獅子王 司 役の宇野結也が登壇し、鎌苅健太のMCでトークを繰り広げた。

登壇者の中で、ジャンフェス初参加となった木津は「テンション上がりまくりますね!僕たちが会場への移動中に盛り上がってたら、鎌苅さんが、中入ったらこんなもんじゃねえぞって期待値を上げてくださったんですが、それがぶち壊れるぐらいすごい!」と大興奮。

「Dr.STONE」の舞台化については、「僕も原作を読んでいたので、(役をいただいて)光栄に思うと同時に“科学”をどう表現・再現するのだろう?と気になっていました。まさか、実際に科学実験を本編の中でやらせていただけるなんて思ってもいなかったので、科学監修・指導で入ってくださった市岡元気先生に、僕たちも少年心をくすぐられました。稽古からすごく楽しかったです」と振り返った。

岩城も「子どもの頃から『雲って何でできているんだろう?』と考える理科好きの少年だったので、もう楽しくてしょうがなかったです!元気先生のYouTubeも観ていたので」とコメント。宇野も「僕は、小学生の頃にこの作品に出会っていたら、より楽しかっただろうなと思いました。同時に、獅子王 司の身体がすごすぎて!この胸のカット(筋肉の深み)を出すにはどうすればいいんだろう・・・と、増量の方法とか、めちゃめちゃ研究しました」と、語った。

トークは、千空の決め台詞より「ドクステ 唆るぜこれは!! 100億%名シーン!」と題する、3人のお気に入り場面の話へ。木津が選んだのは「千空が幼少期時代を思い出す回想シーン」。大人になった千空と、幼少期の千空が同じ空間に現れ、感情が動いていく作りが「舞台ならではの表現だと思いまして。杠や大樹との思い出を語るシーンは、彼の中でも大切な場面だったので」と選出の理由を説明。

さらに、「千空って、何でも一人でできてしまうカリスマ性が魅力の一つだと思うんですが、彼もまた人に支えられて生きていることを感じる部分でしたし、ドクステカンパニーのみんなと一緒に物語を創っているのが特に強く感じられたんですよ。千空がみんなに背中を押してもらっている気持ちになるので、大好きなシーンでした」と加えた。

宇野も「僕もこのシーン大好きで、すごく感動する」と同調しながら、「でも、ロケットが僕の背中を飛んでいくんです。感動しているのに、『くる・・・!』『歌が終わったらくる・・・!』『もうすっ・・・(パァン!)うはぁ!」』みたいな(笑)」とドクステならではの科学を駆使した演出に、妙な緊張感があったことを告白。

すると、木津も「僕も大きな音が苦手なんですよ(笑)。でも、千空としてはそんな素振りを見せられないから・・・」と苦笑い。空気圧を利用して飛ばすロケットの演出には、それ以上に苦労が多かったようで「めちゃくちゃ角度や置く場所を研究して、飛んだ後にはうまく反対側の袖に入るように入射角を調整するんですよ。ちょっとした翼のずれで角度が変化してしまうので」。楽しい演出には知られざる努力があった。

宇野の思い出のシーンも、特殊な演出について。「司が杠の髪の毛を思いっきり切る最低なシーンなんですけど(笑)。これ、千空に対して演技で圧をかけながら、杠のカツラの中で止めてあるボタンやフックを外すんです。超繊細な作業で」と明かした。

フックの形状をS字フックにするか、カラビナにするか、という段階から試行錯誤だったそうで、「裏でスタッフさんがカツラについているワイヤーを引いてくれるんですけど、そのテンション感も日によって違うし、周りにある柵にワイヤーが引っかかってしまうとうまく袖に飛んでいかないことも」と、ここでも入射角が重要だったと語った。

木津が「いろんな失敗をしました。やっぱり、失敗は成功の元なんですよ」と呟くと、一同大きく頷いて、「ビバ!サイエンス!」とドクステの決め台詞を口にした。

岩城が選んだのは、そんな「ビバ!サイエンス!」が良い効果を出し、ドクステ名物となった「実験コーナー」。劇中に観客と一緒に考える、参加型のシーンがあり、そこに舞台オリジナルキャラとして登場したドクタロー(石田 隼)と一緒に、大樹や杠が参加していた。

これには、本編内で千空と大樹・杠が別れてしまい、途中から二人に出番がなくなってしまうことから、という裏事情もあったからだそうだが、岩城と、小川 杠役の西葉瑞希は、観客を盛り上げるのに大活躍。また、岩城はドクタロー役の石田を「舞台オリジナルキャラクターとして、いい味を出してくれていたんですよ」と大絶賛。これに、木津と宇野も「いい仕事」「なくてはならない存在」と頷く。ドクステは、WELCOME KIDS PROJECT 対象公演として「お子様も楽しめる公演」をコンセプトにしている。子どもが演劇を楽しむ上で、ドクタローを中心とした「サイエンスショー」は、そのコンセプトを実現する大きな役割を果たしていた。

また、「サイエーンス!」ポーズは、石田考案だったそう。「ほかにも、結構隼くんのアイデアが取り入れられているんです。振付師・石田 隼でした!」と、本人不在の中、その功績を称えまくっていた。

このほか、「役作りのために毎日5食食べたり、宇野さんと筋トレしたりと筋肉には一番こだわりました」(岩城)、「司って、柔和な喋り方と裏腹に、漫画を見るとぐわっと目を見開いて、怖い顔をしているじゃないですか。そういうところを、顔で表現したいと思ってやっていました」(宇野)など、役作りについてのこだわりも。

そして、木津は「ジャンプ最高!自分たちが小さい頃からずっと傍にあった『ジャンプ』の作品を、こうして役者として演じさせていただけるっていうのは、ほんとにありがたいことですし、こうやってお話をさせていただける機会があるのはありがたいな」と楽しげに語った。

せっかくなので、実際に劇中で行われていたクイズの中の「鉱物クイズ」を、トークステージでもやってみることに。鎌苅に「公演でも実際に出されていたクイズなので、皆さんはもちろん答えられますよね?」と問いかけられると、3人は「うっ!」と言葉につまりつつ、本気モードに。

問題は、「世界にはそれぞれ国石、その国を象徴とする石がありますが、日本の国石は?」など、実際に公演内で出題されていたものが出題された。

「千空役なのに・・・そのシーンはちょうど給水していたから・・・!」と木津が迷ったり、出題者側として大樹が間違える担当だったため演じた岩城が謎の答えの覚え方をしていたり、頭がいい設定である司なのに演じた宇野が「僕、司なので」と言いながら思いっきり間違えたり・・・いろいろあったが、クイズコーナーを答える側として体験し、3人は「お客様たちはこんな感覚だったのか!楽しいっすね、これ!」と目を輝かせた。

舞台では、この問題と答えが、続きのストーリーの中で鍵になるものとなっていた。舞台をご覧になっていない方は、ぜひ映像で体験してみてほしい。

気になるのが、ドクステの今後。昨年夏の公演は、途中で中止になってしまったこともあり、一同リベンジしたいと思っている様子だった。

宇野は「途中で中止になってしまった時に、『#ビバ再演ス』 というハッシュタグを作って想いを綴ったこともあり、必ず再演をしたいです。作品が続くことで、科学が好きな少年少女が増え、明るい未来に繋がればいいなと思っているので、ぜひ今後もドクステの応援をよろしくお願いします!」と力説。

岩城も「僕もこのカンパニーが大好きなので、また集まりたいですし、作品をもっとたくさんの人に観てもらいたいです。映像では、大樹くんの声が大きいと思うので、音量に注意してください(笑)」とアピールした。

最後に、木津は「作品を通してその作品の素晴らしさを伝えることも然りですが、僕たちが役者としてこの気持ちを直接伝えることはとても大切なことだと、舞台上に立つことで気付くことが沢山ありました。ドクステをやることは僕たちにとっても明日を生きる力になりましたし、皆様にとってもそうなっていたらいいです。またお会いできる日を楽しみにしております!」と締めくくった。

「Dr.STONE」THE STAGE~SCIENCE WORLD~は、MIRAIL(ミレール)にて買い切り映像販売中。ぜひ映像で「サイエーンス!」して、いつかの朗報を待ちたい。

【公式サイト】https://drstone-stage.com/

(取材・文・撮影/エンタステージ編集部 1号)

配信情報

【配信プラットフォーム】公式動画配信サービス MIRAIL(ミレール)
【収録内容】7月9日 初日映像
【販売価格】4,900円(税込)
予約開始

※購入後はサービス終了まで無期限でいつでもどこでも高画質で視聴可能
※MIRAIL(ミレール)は、映画、ドラマ、音楽、アニメ、バラエティなど様々な作品の製作者・販売者から直接作品をレンタルしたり購入したりできる国内唯一の公式動画配信サービス
※DVD、Blu-rayなどのパッケージ販売は予定なし

【視聴購入ページ】https://mirail.video/title/3290033







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