シス・カンパニー公演『友達』鈴木浩介、有村架純、林遣都らで安部公房の不条理劇


シス・カンパニー公演『友達』より、出演者が発表された。『たむらさん』に続くシス・カンパニーと加藤拓也のタッグで上演する本作には、鈴木浩介、浅野和之、キムラ緑子、山崎一、有村架純、林遣都らが名を連ねた。有村は、『ジャンヌ・ダルク』(2014年)以来7年ぶり2度目の舞台出演となる。

『友達』は、生前「最もノーベル文学賞に近い作家」と呼ばれ、 世界的評価も高い安部公房の戯曲『友達』。小説、戯曲、映像作品と幅広い分野で活躍した安部公房は、その後半生の情熱を演劇活動に傾けていた。本作は、彼の小説「闖入者」をベースに戯曲化したもの。1067年(昭和42年)に青年座で初演され、同年の「谷崎潤一郎賞」を受賞。三島由紀夫をして「安部公房氏の傑作」と言わしめた作品だ。

演出を手掛ける加藤は、現在、NHK よるドラ『きれいのくに』の脚本でも注目を集めている気鋭の劇作家・演出家。ある夜、ひとりの男の日常に忍び寄る、見知らぬ「9人家族」や周囲の人々の論理に、大胆に切り込む。

不条理な状況に追い込まれていく「男」を演じるのは鈴木。男に迫る家族の「祖母」役を浅野、「母」役をキムラ、「父」役を山崎。そして、3人兄弟を林のほか岩男海史と大窪人衛)、3人姉妹を有村のほか富山えり子と伊原六花が演じる。ドラマ『姉ちゃんの恋人』での共演が人気を呼んだ有村と林は、久しぶりの共演。このほか、内藤裕志、長友郁真、手塚祐介、西尾まり、鷲尾真知子が出演。

シス・カンパニー公演『友達』は、9月に東京・新国立劇場小劇場、10月上旬に大阪・サンケイホールブリーゼにて上演される。

あらすじ

ある夜、ひとりの男(鈴木浩介)の日常に忍び寄る、見知らぬ「9人家族」の足音。
祖父(浅野和之)、父母(山崎一・キムラ緑子)、3人兄弟(林遣都・岩男海史・大窪人衛)、3人姉妹(富山えり子・有村架純・伊原六花)から成る9人家族は、それぞれに親しげな笑みを浮かべ、口々に隣人愛を唱えながら、あっという間に男の部屋を占拠してしまう。
何が何だかわからないまま、管理人(鷲尾真知子)、警官(長友郁真・手塚祐介)、婚約者(西尾まり)、弁護士(内藤裕志)と、次々に助けを求め、この不条理な状況説明を試みるが埒があかない。しかも、彼らはどんどん「家族の論理」に加勢していく流れに・・・。
一体、この「9人家族」の目的は何なのか?
どこからが日常で、どこからが非日常なのか?
この男を待ち受けるのは、悲劇なのか、はたまた救済なのか?

【公式サイト】https://www.siscompany.com/tomodachi/
【シス・カンパニー舞台制作公式Twitter】@sis_japan
【シス・カンパニー舞台制作Instagram 】siscompany_stage

チケットぴあ
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