ふぉ~ゆ~福田悠太「たくさん笑って!」ドタバタコメディ『ボーイング・ボーイング』レポート


舞台『ボーイング・ボーイング』が2022年5月14日(土)に東京・自由劇場にて開幕。初日公演後には取材会が行われ、主演の福田悠太(ふぉ~ゆ~)、室龍太、松本明子らが登壇した。

本作は1960年パリにて初演以降世界中で幾度となく再演され、日本でも何度も上演されているフランス劇作家マルク・カモレッティの大人気コメディ戯曲。1965年に映画化され、2008年にはロンドンの演出家マシュー・ウォーカスがブロードウェイでリバイバルさせトニー賞を受賞した。時代や言語が違っても誰もが笑える喜劇の原点が詰まった作品。

主演は『23階の笑い』(2017年)、『悪魔の毒毒モンスター』、『放課後の厨房男子』(共に2020年出演)などに出演しコメディに定評のある福田悠太(ふぉ~ゆ~)が務める。共演に関西ジャニーズJr.時代から芸人顔負けのツッコミで人気を博している室龍太、愛加あゆ、大友花恋、飯窪春菜、松本明子など。演出には三枝孝臣を迎え、上演台本は可児理華が手掛けている。

物語は“モテない男”ロベール(福田)が“モテる男”ベルナール(室)を訪ねたことから巻き起こるドタバタ喜劇。旧友のロベールと家政婦ベルタ(松本)を巻き込みベルナールは3人の恋人ジュディス(愛加)、ジャネット(大友)、ジャクリーン(飯窪)が一堂に会す場を収めることは出来るのか・・・!

取材会では初演を終えたばかりの感想を福田は「まぁーウケましたね!こんなにウケちゃって大丈夫かなってくらい(笑)手ごたえバッチリでございます。稽古からリラックスしてステージ上でもお客さんと一緒に笑いを共有できた素晴らしい時間でした!」と興奮冷めやらない様子。

和気あいあいと仲の良さが伺える3人だが、共演するのは今回が初。同じ事務所の室とも初共演だという福田が「初めましてです。喋ったこともないです」と答ると、すかさず室が「おい!すごい言うやん!記事になっちゃうから!!」とツッコむ。その様子を「ずっとこんな調子で漫才しているんです(笑)」と松本が笑顔で見守る。

作中で“モテない男”を演じる福田は「ジャニーズだけど僕はモテるタイプではないので、この役は僕のための役だな、と。この作品自体も約60年前の作品なんですけど、もしかしたら僕が(この役を)やる為に(この戯曲を)書いている可能性もありますね!役との共通点もあって、演じていてとても楽しい。やれて良かったなと思います」と笑いを交えながら役に対する想いを話した。

一方“モテる男”を演じる室は“顔に一切汗をかかない女優体質”だそうで、それが役のイメージにピッタリ!と福田と松本から賞賛されつつも、本来の性格は全く逆だという。役のキザなイメージと違いカンパニー内ではいじられつつもムードメーカーだと自他ともに認めていた。

対照的な親友を演じる福田と室。初共演でもある二人は親交を深めるために毎日二人で一緒に電車で帰宅していたと微笑ましいエピソードも。また、二人での呼び名に関して福田は室のファンからの愛称“るーたん”(命名はSnow Man 向井康二)からもじり「じゃあ俺何がいいかなー、ふくたんってよんで♪」と可愛いやり取りがあったこと明かす(今では“福ちゃんさん”、“室ちゃん”と呼んでいるとのこと)。

ファンへのメッセージとして、松本は「1960年代の名作コメディ『ボーイング・ボーイング』。素晴らしい作品、そして素晴らしい出演者・カンパニーに囲まれ、そして温かいお客様にかこまれて本当に幸せな時間を今日から過ごさせていただきます。ぜひともおもいっきり声を上げて笑って欲しいですね!こんなご時世ですが大いに笑って明日から頑張れるー!という活力にしていただきたいと思います」と意気込みを語った。

室は「暗いニュースばりですが、ここに来ていただいて、明るく笑って帰っていただけたらいいなと思っています。ぜひお待ちしております。」とコメント。最後に「この公演はここ浜松町の自由劇場と京都の京都劇場でも行いますので、そこで一緒にたくさん笑いましょうー!」と手を振り福田が締めくくった。

・・・と思いきや、帰り際に室が「苦労したこと一つありました!」と振り返り「僕が長い台詞を練習していたら、あっこさんと福ちゃんさんが邪魔してきます。この二人が一番子どもです!これ絶対に書いてください!(笑)」と取材陣にメッセージを残し、作品と同じように笑いの絶えない取材会となった。

舞台『ボーイング・ボーイング』は、2022年5月14日(土)から5月29日(日)まで東京・自由劇場にて、2022年6月3日(金)から6月5日(日)京都・京都劇場にて上演。上演時間は約2時間20分(2幕/休憩15分含)を予定。

(取材・文・会見写真/カヤシマヒデミ、舞台写真:木村直軌)

『ボーイング・ボーイング』公演情報

上演スケジュール

【東京公演】2022年5月14日(土)~5月29日(日) 自由劇場
【京都公演】2022年6月3日(金)~6月5日(日) 京都劇場

スタッフ・キャスト

【作】マルク・カモレッティ
【演出】三枝孝臣
【上演台本】可児理華

【出演】
福田悠太(ふぉ~ゆ~)
室龍太/大友花恋 飯窪春菜・愛加あゆ/松本明子

【公式サイト】https://www.bbstage.jp/
【公式Twitter】@bbstagejp




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