吉田鋼太郎演出『ブラッド・ブラザーズ』柿澤勇人、ウエンツ瑛士が数奇な運命をたどる双子に


正反対の環境で育った双子の数奇な運命を描いたミュージカル『ブラッド・ブラザーズ』が2022年3月東京・東京国際フォーラムホールCにて上演される。演出は吉田鋼太郎、出演は柿澤勇人ウエンツ瑛士、木南晴夏ら。

本作は、片割れと知らずに友情を育んだ双子、その数奇で切ない人間ドラマ。1983年ロンドン・ウエストエンドで初演され、ローレンス・オリヴィエ賞作品賞に輝いたことでも知られている。日本でも1991年以来、繰り返し上演されてきた。

数奇な運命をたどる双子の兄弟・ミッキーとエディを演じるのは、柿澤勇人とウエンツ瑛士。ミッキーの実の母親ジョンストン夫人を堀内敬子、その兄を内田朝陽が、エディを引き取るライオンズ夫妻を一路真輝と鈴木壮麻が演じる。木南晴夏は幼馴染みのリンダとして出演。

『ブラッド・ブラザーズ』コメント紹介

◆吉田鋼太郎(演出)
今回、演出を仰せつかりましたが、そもそも私はこの芝居の出演者でありました。
30年ほど前、グレン・ウォルフォードさん演出の日本初演の舞台でサミー役を演じ、再演、再々演にも出演しました。

グレンさんは、この芝居は、原作者ウィリー・ラッセルがその才能の全てを注ぎ込んだミュージカル界の宝物のような作品であり、その感動を是非日本の人々と分かち合いたい、その為には勿論自分のオリジナル演出も尊重してもらいたいが、日本人であるあなた方の独自の意見、発想もどんどん提案して欲しいと仰っていたのを昨日の事のように覚えています。

そうして、グレンを中心に出演者、スタッフ一丸となって創り上げた舞台は、ミッキー役の柴田恭兵さんの名演もあって、本国での上演に勝るとも劣らない素晴らしいものになりました。

あれから30余年。この芝居のひとつのテーマでもある、格差社会が生み出す理不尽な悲劇が更に深刻な様相を帯びているこの時代、30年前に生まれたこのブラッドブラザーズという芝居が、また再び新たな血を通わせ始め、どのような新しい姿を私達に見せてくれるのか。素晴らしい出演者の方々、そして観客の皆様と一緒に見届けたいと思っております。

ミュージカル『ブラッド・ブラザーズ』公演情報

上演スケジュール

2022年3月21日(月)~4月3日(日) 東京国際フォーラム ホールC
※ツアー公演あり

キャスト・スタッフ

【出演】
ミッキー:柿澤勇人
エドワード:ウエンツ瑛士
リンダ:木南晴夏
ライオンズ氏:鈴木壮麻
サミー:内田朝陽
ナレーター:伊礼彼方
ライオンズ夫人:一路真輝
ジョンストン夫人:堀内敬子
家塚敦子、奥山 寛、河合篤子、俵 和也、安福 毅

【脚本・作詞・作曲】ウィリー・ラッセル
【演出】吉田鋼太郎

【公式サイト】https://horipro-stage.jp/stage/bb2022/

あらすじ

これはナレーター(伊礼彼方)が語る、数奇な運命の物語――。

ロンドン郊外で双子の男子が誕生した。双子の一人であるエディ(ウエンツ瑛士)は裕福なライオンズ夫妻(一路真輝&鈴木壮麻)に引き取られ、もう片割れのミッキー(柿澤勇人)は、実の母親ジョンストン夫人(堀内敬子)と兄サミー(内田朝陽)のもとで貧しくも逞しく暮らしていた。

正反対の環境で育った二人はお互いが双子であることを知らないまま、7歳で出会って意気投合し義兄弟の契りを交わす。しかしライオンズ夫人は我が子エディを実の母親にとり返されることを恐れ、ライオンズ一家が転居。エディとミッキーは今生の別れをしたはずだった。そのうちミッキーの家が取り壊しとなり、移り住んだ先は偶然エディの家の近く。

15歳になった二人は再会し、固い友情を育むようなる。エディとミッキー、そして幼馴染みのリンダ(木南晴夏)は恋と希望に溢れた青春の日々を謳歌する。しばらくしてエディは大学に進学。ミッキーは工場に勤め、リンダの妊娠を機に結婚。大人として現実を生きはじめた二人の道は大きく分かれていった。

不景気により失業したミッキーは、ついに犯罪に手を染め薬漬けに。議員となったエディはリンダを通してミッキーを支えるが、運命は二人を容赦しなかった・・・。

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