芸能生活30周年の朝海ひかるが挑む新解釈!『サロメ奇譚(仮)』脚本はペヤンヌマキ


芸能生活30周年を迎えた朝海ひかる主演『サロメ奇譚(仮)』の上演が、2022年3月から4月にかけて東京と大阪で決定した。

朝海は、1991年に宝塚歌劇団月組公演「ベルサイユのばら」で初舞台を踏み、今年で芸能生活30周年を迎えた。本作は、30周年から先の芸能生活に向けて、改めて一歩を進みだすスタートの作品となる。

そんな彼女の“今”を、オスカー・ワイルドの戯曲『サロメ』を原案に、演劇ユニット「ブス会*」を主宰するペヤンヌマキが脚本、文学座の稲葉賀恵が演出。『サロメ』という題材は、朝海から周年記念公演について相談を受けた稲葉が、宝塚時代から彼女に受け続けている「耽美」な印象を引き出すべく提案したという。

王女サロメはなぜ預言者の首を求めたのか。若さゆえの無垢な欲望なのか、心に潜む闇の現れなのか、それとも――。サロメの奇怪な望みを謎解くべく、彼女の生い立ちと彼女を取り巻く家族に焦点を当てながら、リアリティのある等身大の女性として“サロメ”として描き出す。

共演には、サロメの母親役に、松永玲子(ナイロン100℃)、地下牢に幽閉されている預言者役に牧島輝、ユダヤの王でありサロメの義父役にベンガルが名を連ねた。

『サロメ奇譚(仮)』は、2022年3月中旬に東京・東京芸術劇場 シアターイースト、2022年4月上旬に大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて上演予定。

コメント紹介

◆朝海ひかる
この度、私の芸能30周年記念公演の演目には何が面白いか・・・演出の稲葉さんにお願いしたところ、いくつか挙げてくださりその中の一番最初に挙げてくださった戯曲が『サロメ』でした。私も何度か拝見しているこの作品ですが、サロメが「少女」ということもあり、完全に一観客として観劇してました。「今の私」が表現できる『サロメ』を脚本のペヤンヌさんがどう炙り出すか、稲葉さんがどう演出されるか。とても楽しみでなりません。皆様、目撃者となり様々なモノを感じて頂けたら、この上ない周年公演となります。劇場でお待ちしております。

◆ペヤンヌマキ
朝海ひかるさん芸能生活30周年の記念すべき公演の脚本を書かせて頂くことになり、ドキドキしております。題材は『サロメ』とのこと。『サロメ』と聞いて真っ先に思い浮かんだのは生首を持って微笑んでいる女性の姿で、残酷で官能的なイメージだけが強かったのですが、ひとりの等身大の人間として共感できるサロメを描いてみたいと思いました。また、様々な芸術家を魅了してきたサロメと朝海ひかるさんの魅力が重なるような作品にもしたい と構想を練っております。これまで硬派な作品を緻密に演出してこられた稲葉さんとの初めてのクリエイション、個性豊かなキャストの皆さんの肉体を通して、どんな『サロメ』になるのか楽しみです。

◆稲葉賀恵
宝塚時代の朝海ひかるさんを印象深く覚えています。男役でありながら、時に少女のように可憐。無垢な瞳をのぞかせたと思ったら次の瞬間妖艶な姿に様変わりする。「耽美」という言葉がとても似合う方でした。数年後こうして一緒にクリエイションする機会を頂き、まず私が提案したのが『サロメ』でした。無垢でありながら残酷で、少女でありながら妖艶。複雑怪奇なあのサロメという役を朝海さんならどう演じるのか、誰よりも私が観客席で観てみたかったのです。今回、翻案にペヤンヌさんが参戦してくださいます。そして共に作品を立ち上げるキャスト陣に、こんな胸躍る方々が集まりました。すでに何かが起こる前触れに武者震いしています。様々な解釈が溢れるこのサロメの登場人物たちを、血の通った等身大の人間にするべく彼らと共にえぐり出して参る所存です。

『サロメ奇譚(仮)』公演情報

上演スケジュール

【東京】2022年3月中旬 東京芸術劇場 シアターイースト
【大阪】2022年4月上旬 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ

スタッフ・キャスト

【原案】オスカー・ワイルド「サロメ」
【脚本】ペヤンヌマキ
【演出】稲葉賀恵(文学座)

【出演】
朝海ひかる 松永玲子(ナイロン100℃) 牧島輝 ベンガル ほか

【公式サイト】https://www.umegei.com/schedule/981/

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