北川尚弥と協力して謎解き!イマーシブミステリー『アウフヘーベンの牢獄』体験会に参加してみた


2021年12月4日(土)と12月11日(土)の2日間限定でイマーシブミステリー『アウフヘーベンの牢獄』が開催される。このイベントは、「演劇×ゲーム×謎解き」を融合させた体験型演劇謎解きゲーム。観客(視聴者)は、北川尚弥が演じる主人公とオンラインで対話をしながら、謎に立ち向かうこととなる・・・。本記事では、事前にマスコミ向けに行われた体験会の模様をネタバレなしでご紹介する。

本作は、『428~封鎖された渋谷で~』『新サクラ大戦』『文豪とアルケミスト』などを生み出したイシイジロウの原作・監修、超人気謎解きゲーム制作団体「よだかのレコード」と、松竹株式会社のコラボレーション企画。ZoomとLINEのオープンチャットを用いて、観客自身が物語の世界に入って謎を解き、ストーリーを進める“没入”体験をすることとなる。脚本・演出は、朗読劇『私の頭の中の消しゴム』などで知られる岡本貴也が担当。

まず、事前に用意しておくものは、スマートフォンやタブレットやPC、メモができる紙とペン。参加するには、ZoomとLINEのオープンチャットに参加する必要があるので、事前にアプリをインストールしておこう。なおZoomとLINEのオープンチャットへの参加デバイスは分けておいた方がスムーズだった。

LINEのオープンチャットについては、Zoomにログインすると案内画面にQRコードが表示されるので、そちらを読み込めば参加できる。その際、チャットに表示するための名前とアイコンも設定できるのだが、ひらがなで読みやすい名前にしておくことをオススメする。ここまで準備が整ったら、最後は、積極的に参加する心の準備をしっかり整えて開始時刻を待とう。

北川尚弥と協力して謎解き!イマーシブミステリー『アウフヘーベンの牢獄』体験会に参加してみた

我々が最初に出会うのは、案内人である池澤春菜扮するウエイトレス。声優・エッセイストなど、様々な顔を持つ池澤は、日本SF作家クラブの会長でもある。本作はその日本SF作家クラブによるミステリー監修もされているので、“謎解き”を物語として楽しむこともできるように、しっかりと作り込まれていた。彼女の導きで、いざ、イマーシブミステリーシアター、開幕・・・!

ノイズ混じりの画面が切り替わり、ある部屋との通信がつながる。そこにいたのは、記憶を失い、自らの名前すらも分からなくなってしまった一人の青年(北川尚弥)。彼は、あなたに「助けてください」と呼びかけてくる。どうやら、どこかの牢獄にとらわれているらしい。理由は分からない。

北川尚弥と協力して謎解き!イマーシブミステリー『アウフヘーベンの牢獄』体験会に参加してみた

あなたはその室内にある手がかりを集め、“彼”の記憶を取り戻す手助けをしていくこととなる。あなたはほかの参加者とも協力して、調査を重ね、解いた謎から導き出された答えを彼に伝えていく。その先に待つものとは。彼を牢獄から救い出すことはできるのか・・・!彼の運命は、我々の手にかかっている――。

Zoomの画面の向こうでは、北川が今、まさに“彼”を演じている。演出の中にはそれがはっきり分かる工夫もされており、そう伝わった時、思わず心臓がはねた。そう、“あなた”は北川と一緒に物語を進める“共演者”でもあるのだ。

北川尚弥と協力して謎解き!イマーシブミステリー『アウフヘーベンの牢獄』体験会に参加してみた

仕掛けられた謎は、一筋縄ではいかないものばかり。参加者同士、LINEのオープンチャットで情報交換することもできるので、互いにヒントを出すなど助け合ってOK。オンラインのおもしろい部分だが、目の前に現れる謎は、人によって違うことも・・・。謎解きに慣れていない方は困ったら、どんどん書き込もう。

また、そのLINEチャットは“彼(北川)”にも見えているので、彼に必要だと思うことはどんどん発信していこう。目に見える情報から感じるあなたの“違和感”は、のちのち大きな助けになることも。気になったら、どんどんメモをして記録に残しておくといいかもしれない。

北川尚弥と協力して謎解き!イマーシブミステリー『アウフヘーベンの牢獄』体験会に参加してみた

最初は、「取材だし、のんびり構えて・・・」と思っていたが、気がついたら頭が沸騰しそうになるくらい熱中していた。これは、画面越しに訴えかける北川には「助けてあげたい」と思わせる吸引力と臨機応変さ、物語としてのおもしろさ、謎解きとしてのやりがいが揃っているからだったと思う。

おそらく、参加者の反応によりストーリーが分岐するため、一つとして同じ展開になることはないだろう。参加者同士も、一期一会の出会いである。謎解きゲームは1回しか参加できないことが多いが、本作は複数回参加しても楽しめるような作品になっている。演劇として北川が見せる細かな芝居を隅々まで楽しむもよし、謎解きに思いっきり取り組むもよし。

北川と共に、謎の先へと辿り着こう。

北川尚弥と協力して謎解き!イマーシブミステリー『アウフヘーベンの牢獄』体験会に参加してみた

新感覚オンライン謎解き演劇、イマーシブミステリー『アウフヘーベンの牢獄』は、12月4日20:00、12月11日20:00の2公演限定でオンライン配信される。

(取材・文/エンタステージ編集部 1号、写真/オフィシャル提供)

イマーシブミステリー『アウフヘーベンの牢獄』

開催日:12月4日(土)20:00/12月11日(土)20:00

【出演】北川尚弥
【案内人】池澤春菜

【スタッフ】
企画・製作:「イマーシブミステリー『アウフヘーベンの牢獄』」製作委員会
原作・総合監修:イシイジロウ
ゲーム制作:よだかのレコード(株式会社stamps)
演出:岡本貴也
脚本:岡本貴也、イシイジロウ
配信・テクニカルプランニング:ノ―ミーツテック テクニカルディレクター 藤原遼

ミステリー監修:(一社)日本SF作家クラブ
宣伝美術・衣装協力:変身写真館 ミニーナ

演劇制作:松竹株式会社

【チケット】
前売チケット:3,520円(通常価格4,400円)
当日券:3,680円(通常価格 ¥4,600)
※Go Toイベント対象
※Zoom・LINEのオープンチャットを用いるので事前にインストール必須
※アーカイブ映像配信予定なし
LivePocket:https://t.livepocket.jp/e/ty48c

【公式サイト】https://yodaka.info/event/2112aufheben
【公式Twitter】@ImmersiveMyst



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