今泉佑唯、『修羅雪姫』で1年ぶりの舞台復帰!「生きていることが辛い人にもぜひ観てもらいたい」


2021年11月19日(金)に東京・CBGK シブゲキ!!にて舞台『修羅雪姫』が開幕した。主演を務めるのは今泉佑唯。今泉は、2020年10月に活動休止して以来、これが約1年ぶりの舞台復帰となる。初日前には公開ゲネプロと舞台挨拶が行われ、今泉のほか、高橋龍輝、細貝圭、大西桃香(AKB48)、安田愛里(ラストアイドル)、演出の岡村俊一が登壇した。

今泉佑唯、『修羅雪姫』で1年ぶりの舞台復帰!「生きていることが辛い人にもぜひ観てもらいたい」

本作は、1972年に「週刊プレイボーイ」(集英社)で連載を開始し、その後、梶芽衣子主演で映画化され、続編も大ヒットした『修羅雪姫』を原作とした舞台作品。この映画がハリウッドのクエンティン・タランティーノ監督に強烈な影響を与え、映画『キル・ビル』が出来上がったという逸話も有名だ。

今泉佑唯、『修羅雪姫』で1年ぶりの舞台復帰!「生きていることが辛い人にもぜひ観てもらいたい」

物語の舞台は、明治後期。女囚監獄で生まれた雪(今泉)が、悪人たちに陥れられ無惨に殺された父と、その罪を着せられ獄中で自分を生み死んでいった母の無念を晴らすために復讐の旅に出る姿を描く。

今泉佑唯、『修羅雪姫』で1年ぶりの舞台復帰!「生きていることが辛い人にもぜひ観てもらいたい」

シンプルなセットの中、役者たちの熱い思いがぶつかり合うような演技が印象に残る。特に今泉は、時に涙を流し、声を荒げながら、雪の心情を全身で表現していた。約1年ぶりの復帰作で、これほどまでに熱量の高い演技を見せる今泉のポテンシャルの高さを感じさせる芝居だった。

今泉佑唯、『修羅雪姫』で1年ぶりの舞台復帰!「生きていることが辛い人にもぜひ観てもらいたい」

今泉は、これまで岡村が演出を手掛けた『熱海殺人事件 LAST GENERATION 46』(2019年上演)と『あずみ~戦国編~』(2020年上演)に出演しており、岡村との絆は深い。そのような関係があったからこそ、岡村は、「3カ月前に思いついて、今泉が復帰するならみんなで力を貸そうと集まって作られたものです」と本作の製作に至った。

今回の公演ではわずか3日間限定、5ステージのみの上演となるが、岡村は「彼女のためにも、この作品に関わったみんなのためにも、なんとか大きく上演できないかと心から祈っています」と力を込めた。

今泉佑唯、『修羅雪姫』で1年ぶりの舞台復帰!「生きていることが辛い人にもぜひ観てもらいたい」

また、稽古での様子を岡村は、「稽古期間は約40日ありましたが、今泉は1日も欠かさず稽古場にいました。(本作の殺陣は)約700手くらいあるんですが、それを1ヶ月にわたって稽古をし、相当な鍛錬を重ねてきました。ストイックに、お芝居から復帰するのも良いのではないかと思っています」と語った。

今泉佑唯、『修羅雪姫』で1年ぶりの舞台復帰!「生きていることが辛い人にもぜひ観てもらいたい」

ゲネプロを終え、「ずっと足が震えていました」と今泉。岡村が話していたように、本作では全編に渡って激しい殺陣が繰り広げられたが、その感覚を取り戻すために、今泉は「殺陣の稽古を精一杯やって体力を戻しました。(稽古期間で)3キロ痩せました」と明かした。

舞台復帰への思いを改めて聞かれると、「復帰させていただけたのは、岡村さんが場を設けてくださり、この作品に皆さんが携わってくれたおかげです。当たり前だと思わずに、これからも精一杯頑張っていけたらいいなと思います」と真摯に語った。

今泉佑唯、『修羅雪姫』で1年ぶりの舞台復帰!「生きていることが辛い人にもぜひ観てもらいたい」

そんな座長・今泉の印象を聞かれた高橋は「この間、Twitterでもつぶやいたのですが、やっぱりずーみん(今泉)ってすごい。毎日のように稽古をして、稽古場ではムードメーカーでニコニコしていて、エネルギーがある。逆に元気をもらいました」と振り返った。

今泉佑唯、『修羅雪姫』で1年ぶりの舞台復帰!「生きていることが辛い人にもぜひ観てもらいたい」

細貝は「(今泉とは)初共演ですが、ストイックでびっくりしました。不安で不安で稽古は休んでいられない、稽古したいと言っていて・・・この作品に懸けて、真摯に向き合っている姿が格好良かったです」と絶賛した。

さらに高橋は、本作を「全ての人に見てもらいたい」と思いを語り、「今回、親が観に来てくれるのですが、親とか仲間とか、大切な人に観てもらいたい作品だと思っています。来てくださる皆さんの背中を押してあげられるような、明日に向かって頑張れる力を与えられたらいいなと思っています」と意気込んだ。

今泉佑唯、『修羅雪姫』で1年ぶりの舞台復帰!「生きていることが辛い人にもぜひ観てもらいたい」

大西は「この作品は、現代とリンクしている部分もあると思います。現代を生きる全員に観てもらいたい。私は普段AKB48として活動していますが、アイドルのファンの方にもたくさん観にきてもらいたいです。アイドルのステージもキラキラしていてステキだけど、舞台をしている瞬間もキラキラしていると思うので、私のファンの方にもたくさん来てもらいたい」と呼びかけた。

今泉佑唯、『修羅雪姫』で1年ぶりの舞台復帰!「生きていることが辛い人にもぜひ観てもらいたい」

そして、安田も「なかなかライブもできなくなってしまったので、実際にお会いしてなまものを届ける機会が減ってしまったので、ぜひ観にきて欲しいと思います」と思いを述べた。

今泉佑唯、『修羅雪姫』で1年ぶりの舞台復帰!「生きていることが辛い人にもぜひ観てもらいたい」

今泉は「私自身、この1年くらい、生きていることが辛いと感じたり、生きていることを否定されるような気持ちになることがすごく多かったんです。でも、この作品に出会えて、生きていることに価値のない人はいないと勇気をもらえました。生きていることが辛い人にもぜひ観てもらいたいと思います」と思いを込めた。

今泉佑唯、『修羅雪姫』で1年ぶりの舞台復帰!「生きていることが辛い人にもぜひ観てもらいたい」

舞台「修羅雪姫」は11月19日(金)から11月21日(日)まで、東京・CBGK シブゲキ!!(渋谷)で上演。上演時間は、約1時間50分を予定。

(取材・文・撮影/嶋田真己)

『修羅雪姫』公演情報

上演スケジュール

2021年11月19日(金)~11月21日(日) CBGK シブゲキ!!

スタッフ・キャスト

【原作】小池一夫・上村一夫
【構成演出】岡村俊一
【脚本】久保田創

【出演】
今泉佑唯/高橋龍輝 細貝圭 松村龍之介/大西桃香(AKB48)
安田愛里(ラストアイドル)/久保田創 濱田和馬 大串有希 近藤雄介
河本祐貴 松本有樹純/吉田智則

【公式サイト】http://www.rup.co.jp/

 



チケットぴあ
今泉佑唯、『修羅雪姫』で1年ぶりの舞台復帰!「生きていることが辛い人にもぜひ観てもらいたい」
最新情報をチェックしよう!
テキストのコピーはできません。